食後すぐにうつぶせで寝るとオナラが出やすいの?

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★科学★
問題:ずいぶん昔の話です。ある大学の図書館です。人は少なく、とても静かでした。本を選んでいたら、近くでとてつもなく大きなオナラの音がしました。ブブッーという実に遠慮のない音でした。
■びっくりして周囲を見渡しましたが、本棚で仕切られた自分の列にはだれもいません。左右の列に誰かいるのかな。わざわざ見に行くのも変です。気にはなりましたが、そのまま立っていました。悪臭を恐れましたが、幸いにも漂ってはきませんでした。
■しばらくおなじところにいてふと気がつきました。隣の列に若い女性らしき人物がいるぞ。本棚と本棚の透き間からチラッと見えました。まてよ。ひょっとしたらそうなのかな。構造上、隣の列から出ようとすると、どうしても自分の列の前を通らねばなりません。張本人であることがバレてしまう。恥ずかしい。だから出られないのではないか。
■武士道精神か騎士道精神かはわかりませんが、ともあれ、ここはいったん消えてあげるのが親切というものではないか。さっそく借りる本を持ってわざと大きな足音を立てて係のほうへ歩き出しました。その後、女性がどうされたかはわかりません。でもあの音でオナラをしたら、若い女性としてはかなりコッパズカシイことだったでしょう。思い出すたびになんだかおかしくなります。
■それはともかく、本日はオナラにかんする雑学クイズです。次のうちで正しい記述はどれでしょうか?(正解は複数かも)
[い]日本人の成人は平均で1日に3回程度はオナラをしている
[ろ] 人は1L(リットル)の水を飲むと、ほぼ半量500mlの空気も胃の中に入れている
[は]生まれたばかりの赤ちゃんのオナラは臭くない
[に]食後にすぐにうつぶせで寝るとオナラが出やすくなる
[ほ]オナラを我慢するとほとんどが腸壁に吸収される
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[は]が正しい
説明:[い]日本人の成人は平均で1日に3回程度はオナラをしている(×)
■正しくは「1日10回程度」だそうです。そんなにしていたとは知りませんでした。トイレにしゃがむとたしかに出ます。それが5回とすると、それ以外でもそんなにしていたのかな。
□体積にして700mlぐらいが出ているそうです。男女差や年齢による差はあまりないようです。
[ろ]人は1L(リットル)の水を飲むと、ほぼ半量500mlの空気も胃の中に入れている(×)
■オナラの主成分は空気だそうです。口から飲み込んだ空気が原料となります。人はずいぶん多くの空気を胃袋に入れているものらしい。1Lの水を飲むと1.7L程度の空気を胃に入れているとのこと*1。水を飲むときには、空気を飲み込むほうが多いようです。胃袋の中では消化中の食べ物と空気がまざりあっているらしい。
[は]生まれたばかりの赤ちゃんのオナラは臭くない(○)
■オナラの成分が空気100%ですとあまり匂わないかもしれません。消化管の内容物の移り香ぐらいになるのかな。でも、オナラには小腸内の消化の過程で生まれた二酸化炭素も含まれるそうです。大腸内の細菌の活動で発生する水素やメタン、硫化水素なども含まれるらしい。
□メタンは無臭の気体だそうです*2。オナラの悪臭はおもに硫化水素だそうです。大腸に多く存在する嫌気性の細菌の活動の結果として生まれるものらしい。赤ちゃんが生まれた直後は、大腸内に嫌気性の細菌はいないようです。だからオナラは臭くないらしい。離乳期からさまざまな細菌が入ってきます。嫌気性の細菌も入ってきて急にオナラが臭くなるそうです。
[に]食後にすぐにうつぶせで寝るとオナラが出やすくなる(×)
■これは逆らしい。仰向けで寝るとオナラが増えるそうです。
□食道から胃袋に入る入り口、噴門と呼ばれる箇所は背中側にあるそうです。食後すぐに仰向けで寝ると、消化中の食べ物が噴門をふさぎます。空気の逃げ場所がなくなります。幽門を通って十二指腸のほうへと空気が運ばれるらしい。
□食後30分~1時間ぐらいで空気が分離されるそうです。このころに上半身を立てておくと、空気はゲップとして口から出ていくものが多いらしい。
[ほ]オナラを我慢するとほとんどが腸壁に吸収される(×)
■オナラは我慢してもいずれは出てくるものだそうです。オナラの中のごく微量の水素や微量の硫化水素は腸壁から吸収されることもあるらしい。このとき硫化水素は分解されて吸収されるとのこと。遠くつながっている口や皮膚がオナラ臭くなることはないようです。
□でも残された気体は、肛門以外に出口はないらしい。消化器系は原則として一方通行のようです。気体がたまると大腸が風船のようにふくらみ、働きが悪くなるそうです。排気したほうが健康上はいいようです。時と場所次第ではありますが、思いっきりぶっぱなすのは精神衛生上も有効な気がします。大学図書館の静寂の中における若い女性のケツ断は、きっと正しかったのでしょう。
◆参考*1:雑誌「身近な“?”の科学 おなら」Newton (ニュートン) 2011年 3月号122~123頁、担当編集者福田伊佐央、ニュートンプレス
◇*2HP「人間のオナラの約半分はメタンガスなの?」
http://blog.q-q.jp/200909/article_21.html

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2011年11月30日 05:14
ある女性タレントが気分が悪くなって倒れたので、救急車で病院に運ばれてレントゲン検査をしたら大腸にいくつか塊があるのが映って「先生、あれはなんでしょうか?」と聞いたら「ガスです。オナラですね。」と言われて、真っ赤になったそうです。
オナラを人前でするのが恥ずかしくて我慢していたら気分が悪くなったのだそうで、そのあと、ガスを抜いてもらったら、気分がよくなったと言ってました。
我慢するのはよくないようです(*^。^*)
ねこのひげ様<素町人
2011年11月30日 08:11
コメントをありがとうございます。

 ガス抜きはさまざまな意味で有効なんですね。
(^^;)
 よく、オナラで音楽を奏でる芸人がいるとか聞きます。でも実物は見たことがありません。ホントにそんなことができるのか。いちど観てみたいものです。
ねこのひげ
2011年12月01日 05:06
オナラで音楽を奏でる芸人はテレビで見たことあります。
オナラはオナラですから、あまり気持ちのいいものではありませんでしたけどね。
江戸時代から、オナラ芸をしていた芸人はいたようですけどね。
自由にオナラを何発も出せたようで、お客の要望に応じて、高いのや低いのを自由に出せたという記録が残っています。
そういえば鳥羽僧正の描いた『放屁合戦』という絵巻がありますね。
あのころから、みなさんオナラが好きだったようで。
ねこのひげ様<素町人
2011年12月01日 21:43
コメントをありがとうございます。

 オナラで旋律は凄い。どうやって音程をあわせるのかな。練習は屋内でしたのかな。薩摩芋はたくさん食べたのかな。いろいろ想像が広がってしまいます。
(^^;)

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