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zoom RSS 世界一薄い名著といわれるのは、どんな本なの?

<<   作成日時 : 2011/11/26 08:48   >>

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★歴史★
問題:後世に名前を残したい人は、英雄になったり大悪人になったり芸術作品を造ったりするという方法があります。いちばん手っ取り早いのは、名著を残すことでしょうか。紫式部は「源氏物語」で、清少納言は「枕草子」で、ともに1000年も語り継がれています。
■「世界の名著」と冠したシリーズ物を眺めていると、この方法で成功した人がずいぶん多いことに気がつきます。でも名著を残すのは、それなりにエネルギーがいります。たとえば「源氏物語」は写本によって若干の差異はあるものの、おおむね100万文字近くもあるとか。400字詰め原稿用紙で2400枚といわれます。よほどの根気がないと書けません。
■ところが世界には、実質わずか14頁という小冊子ともいえる本を書いて、後世にしっかり名を残した人物がいます。それは、どんな本でしょうか? 次のうちから選んでください。
[い]「共産党宣言」カール・マルクス/フリードリヒ・エンゲルス
[ろ]「君主論」ニッコロ・マキャヴェッリ
[は]「国富論」アダム・スミス
[に]「人口論」トマス・ロバート・マルサス
[ほ]「自然の分類」カール・フォン・リンネ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ほ]「自然の分類」カール・フォン・リンネ
説明:参考資料*1によれば、カール・フォン・リンネは、1735年(享保(きょうほう)20年)に「自然の分類」という本を書きあらわしたそうです。「自然の体系」という日本語訳もよくされるらしい。いずれにせよ、初版本の本文は14頁しかなかったそうです*1*2。
■本の中では、それまでに知られていた動植物についての情報を整理して分類表を記したらしい。それぞれの種の特徴を簡単に記述し、類似する生物との相違点を記したそうです。「近代的分類学がはじめて創始された」と評価され、リンネ氏の名前は不朽のものとなりました。
■本を書き表すにいたるまでには、長い歳月がかかったのかもしれません。たゆまぬ努力と不屈の意志があってこその研究成果なのでしょう。でも、14頁の本と聞くとなんとなく笑えます。100万文字は書けないけれど、14頁なら誰にでもできそうです。質については保証できなくても量は満足させられますよね。
■リンネは18世紀スウェーデンの博物学者だそうです。聖職者となる予定でしたが、町の内科医から教えられた植物学に興味を持ち、大学でも研究を続けたようです。植物の分類の基礎は花のおしべとめしべにあると確信したリンネは、「短い論文を書いて助教授となった」*4。簡潔に表現するのは、リンネ氏の流儀なのかな。
■リンネ氏は、史上初めて、植物だけの花時計を作ったことでも知られるらしい。花時計といっても、駅前や公園で見かける「花で飾られた機械式時計」ではありません。長針や短針はないらしい。花で時間を表現するようです。朝は朝顔。昼は昼顔。夕方は夕顔。そんなに単純かどうかはわかりませんが、ある種の植物は開花・閉花時間が決まっているそうです。その性質を利用した植物100%、オーガニックでエコな花時計を作ったらしい。どんなものか見てみたいですね。
■残念ながらWikipediaの花時計の項によればあまり実用的ではなかったらしい。機械式時計や日時計に比べて精度が著しく劣っていたようです。季節によっては開花時間の異なる花を入手するのもなかなかむずかしいらしい。そんなこんなで庭園における余興としては使われたようですが、時計としてはまるで普及しなかったようです*4。
◆参考*1:書籍「頭にやさしい雑学読本4」文庫初版65〜66頁、竹内均編、ISBN4-8379-0966-5、三笠書房
◇*2HP「リンネ『自然の体系』を見る - leeswijzer: boeken annex van dagboek」
http://d.hatena.ne.jp/leeswijzer/20090210
◇*3HP「カール・フォン・リンネ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%8D
◇*4HP「花時計 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E6%99%82%E8%A8%88

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コメント(2件)

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14ページの本ですか・・・400字詰め原稿用紙だと何枚なんでしょうね?
簡潔にまとめるのがうまかったんですかね。
植物や動物関係の研究本というと分厚いイメージがありますけどね。(*^_^*)
ねこのひげ」
2011/11/28 07:16
コメントをありがとうございます。

 文庫本などですと、1頁あたり400字詰原稿用紙2枚ぐらいだったりしますね。
 14頁では30枚とか40枚ぐらいなのかもしれません。勝手な想像ですけれど、系統樹みたいな図も入っていたかもしれません。文字の数はもっと少なかったのかな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2011/11/28 23:39

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