第9の惑星の存在が予言されたの?

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★科学★
問題:平成18年(2006年)でしたか、冥王星が惑星から降格して準惑星となり、太陽系の惑星は8つになりました。以後、教科書もマスコミもわれわれ一般人も惑星は8つと思い込んで日々を過ごしてきました。
■平成22年(2010年)の11月になって、ルイジアナ大学の天文学の専門家たちは「ひょっとしたら第9番目の惑星があるかも」という論文を発表したそうです。NASA(アメリカ航空宇宙局)はこれに答え、もし9番目の惑星があるのなら、広域赤外線天文衛星(WISE)のこれまでの観測データを解析することでみつけられる可能性があるというコメントを発表したそうです。
■では、この第9番目の惑星は、太陽からどれぐらい離れた場所にあると推測されているのでしょうか? ちなみに地球⇔太陽間の平均距離(AUという単位)を1とすると、土星は9.6AU、天王星は19.2AU、海王星は30.1AUあたりを周回しているそうです。
[い]約50AUの位置
[ろ]約200AUの位置
[は]約800AUの位置
[に]約3200AUの位置
[ほ] 1万AU以上離れた位置
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[ほ] 1万AU以上離れた位置
説明:地球と太陽の平均距離の1万倍以上も離れた場所にあるそうです。
■1万AUから10万AUのあたりはオールトの雲と呼ばれる場所だそうです。氷でできた小さな天体が無数に散在していると推測されています。球殻状(きゅうかくじょう、中空の球の状態)に太陽系を取り巻いていると考えられているそうです。彗星の故郷とも呼ばれるらしい。
■オールトの雲は太陽からとても遠い。それぞれの小天体が太陽から受ける重力もごくわずかだそうです。何らかのきっかけで、小天体がオールトの雲からはじきだされることがあるらしい。中には太陽に向かう軌道に転じるものもあるでしょう。こうした小天体が太陽付近にくると温められてガスや塵が噴き出し、長い尻尾を持つ彗星として観測される。そんな風に考えられています。
■「何らかのきっかけ」としては、銀河系全体から受ける重力、あるいは、太陽系の近くを通過する他の天体の重力などの影響が考えられているそうです。
■なお、彗星の故郷はもうひとつあります。海王星の外側の領域にあるカイパーベルトと呼ばれる領域です。乱暴にわけると、周期が200年以上の彗星はオールトの雲のはぐれ者であり、それ以下の彗星はカイパーベルトと見られているそうです。ということは、ハレー彗星はカイパーベルト出身なのかもしれません。
■ルイジアナ大学の研究チームは、オールトの雲が起源と見られる100例ほどの彗星の軌道データの解析を行なったそうです。オールトの雲は地球を球状に取り囲んでおり、彗星は全方向から均等にやってくるはずのものだそうです。
■ところが全体の約2割の彗星は均等な分布からずれた方向からやってくるとのこと。これらは、銀河系全体から受ける重力とか他の天体の近傍通過などでは説明がつかなかったらしい。
■オールトの雲の中を木星の1~4倍の重さを持つ天体が公転していると仮定し、その重力でオールトの雲が乱される効果を加えて計算すると、現象は説明できるそうです。このために第9の惑星の存在が予言されたようです。ルイジアナ大学の人たちは早くもこの惑星候補をテュケーと仮称しています。ギリシャ神話に登場する女神とのこと。人間に天罰をあたえるサディスティックな性格の女神ネメシスの妹分だそうです。やはりS傾向があるんでしょうかね。
■1781年(天明(てんめい)元年)に、土星のさらに外側にある天王星がハーシェルというイギリスの天文学者によって発見されました。天王星を観測した人たちは妙なことに気づきます。予測される位置よりもいつも少し先を進んでいたそうです。万有引力の法則に従っていないかのようなこの振る舞いは、「その先にある未知の惑星により天王星の軌道が乱されているのかもしれない」という予測を生みました。イギリス人、フランス人の天文学者がそれぞれ別個に計算・予測し、天王星の外側にある未知の惑星を予言しました。1845年(弘化(こうか)2年)ごろのことです。
■学者たちの依頼を受けた天文台は、学者たちが予測したすぐそばで1つの星を見つけたそうです。天王星のすぐ外側にある海王星だったらしい。計算によって導かれた海王星の新発見は、「天体力学の勝利」とおおいに賞賛されたらしい*3。
■今回もこうした輝かしい勝利につながるのか。それとも彗星の偏りの原因はふたたび謎に戻るのか。今後のデータ解析が注目されるところです。
◆参考*1:雑誌「太陽系の果てに未発見の惑星が存在!?」Newton (ニュートン) 2011年5月号10~11頁、ニュートンプレス
◇*2HP「「オールトの雲」ってどんな存在なの?」
http://blog.q-q.jp/200902/article_32.html
◇*3雑誌「天王星には万有引力の法則が通用しない?」Newton (ニュートン) 2009年 4月号36~37頁、ニュートンプレス

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2011年11月26日 05:27
ねこのひげの子供のころも、冥王星の先に惑星があるという話は、SF小説や漫画雑誌の読み物でも取り上げられてましたね。
あのころは、第十惑星でしたが、・・・・
地球の真反対を回っているとか、軌道が垂直になっているのでわからないとか、色々な説がありましたが、いずれも科学的に実証されて否定されてしまいましたが、はるかかなたオールトの海にならあるかもしれませんね。
カーロンとかケルベロスとかいう名前をつけている人もいましたね。
ねこのひげ様<素町人
2011年11月26日 08:05
コメントをありがとうございます。

 新しい惑星は、人々の想像や仮説のなかに誕生しては消えていくもののようですね。こんどの星はどうかな。

 新しい天体にはいつも外国の名前がつけられます。面白くありません。9番目の惑星にはできれば日本語の名前をつけたいものです。隠れて姿を見せないところと9にちなんで「くのいち」とかね。
(^^;)

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