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zoom RSS 漢検1級程度、難易度最高の四字熟語。「嘔唖嘲■(口偏に折)」はなんと読むの?

<<   作成日時 : 2011/11/21 07:17   >>

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★日本語★
問題:漢検1級の問題集に掲載されていた難易度の高い四字熟語です。誰がどんなときに使うのでしょうか。使用場面をまるで想像できない難しい言葉です。
■それぞれなんと読むでしょうか?
[い]萎靡沈滞
[ろ]烏焉魯魚
[は]嘔唖嘲哳
[に]一縷千鈞
[ほ]禹行舜趨
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]萎靡沈滞はイビチンタイと読む
■「萎靡沈滞」は、四字熟語としては辞書に掲載がありません。「萎靡」は、「(草木などが)なえてしおれること」だそうです。人類においては、例の茎の場合にも、一時の興奮のあとで必ずやってくる現象です。「沈滞」は、多くのかたがご存じのとおりですね。「いつまでも一つ所にとどこおっていること」という意味があります。もうひとつ、「活気がなく、進歩・発展の動きがみられないこと」も沈滞です。
□あわせて、「物事の活気や勢いが衰えてしまうこと」だそうです。「八百長事件以来、相撲人気は萎靡沈滞している」などと使うのかな。
[ろ]烏焉魯魚はウエンロギョと読む
■「烏焉魯魚」は、「文字の誤り」という意味だそうです。「烏」と「焉」という漢字は似ているので間違えやすい。「魯」と「魚」という漢字は似ているので間違えやすい…と昔の中国の人は思ったようです。現代の日本人から見ると、「大」と「犬」とか「困」と「因」のほうが似ているような気もしますけど。
□出版界には、「校正おそるべし」という言葉があるらしい。「論語」の「後生畏る可し」のもじりです。「後生畏る可し」は、「後進の者は努力しだいでどれほどの力量を身につけるかわからないので、おそれなければならない」という意味だそうです。「校正おそるべし」は、「誤植や漢字・言葉の誤用をみつける作業は、見逃しやすいので慎重に行なわなければならない」という意味でしょう。
□文字の間違えは見逃しやすいものだそうです。弊クイズでも烏焉魯魚は頻発しています。不注意の間違いに加えて素町人の無知による事例もままあります。くれぐれもご注意ください。
[は]嘔唖嘲哳はオウアチョウタツと読む
■「嘔唖嘲哳」は生まれて初めて目にする四字熟語です。参考資料によれば、「音楽などが調子外れで聞き苦しく且つ洗練されておらずやかましいさま」だそうです。なるほど。カラオケなどに行くと、たまに嘔唖嘲哳の人士がいます。理由をかまえてその場を失礼させていただくことにしています。頭痛がひどくなる前に。
□「嘔」は「吐く」です。「唖」は「おし」です。「嘲」は「あざわらう」です。「哳」という漢字は、「タツ、テチ」という音読みがあるそうです。訓読みについてはわかりませんでした。意味も不明です。漢和辞書「字通」などにも掲載がありません。国字かな。
[に]一縷千鈞はイチルセンキンと読む
■「一縷千鈞」は、「非常に危険なことのたとえ」だそうです。一縷は、「1本の糸」という意味らしい。かすかな希望のことを「一縷の望み」などといいますね。千鈞は、「目方が重い、価値が高い」という意味だそうです。一縷千鈞は、蜘蛛の糸にカンダタ氏がぶら下がったような状態を意味するようです*3。
□最近のカーボンナノチューブと呼ばれる素材は、鋼鉄の20倍の強度があるそうです。直径1mmの鋼鉄線で50kgの物まで吊り上げられるとしたら、カーボンナノチューブ製ならば1000kgまで吊り上げられるのかな。科学技術の進歩により、一縷千鈞では不足になりました。今後は一縷万鈞とすべきなのかな。
[ほ]禹行舜趨はウコウシュンスウと読む
■「禹行瞬趨」は、「立派な人の動作を表面的に真似るだけで実質のともなわないこと」だそうです。禹は、古代中国の夏王朝(カ オウチョウ)の始祖といわれる伝説上の帝王だそうです。舜も伝説上の帝王とのこと。禹に帝位を禅譲したそうです。2人とも理想的な統治者だったらしい。
□禹が歩く癖を真似したり、舜が走る癖を真似しても形態模写にしかなりません。統治者としての能力は増すことがないわけですね。
□落語には、マネをして失敗する話がいくつかあります。「つる」や「阿弥陀池」、「本膳」、「青菜」がそうですね。「代脈」、「天災」、「廿四孝」もその一種かな。
◆参考*1:書籍「本試験型 漢字検定1級試験問題集09年版」成美堂出版編集部編、ISBN978-4-415-20421-5、成美堂出版
◇*2HP「常用漢字表:文部科学省」
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19811001001/k19811001001.html
◇*3HP「芥川龍之介「蜘蛛の糸」からの読み問題。「頓着」はなんと読むの?」
http://blog.q-q.jp/200806/article_48.html
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林
◇辞書「字通」白川静、平凡社

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
さすが漢検1級の問題ですね。[に]と[ほ]しか読めませんでした。
というか、この2つは中国古代歴史小説を読んだときに出てきたので覚えてました(^^ゞ

カーボンナノチューブといえば、日本の専売特許のようなものですが、このナノチューブを使って地球と宇宙ステーションを行き来する宇宙エレベーターが計画されてます。
アーサー・C・クラークも小説に書いてます。
20年後ぐらいに実現するらしいです。
ねこのひげ
2011/11/21 07:41
コメントをありがとうございます。

 漢検1級の四字熟語はだいたい意味がわかりません。意味は理解しても使い道がわかりにくい。不思議ですね。われながら知識のためのムダ知識という感じもします。

 宇宙エレベータについては、弊クイズでも一度触れたことがあります。残念ながら、その実現までは生きていられないでしょう。冥土から眺めることになりそうです。
(^^;)

「宇宙とエレベーターでつながる日は10年後に予定されているの?」
http://blog.q-q.jp/200708/article_66.html 
ねこのひげ様<素町人
2011/11/21 21:19
2007年の記事読ませていただきました。
先日、この宇宙エレベーター用のエレベーターの競争が行われ、日本からも参加しているニュースをやっていました。
完成すると、一般人でも、訓練しなくても楽々行けるんですけどね。
冥土の土産にしたいので早く完成して欲しいです。
(^^ゞ
ねこのひげ
2011/11/22 07:20
コメントをありがとうございます。

 もし素町人が生きているうちに実現したら、宇宙エレベータに乗るかといわれると、乗りたい気持ち半分、不安が半分ですね。
 エレベータというのは、あまり快適な乗り物ではありません。耳がおかしくなりますし、血が足下に集まったり、頭にのぼったりします。高層ビルのエレベータはシンドラー社の製品でなくても好きになれません。

 3万6000kmもの高度です。3.6mで1階と乱暴に仮定しても1000万階です。せいぜい60階までのエレベータが好きになれないのに、逃げどころのほとんどない1000万階のエレベータ。この乗り物が苦手な者にとっては、ひょっとしたら拷問になるかもしれません。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2011/11/22 16:44

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