町人思案橋・クイズ集

アクセスカウンタ

zoom RSS なぞなぞのように見える国字のクイズ。「艝」はなんと読むの?

<<   作成日時 : 2011/10/17 08:12   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

画像
★日本語★
問題:我々が使う漢字の中に、日本で作られた漢字もかなり多く入っています。たとえば「畑」や「峠」、「働く」、「噺(はなし)」、「枠」、「躾け(しつけ)」、「込む」などはみんな国字だそうです。
■国字の特徴は、推理すればなんとなく意味や読みがわかるときがあることですね。人が動くから「働く」という漢字になります。身体で美しく振る舞うように仕向けるので「躾け」なのかな。山の上りと下りの分かれ目が「峠」ですし、中に入れるから「込む」です。
■では、次の国字はなんと読むでしょうか? 知らない漢字かもしれませんが、部品から類推すると答が出てくる可能性があります。
[い]「雫」(したたるものです)
[ろ]「椛」(秋に眺めるものです)
[は]「屶」(サバイバルナイフではありません)
[に]「艝」(冬に使うものです)
[ほ]「蓙」(春に使うものです)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「雫」(したたるものです)はしずくと読む
■「雫」は、ご承知のように、「したたり落ちる液体の粒」です。「雨」が「下」に行くと「雫」になるようです。
□「雫」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞書「字通」によれば、「ダ、ダン、しずく」という字音・字訓があります。国字なのに「字通」に掲載されているのはたいへん珍しい。熟語などはいっさい見当たりません。
□人名用漢字として平成16年(2004年)の9月28日から追加された漢字群のうちの1字だそうです。このとき、「遙」とか「凛」、「舵」などとともに晴れて戸籍に載せることができるようになったとのこと。
□人の名前に使える漢字は、戸籍法の施行規則で決められるそうです。「子の名は常用平易な文字を用いなければならない」という戸籍法第50条の規定により、制限されているとのこと。このときの改正で488字が加わり、2928漢字になったらしい。
□余談です。このとき、人名用漢字として追加する漢字の候補には、「痔」とか「糞」、「怨」、「屍」などの漢字も入っていたとか。とりあえずマスコミでの使用頻度順に候補を挙げたら、こんな漢字が入ってしまったらしい。もちろん最終的には落選したようです。
□三面記事を眺めていると、世の中には子供に悪魔と名付けたがるような親もいるようです。ごく少数派ではあるようですが、頭のおかしな命名者は実在します。意味のおかしな漢字は人名用漢字として認めないほうがいいようですね。
[ろ]「椛」(秋に眺めるものです)はもみじと読む
■「椛」は、「紅葉」とか「黄葉」とも漢字表記されるようです。秋のもみじは、木にまるで花が咲いているよう。だから「椛」なんでしょうね。「枯れ木に花を咲かせましょう」の「花咲爺」みたいな漢字でもあります。
□では、土偏に花と書いて「埖」はなんと読むでしょうか? 「かだん(花壇?)」。はずれです。「はなばたけ(花畑?)」もはずれです。こちらは「ごみ」という訓読みがあるそうです。れっきとしたJIS第2水準の漢字です。でも、漢和辞書「字通」などには掲載がなく、国字のようです。なぜ「土」に「花」でゴミなのかはわかりません。
[は]「屶」(サバイバルナイフではありません)はなたと読む
■「屶」は、「鉈」という漢字表記のほうがよく使われます。「幅のある厚い刃物に柄をつけたもの」だそうです。「まき割り、樹木の枝下ろしなどに用いる」らしい。林業の人が多くつかうので、山に刀なのでしょうか。
□もちろん常用漢字表には掲載がありません。漢和辞書「字通」にも掲載されていません。ATOKの辞書によれば訓読みで「なた」があるだけ。それでもJIS第2水準の漢字ではあります。
[に]「艝」(冬に使うものです)はそりと読む
■「艝」は、「雪や氷の上を滑らせて走る乗り物または運搬具」ですね。「橇」という漢字表記のほうがよく知られているかもしれません。
□「轌」という漢字表記もあります。ATOKの辞書によれば、「艝」も「轌」も「橇」も常用漢字表にはなく、かつJIS第2水準の漢字のようです。「橇」だけは、漢和辞書「字通」に掲載のある漢字です。「キョウ、セツ、かんじき、そり」という字音・字訓があります。木偏に毛が3つでなぜソリなのかはよくわかりません。漢字なぞなぞを作るとすれば、「オバQが木に寄りかかる。な〜んだ?」でしょうか。少し古かったかな。
[ほ]「蓙」(春に使うものです)はござと読む
■「蓙」は春だけに使うわけではありませんが、なんとなく花見の連想でそんなヒントにしてしまいました。惑わされたかたがいたとしたら失礼。
□「蓙」は、「藺草(いぐさ)の茎で編んだ敷物」です。草冠に座るですから、なんとなく推理できたかもしれません。なお、「茣蓙」という漢字表記もあります。
□「蓙」という漢字も常用漢字表には掲載されていませんし、漢和辞書「字通」にもありません。JIS第2水準です。読みは訓読み以外にはないようです。
◆参考*1:番組「ことばおじさん『林檎ちゃん・苺ちゃん 』」平成16年(2004年)9月28日放送、NHK
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林
◇辞書「字通」白川静、平凡社

ぬけられます→日本語雑学クイズ一覧

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
日本に来て日本語を勉強しているフランス人が、日本語の漢字は一文字に意味があるのが面白いですと言ってました。
ねこのひげ
2011/10/18 05:08
コメントをありがとうございます。

 表音文字しか使わない国の方々は、表意文字に関心を抱くのかもしれませんね。

 逆は必ずしも真ならずでして、素町人は表音文字の授業も試験もまるで駄目でした。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2011/10/18 20:17

コメントする help

ニックネーム
本 文
なぞなぞのように見える国字のクイズ。「艝」はなんと読むの? 町人思案橋・クイズ集/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる