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zoom RSS 桃色川柳「祖師の恩 天下晴れての 唾を塗り」の「祖師」とは誰のこと?

<<   作成日時 : 2011/09/15 07:02   >>

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★日本語★
問題:ちょっと桃色な川柳の問題です。
■「祖師(そし)の恩 天下晴れての 唾を塗り」という句があります。当然ですが「天下晴れて」とは、「(法律上も倫理上も問題のない行為なので)誰に遠慮することもなく」という意味です。「唾を塗り」は、男性あるいは女性のしかるべき粘膜に唾液を塗布するという意味です。この作業は潤滑性を高めるためのものらしい。いったい何を始めようとしているの? お願いですからそんなカマトトな質問をなさらぬように。
■では、この場合の祖師とは誰を指すのでしょうか?
[い]空海(くうかい)
[ろ]最澄(さいちょう)
[は]親鸞(しんらん)
[に]道元(どうげん)
[ほ]日蓮(にちれん)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[は]親鸞(しんらん)
説明:ふつう落語の世界などでは、御祖師様(おそしさま)といえば日蓮をさすようです。日蓮が開祖である日蓮宗(法華宗とも)の人たちが、御祖師様という言葉をよく使うらしい。「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と御題目(おだいもく)を唱える人たちですね。落語では「心中には 陽気にすぎる 御題目」という川柳を引き合いに出され、よくからかわれます。
■落語の枕では、「大師は弘法に奪われ、祖師は日蓮に奪われ」という言葉もときどき紹介されます。伝教大師(最澄)や達磨(だるま)大師もいるけれど、ただ単に大師といえば、日本では弘法大師(空海)です。祖師は宗派を開いた人、創業者すべてに使える言葉だそうです。真言宗なら空海が祖師ですし、天台宗なら最澄を祖師としてもいいかもしれません。でも祖師・御祖師様といえば、日本では日蓮です。
■ただし、「祖師の恩 天下晴れての 唾を塗り」という問題の桃色川柳の場合に限ると選択肢では親鸞以外には考えにくいようです。この川柳は、すでにおわかりのように、まさにそのことをせんとしているお坊さんを描写しているからです。
■法然の弟子である親鸞が開いた浄土真宗は、川柳がつくられた江戸時代を通じて、唯一肉食妻帯が許された宗派だそうです。他の宗派では戒律で厳しく禁じられていたそうです。浄土真宗以外の坊さんは、しょうがないのでこそこそと大黒(だいこく)と呼ばれる女性を隠し持っていたわけですね。浄土真宗の僧侶は幸せだなぁ。親鸞に心から感謝しながら、そんなことをなさるのだろうなぁ。まっ、そんな想像の川柳ですね。
■「大黒を 和尚布袋(ほてい)に して困り」なんて川柳があります。布袋様は布袋腹というくらいですから、お腹が内臓脂肪・皮下脂肪で膨らんでいました。別名太鼓腹です。この川柳の大黒は別の理由でお腹が膨らんできたようです。和尚は困っています。江戸時代の宗教人なのでしょう。
■明治5年4月25日。西暦では1872年5月31日でしょうか。明治政府はすべての僧侶に対して肉食・妻帯・蓄髪(チクハツ、髪を生やすこと)を許し、法事以外では普通の服を着てもいいよと許可を与えたそうです。以後、大黒という言葉もだんだん廃(すた)れていくようです。
◆参考*1:書籍「川柳性風俗事典」初版39頁、山本成之助(せいのすけ)著、牧野出版
◇*2HP「親鸞 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%AA%E9%B8%9E
◇*3HP「浄土真宗 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%80%E5%BE%92%E5%AE%97

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
あのころ、お稚児さんとか小坊主は、掘られまくっていたようですね。(~_~;)
ちょっとかわいいのが出家してくると、屈強な僧兵が組み敷いて・・・・
一休さんも掘られていたのかな?(-_-;)
ねこのひげ
2011/09/16 07:23
コメントをありがとうございます。

 お寺さんや軍隊など男性社会ではそういったことはありがちなようですね。

 つい昨日読んだ本には次のような一節がありました。「リチャード・バートンの『千夜一夜物語』のターミナル・エッセイによれば、19世紀初頭のボンベイ海兵隊に勤務する白人の海軍士官候補生たちは、ブシレの総督ナスル長老に招かれて、乱酔のあげく『身体を汚される』のが常だったということだ」。

 長老の酒を拒むと軍法会議なのかな。軍隊勤務も楽ではないようですね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2011/09/16 21:42

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