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zoom RSS 誤読しやすい漢字・熟語。「踏襲」はなんて読むの?

<<   作成日時 : 2011/07/11 07:05   >>

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★日本語★
問題:本日は、誤読しやすい熟語の読み問題です。ある著名人が間違え、マスコミに指摘されて恥をかいた熟語を集めてみました。次の熟語の正しい読みをお答えください。
■問題を眺めると、大部分のかたはなんという有名人なのかがおわかりだと思います。念のため、解答のいちばん最後に記しておきましたけど。
[い]「踏襲」
[ろ]「措置」
[は]「詳細」
[に]「参画」
[ほ]「未曾有」
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「踏襲」はトウシュウと読む
■「踏襲」は、「前人のやり方などをそのまま受け継ぐこと」だそうです。芥川龍之介の「文芸的な、余りに文芸的な」という文章では次のように使われています。「しかし僕は過去の詩形を必ずしも踏襲しろと言ふのではない。唯それ等の詩形の中に何か命のあるものを感ずるのである。同時に又その何かを今よりも意識的に掴(つか)めと言ひたいのである」。
□芥川の文章では、「たふしふ」という振り仮名が振られていたようです。「ふ」が目立ちます。だからでしょうか。あのかたは、「フシュウ」と読んでいました。あまり愉快ではない、「腐臭」という言葉を連想してしまいますね。
[ろ]「措置」はソチと読む
■「措置」は、バンクーバーの次の冬季五輪が開かれる都市ではありません。「事態に応じて必要な手続きをとること。取り計らって始末をつけること」だそうです。
□織田作之助(さくのすけ)の「郷愁」という小説では、次のように使われていました。「『もっとも新券、新券と珍らしがって騒いでるのも、今のうちだよ。3月もすれば、前と同じだ。新券のインフレになる』。『結局金融措置というのは人騒がせだな』。『生産が伴わねば、どんな手を打っても同じだ。しかもこんどの手は生産を一時的にせよ停めるようなものだからな…』」
□あのかたは、「ショチ」と読んでいました。「措置」は「処置」とほぼ同義に使われる場面もあります。読みかたは不正確かもしれませんが、まぁなんとなく意味は通じます。
[は]「詳細」はショウサイと読む
■「詳細」は、「細部に至るまでくわしいこと」ですね。「詳(つまび)らかに細(こま)かく」という意味なのでしょう。
□岡本綺堂(きどう)の「寄席と芝居と」という文章では次のように使われていました。「一々紹介することは出来ないが、この紀行の詳細を極めているのは実に驚くべき程で、途中の神社仏閣、地理風
俗、旅館、建場(たてば)茶屋、飲食店、諸種の見聞、諸物価など、ことごとく明細に記入してある」。明治の落語家三遊亭圓朝(えんちょう)の紀行文についての記述のようです。
□あのかたは、「ヨウサイ」と読んでいたようです。ただし、この読みはそんなに大きな間違いではありません。漢和辞書「字通」によれば、「詳」という漢字には、「ショウ、ヨウ、つまびらか、くわしい」という字音・字訓があります。発音は旁である「羊」に従っているらしい。呉音か唐音か漢音かは知りませんが、「ヨウ」と読んだ時代があったようです。
[に]「参画」はサンカクと読む
■「参画」は、「事業・政策などの計画に加わること」だそうです。
□太宰治(おさむ)の「渡り鳥」という小説では、次のように使われていました。「肉親からの仕送りがまるで無い様子で、或(あ)る時は靴磨(くつみが)きをした事もあり、また或る時は宝くじ売りをした事もあって、この頃は、表看板は或る出版社の編輯(へんしゅう)の手伝いという事にして、またそれも全くの出鱈目(でたらめ)では無いが、裏でちょいちょい闇商売などに参画しているらしいので、ふところは、割にあたたかの模様である」。
□あのかたは「サンガ」と読んでいました。ひょっとしたらJ2京都サンガの贔屓なのかな。待てよ。内閣府には、10年も続いている男女共同参画局という部署があるらしい。う〜ん、あのかたの仕事があれですから、やはりサンガと読んではいけませんね。
[ほ]「未曾有」はミゾウと読む
■「未曾有」は、「今までに一度もなかったこと。また、非常に珍しいこと」だそうです。「未(いま)だ曾(かつ)て有らず」と読み下すこともできるようです。
□島崎藤村(とうそん)の「夜明け前」という小説では次のように使われていました。「皇室と将軍家との間に結婚の沙汰(さた)のあったのは、前例のないことでもないが、種々な事情から成り立たなかった。それの実現されるようになったのは全く和宮様を初めとするという。おそらくこれは盛典としても未曾有、京都から江戸への御通行としても未曾有のことであろうと言わるる」。
□あのかた…いまや懐かしい麻生太郎(たろう)氏は、「ミゾユウ」と読んでいましたね。そのお気持はわかります。
□麻生太郎氏には、マーク・トウェーン氏のこんな言葉をお贈りします。「単語を1つの方法でしかつづれない奴なんかに用はない」。大作家はつづりを間違えることが多かったのかもしれません。よく指摘されたのでしょう。指摘したほうは歴史の流れの中に消えていきましたが、つづりを間違えたほうは大作家としてその名前を不朽のものとしています。
◆参考*1:HP「受験生必読!麻生さんが読めない漢字は試験に出るぞ。ここで復習を!:アーバン・ダイアリー:So-netブログ」
http://urban-diary.blog.so-net.ne.jp/2008-12-01
◇*2:HP「常用漢字表:文部科学省」
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19811001001/k19811001001.html
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林
◇辞書「字通」白川静、平凡社

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おじゃまします
頻繁→はんざつ という凄いのもありましたね

http://yamas.at.webry.info/200812/article_1.html
ロング
2011/07/11 19:53
コメントをありがとうございます。

「麻生メモ」拝見しました。笑いました。

 麻生さんは、自ら反面教師となることで、国語教育の重要性を全国民に伝えました。立派なことです。
 現首相にはこうしたボケの精神が欠けているようです。まぁ、あの人にユーモアを求めても駄目かな。
(^^;)
ロング様<素町人
2011/07/11 21:01

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