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zoom RSS 漢検2級程度の四字熟語。「柳緑花紅」はなんと読むの?

<<   作成日時 : 2011/07/04 06:59   >>

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★日本語★
問題:すでに高校を卒業したあなたならぜひ知っておきたい漢検2級程度の読み問題です。本日は日常的にはあまり使われない四字熟語です。かなりむずかしいかもしれません。次の四字熟語はなんと読むでしょうか? 
[い]満目荒涼
[ろ]伯仲叔季
[は]煩言砕辞
[に]柳緑花紅
[ほ]叙位叙勲
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]満目荒涼はマンモク コウリョウと読む
■「満目荒涼」は、「見渡すかぎり、荒れはてて人気(ひとけ)がないこと」だそうです。「満目」が「見渡すかぎり」ですね。
□「荒涼」はご存じのように荒れはてていることです。乃木希典(まれすけ)将軍が日露戦争の時に作った有名な詩があります。「金州城外作(きんしゅうじょうがいさく、城下作とも)」という題名です。金州は現在の遼東半島大連にある地名だそうです。「山川草木転荒涼(さんせん そうもく うたた こうりょう)」で始まる七言絶句形式の作品です。
□乃木希典は司令官として赴任する直前に長男が金州城外で戦死しています。もちろん他の兵士たちも多く死傷しています。目に写る風景以上に荒涼とした場所に思えたのでしょう。乃木希典は、旅順要塞の攻囲戦では次男も戦死で失っています。旅順は遼東半島の突端にあり、港にはロシア海軍の基地があったそうです。
[ろ]伯仲叔季はハクチュウ シュクキと読む
■「伯仲叔季」は、「兄弟姉妹の順序をいう語」だそうです。伯は長男(長女)、仲は次男(次女)、叔は三男(三女)、季は男女を問わず末っ子だそうです。
□「勝負が伯仲する」などと使われる「伯仲(ハクチュウ)」は、1番目と2番目のことなんですね。1番目と4番目ほどに年が離れてしまえば喧嘩しても勝負は明らかでしょう。1番目と2番目ならばさほどの実力差はなく、いい勝負になるらしい。で、「伯仲」はいい勝負という意味になったようです。
□ところで、5人以上の兄弟姉妹がいる場合には、どうなるのでしょうか。「叔」と「季」の間に何かが入るのかな。
[は]煩言砕辞はハンゲン サイジと読む
■「煩言砕辞」は、「くだくだとうっとうしい言葉」だそうです。「煩言」も「砕辞」も「くだくだしくうっとうしい言葉」という意味があるらしい。読み下すと、「言を煩(はん)にし辞を砕(くだ)く」となります。そもそもは中国の昔の学者同士の論争で飛び出した言葉のようです。「…細かいことをいちいちとがめて、うるさいったりゃありゃしない。あんな奴はロクな業績を残せないはず」という悪口から生まれた言葉のようです。
□どんな使われかたをするのか知りたかったのですが、ネットで実例を調べても見つかりませんでした。四字熟語のHPでは「煩言砕辞に耳をふさぐ」とか「彼の煩言砕辞には、耳をふさぎたくなる」という例は示されていましたけど。
[に]柳緑花紅はリュウリョク カコウと読む
■「柳緑花紅」は、素町人には落語家の名前みたいに見えます。柳家小さんの孫、柳家花緑(かろく)に字面が似ているせいかな。言葉の意味は、「物事が自然のままに、人の手を加えられていないことのたとえ」だそうです。四字熟語らしくありませんが、「柳は緑、花は紅(くれない)」と読む場合もあるそうです。
□柳は緑であたりまえだし、花は紅くて当然だ。あるがままに生きよう、という何となく意味不明なメッセージもこめられているらしい。意味不明なのも道理、蘇軾(そしょく、蘇東坡とも)という北宋の詩人の禅問答から生まれた言葉だという説があります*2。
□20世紀になって英国の4人組の音楽隊は、「♪Let it be」という曲で人気を博しました。こちらも「あるがままに(生きよう)」という意味かもしれません。
□我が国では、やはり20世紀に、狂った猫という音楽隊の成員である植木等(ひとし)という歌手が「♪学生節」という作品を発表しました。「あんたの息子を信じなさい」という家族団結の勧めを説いた内容でした。その一節に「柳は緑花紅(やなぎはみどり はなくれない) 風が吹いたらナンマイダ」という悟りきった言葉がありました。小学生のころ耳にしました。意味はわかりませんでしたが、なんとなく楽しく、かつものがなしくなる変な印象だったのを覚えています。
[ほ]叙位叙勲はジョイ ジョクンと読む
■「叙位叙勲」は、「位階を授けたり、国家や公共事業に功労のあった人に勲等を授けること」だそうです。この言葉は四字熟語としては辞書には立項されていません。2字熟語ふたつを辞書で引いて足し合わせています。
□「位階」というのは、推古天皇の冠位十二階に始まったようです。人間を業績で評価して格付けを行なうわけですね。大宝律令や養老律令では30階級と細かくなり、明治時代に16階になりました*3。正一位>従(じゅ)一位>正二位>…従八位まであるらしい。戦後もあるようですが、故人に授与されるのが通例とのこと。死んでからもらったって当人は喜べません。遺族は嬉しいのでしょうかね。
□「勲等」というのは、勲位の等級だそうです。勲章の格付けかな。大勲位から勲一位〜八位まで9階級ほどあるらしい。最上級の大勲位は、大平正芳(まさよし)、岸信介(しんすけ)、三木武夫(たけお)、福田赳夫(たけお)などなど、だいたい政治家がもらっているようです。存命中にもらっているのは最近では中曽根さんぐらいなものなのかな。で、「大勲位」というあだ名があるようです。
◆参考:*1書籍「2008年度版 漢字検定 問題と解説 2級」ISBN978-4-415-204246、新星出版社
◇*2HP「花は紅 柳は緑」
http://www.insite-r.co.jp/Flower/2007/mar/green_willow.html
◇*3HP「奈良時代に貴族の階級を7階級特進した出世男は、どんな手柄を立てたの?」
http://blog.q-q.jp/201011/article_14.html
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇辞書「日本国語大辞典」小学館

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