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zoom RSS 「食」という漢字を使う諺の問題。「乞食の断食」ってどんな意味なの?

<<   作成日時 : 2011/07/21 06:57   >>

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★日本語★
問題:食べることは生きることの基本です。そのせいでしょうか。「食」という漢字を含む言葉はとても多いようです。ネットの「大辞泉」には、800件余りも項目が立っています。
■そのなかには無為徒食(むいとしょく)とか無芸大食(むげいたいしょく)、暖衣飽食(だんいほうしょく)、鯨飲馬食(げいいんばしょく)、牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)といった四字熟語も含まれています。無為徒食はなにもせずに遊んで無駄飯を食っていることらしい。無芸大食はとくに能力もないのに食べることだけは人並はずれていることだそうです。
■暖衣飽食は衣食住のうち、住以外が満たされていることかな。暖かい服を着て飽きるほど食べることだそうです。昔の人は暖衣飽食が夢だったらしい。支配者層だけが暖衣飽食だったようです。現代ではほとんどの日本国民が暖衣飽食でしょう。夢は実現してしまったわけですね。
■鯨飲馬食と牛飲馬食はおなじ意味です。大量に飲み、多量に食らうことらしい。鯨も牛も馬も人間よりは図体が大きい。飲むのも食べるのも多くなる理屈です。
■さて、本日は四字熟語ではなく、「食」という漢字が末尾につく諺を特集してみました。下の選択肢にある諺はそれぞれどういう意味でしょうか?
[い]近江泥棒伊勢乞食
[ろ]乞食の断食
[は]上(のぼ)り大名下(くだ)り乞食
[に]祖父(じじ)は辛労、子は楽、孫は乞食
[ほ]下種(げす)も三食(さんじき)、上(じょうろう)も三食
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]近江泥棒伊勢乞食
■「おうみどろぼう いせこじき」と読みます。江戸っ子が近江商人や伊勢商人に対して言った悪口だそうです。近江商人は商才にたけており、成功する人が多かったようです。伊勢商人も勤倹につとめ、商売を広げる人が多かったらしい。
□江戸っ子は宵越しの銭は持たないなんて粋がっています。負け惜しみにこうした商人たちに罵声を浴びせたのでしょうね。
[ろ]乞食の断食
■別に「餓鬼の断食」という言葉もあります。「やむをえずしたことを、自発的に行ったように、ことさら殊勝に見せかけようとすることのたとえ」だそうです。現代風にいうとなんでしょうか。ホームレスのダイエットかな。
□素町人は、これまでいちども賄賂をとったことがありません。賄賂を貰うような立場、権力をふるう立場に立ったことがないからです。もし、自分がその立場に立ち、かつバレないと思えば収賄をするかもしれません。そんな者が、「賄賂をとるような不潔・不道徳な奴らの気がしれない」と発言したとすれば、これは一種の「乞食の断食」になるのでしょうね。
[は]上(のぼ)り大名下(くだ)り乞食
■別に「行き大名の帰り乞食」という言葉もあるそうです。「旅の始めに派手にやりすぎて、帰りには文無しでみすぼらしくなること」とのこと。
□落語の枕で語られるところによれば、品川の宿が栄えたのは、この諺が関係しているようです。東海道を西に歩いて伊勢参りや京大坂への旅をする人は、出発時は懐が温かいわけですね。そんな人はすぐに見分けがつきます。東海道の1番目の宿場である品川の女郎屋は、「行き大名」や「上り大名」を捕まえ、遊ばせて儲けたそうです。ひどいのになるとスッカラカンになって旅を諦め、家に帰らざるをえない人もいたらしい。カミサンと一悶着あったのかな。
[に]祖父(じじ)は辛労、子は楽、孫は乞食
■「祖父は苦労して富をつくり、子はそのおかげで楽な思いをし、孫になって安楽に慣れ、家をつぶして、乞食になるということ」だそうです。川柳にも、「売り家と 唐様(からよう)で書く 三代目」というのがありますね。唐様は中国風の書きかたであり、江戸時代には学者や趣味人が好んだらしい。三代目は金は使い果たしたけれど、趣味人ではあったようです。
[ほ]下種(げす)も三食(さんじき)、上(じょうろう)も三食
■下種は下衆とも書きます。「身分や品性の低い者」だそうです。「下種の勘繰り(げすのかんぐり)」という慣用句にも登場しますね。「品性の下劣な者は、とかく気をまわして邪推するものだ」という意味です。
■上臈は「地位・身分の高い人」です。食事の回数は身分に関係ありません。この諺は、「物事によっては上下貴賤の区別はないことのたとえ」だそうです。なお、「臈」という漢字は第三水準で、環境によっては表示されないかもしれません。偏が「月」、旁が「葛」です。
■「下種も8時間、上臈も8時間」。理想の睡眠時間にも上下貴賤の区別はないようですね。「下種も週1、上臈も週1」。理想のアレも上下貴賤の区別はないようです。なお、アレは10kmのジョギングのことです。他の日はもう少し短い距離を走ります。なんてね。
◆参考*1:HP「近江商人 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E6%B1%9F%E5%95%86%E4%BA%BA
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
江戸の町人はその日暮がほとんどだったようですからね。負け惜しみを言うしかなかったのでしょう。
「乞食の断食」はなるほどですね。ねこのひげもくれると言われれば遠慮なく受け取るほうですから政治家には向いてないというか、なれませんけどね。
「祖父は辛労・・・」と同じ意味の「一代目が家を建て、二代目が保ち、三代目が潰す」とかいう諺がありましたね。
いまの日本の政治家のことを言い表しているような諺です。
ねこのひげ
2011/07/21 08:22
コメントをありがとうございます。

 七光り政治家が多いのはなんだかいやですね。地盤をそのまま受け継ぐなんて、なんとなくアンフェアな感じです。
 せめて、別の選挙区で立候補すべきじゃないかと思ってしまいます。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2011/07/21 14:00

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