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zoom RSS 簿記という言葉は外来語なの?

<<   作成日時 : 2011/06/09 07:16   >>

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★日本語★
問題:本日は日本語の雑多な知識を問うクイズです。言葉の意味や由来などについての次の記述のうち、正しいものはどれでしょうか? (正解は複数かも)
[い]文部省唱歌「♪夏は来ぬ」の「卯の花のにおう垣根に…」の「におう」は匂いについて語られたものではない
[ろ]簿記は日本語や漢語ではなく、欧米からの外来語である
[は]明治時代には丁稚(でっち)のことをカメと呼んだ
[に]「猪」は中国では熊の意味になる
[ほ]「憎まれっ子世にはばかる」は悪い意味の諺ではなかった
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[い]と[ろ]、[ほ]が正しい
説明:[い]文部省唱歌「♪夏は来ぬ」の「卯の花のにおう垣根に…」の「におう」は匂いについて語られたものではない(○)
■この場合の「におう」は、「美しい」という意味だそうです。「におふ(う)」はもともと「丹(に)」が「穂・秀(ほ)」であるという意味らしい。「丹」は赤を意味し、穂や秀は目立つ・ひいでることを意味するそうです。「赤などの色が鮮やかなこと」を「におふ」といったそうです。「万葉集」などでも使われている古い言葉らしい*1。例の「青丹(あおに)よし 奈良の都は 咲く花の におうがごとく 今盛りなり」という小野老(おののおゆ)という人の歌は、嗅覚ではなくて視覚に訴えた作品のようです。
□写真検索などで調べると、「卯の花」はどちらかといえば白系の地味な花を咲かせるようです。遠目から見ると、ホントに「雪花菜(おから)」に煮ています。失礼、似ています。だから「卯の花」は「おから」の別名になったようです。
□料理の通称に採用されはしましたが、「におう」はあくまでも「(花が)美しい」という意味であり、「青丹よし〜」と同様に視覚に訴えた表現らしい。
[ろ]簿記は日本語や漢語ではなく、欧米からの外来語である(○)
■簿記という概念は、明治時代に輸入されたもののようです。似たような事務作業は日本や中国でもやっていたのでしょうが、特別の呼び名は無かったのでしょうかね。「帳合い」という言葉はあったようですけど。
□参考資料*2によれば、英語の「bookkeeping」の発音を借り、それらしい漢字をあてて「簿記」という言葉が誕生したとのこと。一説には福沢諭吉の造語とも。
[は]明治時代には丁稚(でっち)のことをカメと呼んだ(×)
■正しくは、「洋犬をカメと呼んだ」だそうです。西洋産の犬を外国人が持ち込んだ際に、「Come here!」と呼んでいるのを耳にした日本人は、洋犬をカメと呼ぶようになったらしい。ささやかな誤解のようです。明治時代に書かれた仮名垣魯文の滑稽本「西洋道中膝栗毛」にも「異人館の洋犬(かめ)」という振り仮名が見られるようです。
[に]「猪」は中国では熊の意味になる(×)
■正しくは、「豚の意味になる」だそうです。そういえば中華料理店の品書きでも猪の文字はちょくちょく見かけますね。「猪肉包子(チューローパオズ)」とかいうのが肉マンだと聞いたことがあります。
□中国では「野猪」と書いてイノシシ、単なる「猪」はブタらしい。野性のイノシシを家畜化したものがブタだという話を聞きますから、この漢字表記に関して中国語は筋が通っているようです。
□古い日本では、「猪」という漢字は「イ」という読みだけがあって「イノシシ」という読みはなかったそうです。一説には鳴き声が「イー」と聞こえるから「イ」なんだそうです。シシは「肉や獣」をあらわす言葉です。適正体重よりも数値の大きい人のことを昔は「太肉(ふとりじし)」などと呼びました。イノシシは「イーと鳴く獣」の意味でのちに誕生した言葉らしい。
[ほ]「憎まれっ子世にはばかる」は悪い意味の諺ではなかった(○)
■「憎まれっ子、世にはばかる」は、「人に憎まれるような者が、かえって世間では幅をきかせる」、「周囲から嫌われるような人間がかえって世間では幅を利かす」という意味です。たとえばM党の元代表のO君のことかな。
□この諺のもともとの形は、「憎まれっ子、世に出づる(いづる)」だったらしい。「腕白な子供が、後々出世して名を成す」という意味だったようです。良い意味でも悪い意味でもなく、そんな傾向があるよねという単純な指摘だったようです。
□もともとの形、「憎まれっ子、世に出づる」が「憎まれっ子、世にはびこる」に変化したそうです。「はびこる」は「のさばる」といった意味があります。さらに「はばかる」という本来は遠慮を示す言葉と混同されて「憎まれっ子、世に憚る(はばかる)」となったという説があるそうです。なぜこうも逆の意味を示す言葉が用いられたのか不思議でした*5。ひょっとすると、ある時代に「はびこる」と「はばかる」を間違えた人が多かったので、逆転現象が生まれたのかもしれません。
◆参考*1:番組「気になる言葉 『かいでみて? におってみて?』」2007年2月21日放送、NHK
◇*2番組「気になる言葉 『日本人の耳を通した英語』」2007年2月22日放送、NHK
◇*3番組「気になる言葉 『猪と豚の味な関係』」2007年2月26日放送、NHK
◇*4番組「気になる言葉 『憎まれっ子はなぜ”はばかる”』」2007年2月27日放送、NHK
◇*5HP「漢検一級程度の難しい書き取り。「リンキせぬ女は弾まぬ鞠(まり)」はどう書くの?」
http://blog.q-q.jp/200802/article_2.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
簿記は聞いたことありました。
それよりすごく気になるのが、電卓と手の刺繍?です。
妙にインパクトあります。
のん
2011/06/10 15:39
コメントをありがとうございます。

 刺繍のように見えるかもしれませんが、刺繍ではありません。バーチャル・ペインターと呼ばれる道具を使った結果です。
 「妙にインパクトがある」とのこと。素町人も嬉しいのですが、道具の製造元はもっと嬉しいでしょう。
(^^;)
のん様<素町人
2011/06/10 17:28

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