極寒の地でも死なない動物はカタツムリ、ゴカイ、イソギンチャク、ウニのうちどれなの?

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★科学★
問題:ある朝、ホテルの窓から雪景色を眺めていたら、広場の向こう側に人が倒れているのを見つけました。まだ寝ぼけているのかと思い、目をこらして見直してみましたが、どう見ても人間が雪の中に横たわっているように見えます。ホテルの人に言うべきか。それとも知らんぷりをするべきか。着替えを済ませてもういちど眺め、もしまだ倒れていたら言おうと決心したのですが、そのときにはもう居ませんでした。
■そのホテルは米国北部の大西洋岸にあり、1月の末のことでして、テレビでは摂氏換算でマイナス10度ぐらいの気候だと言っていました。噂では聞いていましたが、西洋人は寒さに強いんだなと感心しました。まぁ、ひょっとしたらすでに亡くなっており、素町人が目を離したすきに運ばれていっただけかもしれませんけど。
■本日は、寒さに強い動物のお話です。参考資料*1によれば、地球上には-120度Cでも生きていられるというものすごい耐寒性のある動物がいるそうです。それは次のどれでしょうか?
[い]カタツムリ
[ろ]ゴカイ
[は]イソギンチャク
[に]ウニ
[ほ]タコ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]カタツムリ
説明:参考資料*1の記述によれば、カタツムリは-120度Cにするとカチンカチンに凍るそうです。これは素人にも推測できます。で、解凍すると、また平気で動き出したりするらしい。凄いけど、ちょっと気味が悪いですね。
■Wikipediaによると、火星の平均気温は-43度Cらしい。カタツムリを火星に連れて行った場合、火星の地上では冷凍エスカルゴになってしまいますが、宇宙船の中に戻したら何事もなかったように動き出すのでしょうか。
■選択肢の中では、カタツムリには到底およばないものの、冷凍から生還できるものがあと2つはいるらしい。ひとつは[は]のイソギンチャクだそうです。-10度Cから生還するらしい。[に]のウニも-5度Cから生還できるそうです。他にヒトデも-5度Cから生還できるとのこと。
■よく金魚を凍らせてから戻す実験を見たりします。魚類でも大丈夫なのかなと思います。でも金魚は実際には凍っていないという話もあります。参考資料*2によれば、「金魚でよく見る実験は、金魚の表面に付いた水が凍っているだけで金魚の本体は皮一枚以外凍ってませんし、体温もほとんど下がっていません。ですので、すぐに取りだして水に戻せばまた泳ぎ出すのです」。液体窒素などを使って内部まで凍らせると、組織に傷がついて生き返ることは困難になるようです。ちなみに液体窒素は-196度Cで沸騰して気体になるようです。
■カタツムリは芯まで凍り付いたあとでも元に戻るようです。理由はわかりませんでした。凍ったり解けたりするときにも組織が損傷しにくい仕組みがあるのかな。あるいは多少損傷しても生き続けられる原始的な生命力があるのかもしれません。
■なお、液体窒素は一般の人でも1L(リットル)あたり数百円で小売りしてもらえるようです*3。ものものしい容器が必要なようですが、短期間であれば無料で貸してもらえるようです。ただし、液体窒素の取り扱いを間違えると、最悪の場合は死を招くこともあるらしい。実験される際には専門家の指導・助言、できれば監督を得たほうが無難なようです。
◆参考*1:書籍「理科系雑学」文庫版初版109頁、竹内均編、ISBN4-8379-7133-4、三笠書房
◇*2HP「人間を冷凍してその後解凍して蘇生させることは不可能だと思いますが、金魚とか魚... - Yahoo!知恵袋」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1111593036
◇*3HP「液体窒素販売」
http://www.miekyo.com/newpage5.htm

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この記事へのコメント

カレブランカ
2011年05月18日 16:08
なんとなくゼリーみたいだから、凍っても元に戻れば生き返るように思いました。
カレブランカ様<素町人
2011年05月18日 20:05
コメントをありがとうございます。

カタツムリが凍死しないのは、ゼリー状の身体に秘密があるのではというご意見、なんとなく共感できます。
(^^;)
sadakun_d
2011年05月23日 23:02
オイミャコン(ロシア)は人類最低気温の町(-50~-60℃)

NHKでオイミャコン町を見たけどカタツムリや小動物は見かけなかったなあ

頗る寒い町。毎日が未曾有(×みぞうゆう)な寒さ(笑)
気を許して温かい部屋から外に出ると生命の危険あり!
sadakun_d様<素町人
2011年05月24日 07:34
コメントをありがとうございます。

 オイミャコンというのは寒い場所みたいですね。Wikipediaで調べたら、-70度Cより低い温度を記録したことがあるとか。凄いな。

 余談です。Wikipediaには「冬は軒並み-50.0℃以下になるため、細菌やウイルスが生存できずに死滅してしまう。」とありましたが、この記述は間違いのようです。細菌やウイルスは活動を休止することはあっても、この程度の低温では死滅しないようです。衛生関係の試験に使われる標準の菌株はマイナス数十度Cから200度Cに近い低温で保存されていると聞きます。

 カタツムリが死なない環境で細菌やウイルスが死滅するはずはないだろうと素人も勝手に憶測しています。
(^^;)

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