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zoom RSS 漢検1級程度、かなり難しい熟語の読み。「大蒜は嫌いではない」の「大蒜」はなんと読むの?

<<   作成日時 : 2011/05/30 07:04   >>

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★日本語★
問題:漢検1級の問題集に掲載されていたかなり難しい熟語の読み問題です。答えられなくても恥ではありませんし、答えられるとちょっと「どや顔」をしたくなる難題です。次の熟語の読みはなんでしょうか?
[い]「紅娘を見つけた」の「紅娘」
[ろ]「かわいい矮鶏がいた」の「矮鶏」
[は]「雀斑だらけの少年」の「雀斑」
[に]「寒いので褞袍を着込んだ」の「褞袍」
[ほ]「大蒜は嫌いではない」の「大蒜」
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「紅娘を見つけた」の「紅娘」はてんとうむしと読む
■ネットの「大辞泉」には、たしかに「てんとうむし」の漢字表記として、「天道虫・瓢虫・紅娘」と記されていました。「天道虫」はわかりますが、他の2つは読めませんね。なぜ、「赤くて若い女子」が甲虫目テントウムシ科の昆虫を指すことになったのか。理解不能です。
□野菜に詳しいかたは、紅娘をサツマイモの品種名と思ったかもしれません。サツマイモには、「紅あずま」とか「紅まさり」、「紅さつま」などがあるそうです。「紅こまち」という品種もあるらしい。紅娘をサツマイモに関係する言葉と考えた人がいたとしても理解可能です。
□少し桃色じみた連想を働かせた人もいるかもしれません。「紅灯の巷(こうとうのちまた)」という言葉があります。歓楽街を意味するそうです。赤坂六本木新宿銀座その他を思い出し、紅娘はキャバ嬢やホステス諸姉を指す言葉と考えた人がいたとしても無理はありません。
□さらに推理小説や警察ドラマの愛好者は、死体を連想したかもしれません。一酸化炭素中毒で亡くなった人は、遺体が桃色になるそうです。血液中のヘモグロビンが一酸化炭素と結びついてしまい、酸素を運べなくなって死に至るらしい。ヘモグロビンと一酸化炭素が結合すると鮮紅色になるとのこと。死後もその状態は変わらず、一酸化炭素中毒で亡くなった人の身体はピンク色に見えるそうです*2。事故か自殺か他殺かは不明ですが、若い女性の桃色の遺体があったとしたら、一酸化炭素中毒も可能性として考えられるようです。
[ろ]「かわいい矮鶏がいた」の「矮鶏」はちゃぼと読む
■「矮鶏」は、「鶏の小型品種の総称」だそうです。原種がベトナムのチャンパ王国からオランダ船でやってきたことからチャボという呼び名になったらしい。日本では鑑賞用にさまざまに改良されたようです。現在、国の天然記念物に指定されているらしい。
□「矮」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば、「ワイ、アイ、みじかい、こびと」という字音・字訓があります。「矮小(ワイショウ)」というよく使われる熟語をつくります。「丈が低く形の小さいこと」だそうです。「矮鶏」は、「小型の鶏」という意味の漢字表記に対して原産国をあらわす読みがつけられているようです。
□天然記念物なので、本来は食べてはいけないそうです。でも、農家では蛋白源として食用に供されることもあったらしい。もったいない精神が働くのかな。
□なお、矮鶏はジャパニーズ・バンタムとして海外でも愛好されているそうです。バンタム(bantam)とはインドネシアのジャワ島西部のバンタム地方を原産地とする小型の鶏らしい。英国で愛玩用に改良されたそうです。ボクシングのバンタム級の呼称の元にもなっているとのこと。亀田興毅(こうき)というプロボクサーは、110530現在、WBAチャボ級の王者のようです。
[は]「雀斑だらけの少年」の「雀斑」はそばかすと読む
■「雀斑」は、「顔面にできる茶色の細かい斑点」だそうです。「ジャクハン」とも読みます。「そばかす」は、「蕎麦滓」とも書きます。
□「雀斑」は、「雀卵斑」はとも書きます。雀の卵に茶色い点々があることから、命名されたらしい。「蕎麦滓」という表記も蕎麦の滓(かす)に似ていたのかな。メラニン色素のいたずらのひとつで、ホクロほど濃くないものですね。白人に多いそうです。レーザー治療で除去できるらしい。健康保険が効くかどうかは不明です。
[に]「寒いので褞袍を着込んだ」の「褞袍」はどてらと読む
■「褞袍」は、「大きめに作り、綿を厚く入れた広袖の着物」だそうです。防寒・寝具用として使います。女性はあまり使いません。丹前(たんぜん)と呼ぶ場合もあります。
□「褞」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば、「ウン、オン、ころも、うちかけ」という字音・字訓があります。「うちかけ」というと結婚式みたいですね。和服でいちばん最後にかけて着る衣料が「うちかけ」らしい。
□「袍」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば、「ホウ、わたいれ」という字音・字訓があります。あわせて褞袍は、「いちばん外側にうちかけて着る綿入れ」ということなのかな。
[ほ]「大蒜は嫌いではない」の「大蒜」はにんにくと読む
■「大蒜」は、「高さ60cmほどになるネギ科(分類法によってはユリ科)ネギ属の多年草」だそうです。ご存じのように強いにおいがあります。葉や茎、地下の鱗茎(りんけい)は食用になります。いわゆる大蒜の芽と呼ばれるのは茎のことらしい。青森産のものが有名ですね。中国産よりも価格は高いけれど、安心で旨いという評判です。
□「蒜」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば、「サン、のびる(植物の名)」という字音・字訓があります。大きなノビルがニンニクなのかな。「蒜」という漢字には、「大蒜」以外には、知られた熟語はありません。
□ノビルは、昔から日本に生えている植物だそうです。「万葉集」などにもノビルについて詠まれた歌があるそうです。応神(おうじん)天皇の歌の一節に、「いざ子ども 野蒜摘みに蒜摘みに」という句があるらしい。その日の晩御飯はギョーザだったのかな。
□余談です。3世紀〜4世紀ごろに活躍したといわれる応神天皇は神功(じんぐう)皇后の息子さんで、八幡神社の祭神として全国であがめ奉られている人ですね。その次の天皇が仁徳(にんとく)天皇だといわれています。
◆参考*1:書籍「本試験型 漢字検定1級試験問題集09年版」成美堂出版編集部編、ISBN978-4-415-20421-5、成美堂出版
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林
◇*2書籍「知識ゼロからの身体の不思議」初版57頁、上野正彦(まさひこ)著、ISBN978-4-344-90185-8、幻冬舎

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
明日、さっそく使います
とてもありがたいです
これからも、おねがいしますナイス入れときます
把叉羅
2011/07/07 20:52
コメントをありがとうございます。
m(_ _)m
把叉羅様<素町人
2011/07/07 21:43

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