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zoom RSS 新採用される常用漢字・はぐれ者系第11弾。「冥土喫茶」の冥土はなんて読むの?

<<   作成日時 : 2011/04/11 06:54   >>

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★日本語★
問題:相変わらず、常用漢字表の新メンバーのご紹介です。
■文部科学省の案では、改定される最新の常用漢字表で196字が追加されます。5字が削除されます。191字の増加で、2136字になるらしい。平成24年(2012年)度から中学と高校で指導を始め、平成27年(2015年)度から高校・大学の入試に出題を解禁するとのこと*4。
■昨年6月末から人偏(にんべん)や草冠(くさかんむり)など、部首ごとに新しい漢字を紹介してきました。また、食欲系とか医療系など、使われる場面がおなじ漢字群を紹介してきました。ネタが尽きたようです。他の漢字と群れを作らない一匹狼・はぐれ者の漢字が残りました。これらもすべて紹介します。
■本日も互いにあまり関係のない5字の漢字をクイズにしました。次の熟語の読みを答えてください。
[い]「各地で戦国大名が勃興した」の勃興
[ろ]「枕頭に薬を置いて発作に備える」の枕頭
[は]「冥土にはコーヒーを飲ませる店はない」の冥土
[に]「あいつは遊冶郎だ」の遊冶郎
[ほ]「弥助は寿司の別称である」の弥助
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「各地で戦国大名が勃興した」の勃興はボッコウと読む
■「勃興」は、「にわかに勢力を得て盛んになること」だそうです。歴史の本によく登場する言葉ですね。世界史では朝鮮半島北部からロシアにかけてボッカイという国名もありました。7世紀末に勃興し、10世紀前半に滅亡した国らしい。おっ、こちらは渤海ですね。三水(サンズイ)偏がついていました。失礼。
□「勃」という漢字が新採用漢字です。漢和辞書「字通」によれば、「ボツ、おこる、さかん、あらそう、にわか」という字音・字訓があります。「勃起」というよく知られた熟語をつくります。青少年ではさかんに起こる生理現象です。年齢とともにあまりさかんでなくなってくるのが残念です。
[ろ]「枕頭に薬を置いて発作に備える」の枕頭はチントウと読む
■「枕頭」は、「枕元」の意味らしい。枕元には薬だけでなく、水差しやティッシュペーパー、本や眼鏡入れ、携帯電話、人によっては拳銃やナイフを置いたりします。
□「枕」という漢字が新採用漢字です。漢和辞書「字通」によれば、「チン、シン、まくら、ねむる」という字音・字訓があります。「草枕(くさまくら)」という熟語をつくります。「旅先でのわびしい宿り」という意味らしい。小説の題名にもなっていますね。
□「枕投げ」は、かつて修学旅行生たちが必ず行なったとされる旅館における儀式です。自然発生し、先生の怒声を合図に終わることになっていました。最近は広間で多人数で寝る例が減り、枕投げもかなり少なくなっていると聞きます。伝統文化が滅びかけているらしい。
□「枕探し」という言葉もあります。こちらは犯罪の一種です。枕を探すのではなく、その近辺、枕頭に置かれた金品を探すわけですね。現代のビジネスホテルやリゾートホテルでは個室だらけですから枕探しはありえません。昔の宿では相部屋も多く、枕探しが出没したりしたらしい。
[は]「冥土にはコーヒーを飲ませる店はない」の冥土はメイドと読む
■「冥土」は、「あの世」ですね。我々の魂が死後に訪れるべき土地だといわれています。
□天国・極楽と地獄では、だいぶ環境・待遇に違いがあるという噂です。冥土に喫茶店があるとメイド喫茶ということになり、面白いのですが。
□「冥」という漢字が新採用漢字です。漢和辞書「字通」によれば、「メイ、ショウ、メン、ベン、くらい、ふかい、はるか」という字音・字訓があります。「冥王星(メイオウセイ)」というかつて惑星として数えられていた天体がありました。平成18年(2006年)、国際天文連合により準惑星に降格されてしまいました。たしかに冥王星は他の惑星に比べて「はるか」に遠く、「くらい」ようです。14等級以下で肉眼では絶対見えないらしい。
[に]「あいつは遊冶郎だ」の遊冶郎はユウヤロウと読む
■「遊冶郎」は、「酒色におぼれて、身持ちの悪い男」という意味だそうです。放蕩者・道楽者という意味もあるらしい。堅気の人間にはできないことです。ちょっと憧れます。でも遊冶郎の暮らしはおおむね長続きはしません。いずれヒモになったり、犯罪に走ったり、病に倒れたりするようです。遊冶郎生活50周年なんて人はいないらしい。
□「冶」という漢字が新採用漢字です。漢和辞書「字通」によれば、「ヤ、とかす、いる、つくる、なまめかしい」という字音・字訓があります。「とかす」という意味では、「冶金(やきん)」という熟語をつくります。「鉱石から金属を取り出す」とか「金属を加工する」といった意味があります。
□「陶冶(とうや)」という熟語もときどき使われます。「陶器をつくることと、鋳物をつくること」という意味があります。転じて、「人の性質や能力を円満に育て上げること」だそうです。学校創立の目的を書いた文章では、「生徒の人格を陶冶し」なんて使われていたりします。
[ほ]「弥助は寿司の別称である」の弥助はやすけと読む
■「弥助」は、寿司の別名です。歌舞伎や人形浄瑠璃の「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」の中に鮨屋(すしや)を舞台とした幕があり、鮨屋の主人の名前が弥助であるところから、江戸時代後半には、寿司のことを弥助と呼んでいたようです。
□吉原の遊廓を舞台にした落語、「五人廻し(ごにんまわし)」の中でも使われていました。女郎がいいます。「ちょいとねぇ。おなかも空いたし、なんか食べたいわねぇ。おすもじなんかいいわぁ」。客は見栄を張って、「じゃあ、弥助をそういってきねぇ。宇治を濃いくいれてもらって」。おごったのに結局は振られてしまい、あとで出費を後悔することになります。ちなみに「おすもじ」も寿司の別称です。女房詞(にょうぼうことば)とのこと。髪を「かもじ」、小麦や鯉を「こもじ」、杓子(しゃくし)を「しゃもじ」と呼ぶのと似ていますね。
□「弥」という漢字が新採用漢字です。漢和辞書「字通」によれば、「ビ、ミ、ひさしい、いよいよ」という字音・字訓があります。「弥生(やよい)」という熟語をつくります。「草木がますます生えること」だそうです。陰暦3月の異称でもあります。
□固有名詞でもよく使われる漢字です。弥助や弥二郎、弥兵衛、弥太郎、小弥太などの男性の名前ですね。苗字だか名前だかわからない観阿弥(かんあみ)、世阿弥(ぜあみ)という名前や、幕末から明治にかけての歌舞伎作者河竹黙阿弥(もくあみ)という名前にも「弥」が使われます。地名にも弥生町などと使われています。新潟には弥彦(やひこ/いやひこ)という地名があるらしい。
□「阿弥陀(あみだ)」という仏様の名前にも使われています。念仏でも唱えられる名前ですね。阿弥陀は「すべての衆生を救おうと48の誓いを立てた仏」だそうです。仏教界ではAMD48という愛称で呼ばれています。嘘です。
□なお、「弥」という漢字は、「彌」という漢字の異体字だそうです。読みと意味がおなじで形が違うらしい。「弥栄/彌栄(いやさか)」という熟語を作ります。「ますます栄える」という意味です。手紙や文章の末尾に弥栄と書くと、読む人に対する祝福の言葉になります。
◆参考*1:HP「常用漢字表:文部科学省」
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19811001001/k19811001001.html
◇*2新聞「新常用漢字表を国語分科会了承」100519読売新聞東京夕刊10頁
◇*3HP「新常用漢字(常用漢字に追加される196字)の読み方などの一覧:漢字辞典ネット」
http://www.kanjijiten.net/joyo/newjoyo.html
◇*4HP「新常用漢字、12年度導入…入試は15年度から (読売新聞) - Yahoo!ニュース」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100925-00000040-yom-soci

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