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zoom RSS 末尾に「尻」のつく言葉。「桃尻」とはどんな意味なの?

<<   作成日時 : 2011/04/07 06:46   >>

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★日本語★
問題:「尻」は、「人や動物の胴体の後部で、肛門の付近の肉づきの豊かなところ」だそうです。「けつ」とも呼ばれますし、「おいど」と呼ぶ地方もあります。脳みそを最上位とする肉体部品の階級制度の中で、「尻」は最下位近くにいます。尻より下なのは「親不知(おやしらず、歯)」とか「盲腸」など、あまり全体の役に立っていない連中です。
■「尻」が「けつ」と呼ばれるのは、「穴(あな、ケツ、肛門)」から来ているらしい。ということは、「けつのあな」という表現は、「穴の穴」であり、重複表現なのかな。
■「尻」には「物事の一番あと、終わりの部分」という意味もあるようです。「末尾」と似ています。では、本日は、「尻」に「尻」という漢字がつく言葉についてのクイズです。次の言葉の説明のうち、正しいものはどれでしょうか? (正解は複数かも)
[い]「押っ立て尻(おったてじり)」とは、ラッシュ時の電車に乗り込む人のように、前の人を押しながら進む姿の形容である
[ろ]「勘定尻(かんじょうじり)」 とは、収支の最終結果である
[は]「牛蒡尻(ごぼうじり)」とは、物事があっけなく幕切れになるという意味である
[に]「長っ尻(ながっちり)」とは、長い時間居座るという意味である
[ほ]「桃尻(ももじり)」とは、桃の実のように柔らかく美しい女性の尻の形容である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[ろ]と[に]が正しい
説明:[い]「押っ立て尻(おったてじり)」とは、ラッシュ時の電車に乗り込む人のように、前の人を押しながら進む姿の形容である(×)
■正しくは、「今にも立ち上がりそうな、尻を浮かせた落ち着きのない座り方」だそうです。押っ立て尻は、別名を帆っ立て尻(ほったてじり)とも呼ばれたらしい。帆を立てて港から出て行きそうな様子なのかな。
□客商売、とくに腰を落ち着けて飲み食いしたり、遊んだりさせる場所では、押っ立て尻の客が気になったらしい。「そんなに押っ立て尻をなさらず、今宵はゆっくり遊んでいきなまし」なんて、花魁(おいらん)は言ったのでしょうか。現代においても、女性のはべる飲み屋さんでは、時計をちらちら見る客は嫌われます。
□昔々、通勤電車のラッシュアワーの乗車率がいまよりもっと高かったころ、多くの駅に押し屋と呼ばれる駅員さんが配置されていました。生身の人間を金属の箱にどこまで詰め込めるか。押し屋さんたちは毎朝、その力と技能を磨いていたようです。あの腰の張り方は、「押っ立て尻」と呼んでもいいような気もしますけど。
[ろ]「勘定尻(かんじょうじり)」とは、収支の最終結果である(○)
■「帳尻」という言葉があります。「帳簿の記載の最後のところ」、「収支の最終的計算」という意味があります。おなじように、「勘定尻」は、「金銭に関する勘定で、収支の最終計算による結果」を意味するそうです。
□商売にまつわる「尻」では、他に「為替尻(かわせじり)」もあります。「銀行で、為替取引によって生じる債権・債務の残高」という意味らしい。また、「交換尻(こうかんじり)」、「手形交換所で銀行などの加盟金融機関が手形交換を行った場合に生じる差額」という言葉もあるそうです。さらに、「貿易尻(ぼうえきじり)」という言葉は、「輸出入の決算額」だそうです。
[は]「牛蒡尻(ごぼうじり)」とは、物事があっけなく幕切れになるという意味である(×)
■正しくは、「犬や猫の尾の短いもの」だそうです。ちょっと不思議な言葉ですね。八百屋さんで見かける牛蒡は、ときには1mを越えるような長さがあります。自転車だと買って持ち帰るのに苦労するぐらいに長い。なぜ短い尻尾を牛蒡尻と呼ぶようになったのか。不思議です。
□なお、「大根頭に牛蒡尻」という言葉もあるとのこと。こちらは愛玩動物とは無関係に、美味しい部位を表現しているらしい。大根は地面に近いところ、牛蒡は深いところが旨いという意味らしい。大根は先の方が辛く、浅いところのほうが甘いとのこと。牛蒡は先のほうが組織が柔らかいようです*1。
[に]「長っ尻(ながっちり)」とは、長い時間居座るという意味である(○)
■昔は、長っ尻の人を追い返すまじないとして帚(ほうき)を逆さに立てました。掃き出してしまいたい気持ちをぐっと抑えて神頼みしたのかな。現代の電気掃除機ではまじないのかけようがありません。ロボット式の掃除機を客間に放り込むといいのかな。
□「長っ尻」では、「尻」を「ちり」と読ませています。おなじように読ませる言葉では、「出っ尻」とか「棚っ尻」があります。どちらもお尻の大きいことをいうらしい。後者は物が置けるほどに張り出した尻という意味のようです。
□現代では、お尻が大きい女性はセックスアピールがあると好意的にとらえられる場合も少なくありません。でも、江戸時代の風潮としては、尻が大きいのは色気がないと見られたらしい。出っ尻や棚っ尻は、褒め言葉ではなかったようです。
[ほ]「桃尻(ももじり)」とは、桃の実のように柔らかく美しい女性の尻の形容である(×)
■正しくは、「馬に乗るのがへたで、尻が鞍の上に安定しないこと」という意味だそうです。もうひとつあって、「尻の落ち着かないこと」を意味するらしい。桃の実の尻、実際には頭と呼ぶらしいのですが、とがっているそうです(口絵参照)。すわりが悪いらしい。で、馬に乗るのが下手となるらしい。また、すわりが悪いので「尻の落ち着かない」になるらしい。
□その昔、「桃尻娘」という日活映画がありました。橋本治(おさむ)という作家の小説を映画化したものらしい。残念ながら観ていないし読んでいないのですが、ポスターから推測すると乗馬に関係した物語ではないようです。「尻が落ち着かない女性」が登場する映画なのかな。
◆参考*1:HP「農林水産省/農作物についての故事・ことわざ」
http://www.maff.go.jp/j/agri_school/a_tisiki/kotowaza/
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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