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zoom RSS 語源の問題。野球のゴロとサッカーのグラウンダー。実は同根の言葉なの?

<<   作成日時 : 2011/04/28 07:09   >>

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★日本語★
問題:語源は言葉の生まれ育ちです。素性といってもいいかな。人間の場合、生まれ育ちを知れば、人物の人となりを理解する助けになります。言葉の場合も同様で、語源を知れば意味をより正確に理解する助けになるそうです。
■本日は言葉の語源の雑学です。次のうちで正しい記述はどれでしょうか?(正解は複数かも)
[い]野球の「ゴロ」とサッカーの「グラウンダー」は語源がおなじ言葉である
[ろ]「草野球」は除草していないグラウンドで試合を行なったところから生まれた言葉である
[は]「キザ」という言葉の語源はイタリア語である
[に]「言語道断(ごんごどうだん)」はそもそもは褒め言葉である
[ほ]「五月晴れ(さつきばれ)」はそもそもは爽やかな青空という意味ではなかった
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[に]と[ほ]が正しい
説明:[い]野球の「ゴロ」とサッカーの「グラウンダー」は語源がおなじ言葉である(△)
■野球のゴロは地面を転がってきたり、バウンドしていく打球のことですね。昔は「匍球(ほきゅう)」と呼んだこともあったそうです。「匍」という漢字は「はらばいゆく」という意味があるらしい。「匍匐(ホフク)前進」という熟語をつくります。敵の監視の目や銃弾を避けるために兵士が地面を這って進むことですね。
□ゴロという言葉の成立には2つの説があるそうです。ひとつは、ゴロゴロ転がってくるからゴロであるとする単純で素朴な説。もうひとつは英語の「ground ball、あるいはgrounder」に由来するという説だそうです。略して「グラ」と呼ばれていたのが「ゴロ」になったのかな。後者の場合には、サッカーのグラウンダーと野球のゴロは、言葉としても関係があることになります。
[ろ]「草野球」は除草していないグラウンドで試合を行なったところから生まれた言葉である(×)
■草野球は、たしかに整備されていないグラウンドを連想させる場合もあります。草は生えているし地面は凸凹。打球が不規則に跳ね、時には野手の顔面を襲うようなグラウンドですね。
□ネットの「大辞泉」などによると、「草」という接頭語は「名詞に付いて、本格的でないものの意を表す」そうです。草野球は本格的でない野球。草競馬は本格的でない競馬を指すらしい。かりに馬の走るコースが土や砂地であっても、村祭の余興として行なわれる競馬なら草競馬なのでしょう。
□参考資料*1によれば、「草蜻蛉(くさかげろう)」という名前の昆虫も「本格的でない」という意味から来ているそうです。Wikipediaにも、「クサカゲロウやウスバカゲロウも、羽根が薄くて広く、弱々しく見えるところからカゲロウの名がつけられているが、これらは完全変態をする昆虫で、カゲロウ目とは縁遠いアミメカゲロウ目に属する」と記されています(110428現在)*3。草蜻蛉とカゲロウは似て非なるものらしい。
[は]「キザ」という言葉の語源はイタリア語である(×)
■正しくは、日本語の「気障り(きざわり)」に由来するそうです。「キザ」を漢字変換してみると「気障」という候補が表示されます。参考資料*1によれば江戸時代からある歴史ある言葉らしい。
□「障る(さわる)」は、「ある事柄が心身の害になる」ことを意味するらしい。「気障り」は言動を不快に感じることです。「目障り」は見ていて不快な人や物ですね。「耳障り」は聞いていて不快な音です。気障りな奴の典型として服装や言動が気取った奴がいたので、キザという言葉が生まれたようです。
□余談です。「耳ざわりのいい言葉」という表現の是非が話題になることがあります。調べてみると、「日本国語大辞典(小学館)」や「大辞泉」、「大辞林」では、「みみざわり」は「耳障り」と「耳触り」の両方が項目として立っています。「耳触り」は、「聞いたときの感じ、印象」という意味だそうです。「耳触りのいい言葉」という表記なら「聞いたときの感じがいい言葉」という意味では正しいのかもしれません。「耳障りのいい言葉」という表記では矛盾になりますね。
[に]言語道断という言葉はそもそもは褒め言葉である(○)
■「言語道断(ゴンゴドウダン)」は、「言葉で表現する道が断たれる」ことを意味します。現在では、悪い意味で使われることが多いですね。「二日酔いで出社したうえに大事な打ち合わせを欠席し、しかも重要書類を紛失するとは言語道断である」などと使います。クビが危ないかな。
□でも、そもそもは、「仏教の真理が言葉で表せないほど奥深いということで、言葉に尽くせないほどすばらしいという意味でも使われた」そうです。
□「言語道断の名講義」という言葉は、坪内逍遙(しょうよう)のシェークスピアについての授業を評したある学者の言葉だそうです*1。現在なら矛盾に聞こえる表現です。でも、けっして間違いではないらしい。
□「日本国語大辞典(小学館)」の「言語道断」の項では、1番目に仏教用語としての意味を説明し、2番目に「あまり立派で、言葉ではそれが言い表せないほどである」という意味を挙げています。「あまりひどくて言葉も出ないほどである」という意味は3番目になっていました。
[ほ]「五月晴れ(さつきばれ)」はそもそもは爽やかな青空という意味ではなかった(○)
■「五月晴れ」は、現在では、「5月のすがすがしい晴天」という意味で使われることが多いようです。ネットの「大辞泉」でも、1番目に新暦5月の晴天を挙げていました。2番目には、「陰暦5月の梅雨の合間の晴天のこと」を挙げています。
□「Wikipediaでは、「さつきばれ」と読んだ場合は、「陰暦5月の梅雨の合間の晴天」を意味すると記しています。「ごがつばれ」と読んだ場合は、「新暦5月のすがすがしい晴天」とのこと。いろいろな説があるようです。
□和暦の皐月(さつき)、五月(ごがつ/さつき)は、新暦では梅雨の季節にあたるらしい。「五月雨(さみだれ)」という言葉も、梅雨を指しているそうです。その合間に雨のあがる日もあります。ちょっとだけほっとします。昔の主婦は急いで洗濯し、干したのかな。そんな日が「五月晴れ」と呼ばれたようです。
□「晩秋から初冬にかけて、移動性高気圧に覆われた時などの、穏やかで暖かい天候」は小春日和と呼ばれます。寒い日が続くなかで少しほっとする天候ですね。雨がちの日が続くなかで少しほっとする五月晴れと似ているかな。
◆参考*1:書籍「日本語『日めくり』一日一語」中公新書、ISBN4-12-150090-3、中央公論新社
◇*2HP「カゲロウ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B2%E3%83%AD%E3%82%A6
◇「日本国語大辞典」小学館
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
時間がたつと逆の意味で使われる用になることが多いようですね。
コオロギとキリギリスが逆だったように。
ねこのひげ
2011/04/28 08:06
コメントをありがとうございます。

コオロギとキリギリスが逆だったというのは知りませんでした。言葉には生まれや育ちがあるだけでなく、国籍や性別が変わってしまうこともあるのかな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2011/04/28 11:03

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