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zoom RSS 新採用される常用漢字・はぐれ者系第8弾。「貼付」はなんて読むんだっけ?

<<   作成日時 : 2011/03/14 07:19   >>

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★日本語★
問題:110311に発生した巨大地震の影響で、いわゆる輪番停電が実施されるそうです。その影響もあって通勤通学の足が奪われる可能性が高いらしい。被災地の艱難辛苦(カンナンシンク)とは比べものになりませんが、災害の余波は首都圏の足元にまで及んでいるようです。
■人命救助優先の段階から御遺体の収容、公私建造物の分別や廃棄物の回収処理、生命線の回復等に始まり、完全な復旧に至るまでには長い歳月がかかると考えられます。思うようにいかないことも多く、焦燥に包まれる時間が予想されます。忍びがたきを忍び、耐え難きを耐えて、少しずつ復興への道を歩みましょう。被害の少なかった者としても、被災地への支援を機会あるごとに心がけます。
■では、月曜日の日本語クイズです。相変わらず、常用漢字表の新メンバーのご紹介です。
■文部科学省の案では、改定される最新の常用漢字表で196字が追加されます。5字が削除されます。191字の増加で、2136字になるらしい。平成24年(2012年)度から中学と高校で指導を始め、平成27年(2015年)度から高校・大学の入試に出題を解禁するとのこと*4。
■昨年6月末から人偏(にんべん)や草冠(くさかんむり)など、部首ごとに新しい漢字を紹介してきました。また、食欲系とか医療系など、使われる場面がおなじ漢字群を紹介してきました。ネタが尽きたようです。他の漢字と群れを作らない一匹狼・はぐれ者の漢字が残りました。これらもすべて紹介します。
■本日も互いにあまり関係のない5字の漢字をクイズにしました。次の熟語の読みはなんでしょうか?。
[い]「金融機関が破綻した」の破綻
[ろ]「生物の細胞の精緻な仕組み」の精緻
[は]「応募券を貼付して」の貼付
[に]「藤棚」の藤
[ほ]「栃餅」の栃
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「金融機関が破綻した」の破綻はハタンと読む
■破綻は、「破れほころびること」だそうです。転じて、「物事が修復しようがないほどにうまく行かなくなること」だそうです。会社とか自治体とか国家などの場合にも破綻という言葉が使われます。
□欧米の共産主義国家は1990年前後に軒並み破綻しました。次は中国と北朝鮮の番ですね。自由と平等と博愛のない不自然な体制をどこまで維持できるのか。興味深いところです。
□「綻」という漢字が新採用漢字です。漢和辞書「字通」によれば、「タン、ほころびる、ぬう」という字音・字訓があります。
□「花が開く」という意味でも使われます。「梅正(まさ)に 綻びそむる 紀元節」。正岡子規の俳句らしい。顔の表情が緩むことも「綻ぶ」と表現しますね。
[ろ]「細胞の精緻な仕組み」の精緻はセイチと読む
■精緻は、「極めて詳しく細かいこと。たいへん綿密なこと」だそうです。「精緻な金細工がほどこされた装飾品」などと使われます。「精緻な研究」とか「精緻な観察」など、褒め言葉に多く使われますね。「濃い赤と青とで彩られた、臓腑骨節の精緻な絵図を見ると、彼はそこに人体についてのすべての秘奥が、解き明かされてあるように思われた」。これは菊池寛(かん)の「蘭学事始」という小説での事例です。
□「緻」という漢字が新採用漢字です。漢和辞書「字通」によれば、「チ、こまかい、ぬう、つづれ」という字音・字訓があります。「緻密(チミツ)」というよく使われる熟語をつくります。
[は]「応募券を貼付して」の貼付はチョウフと読む
■貼付は、文字通り「貼り付ける」という意味ですね。パソコンの用語でいえば「ペースト」かな。
□貼付は、慣用では「テンプ」とも読むらしい。パソコン関係では、「貼付ファイル」をテンプファイルと読むと、「temp.*」 なのかなと誤解が生じそうです。
□「貼」という漢字が新採用漢字です。漢和辞書「字通」によれば、「チョウ、テン、はりつける、はる、おぎなう」という字音・字訓があります。「占」という部品がつくと「チョウ」という音読みがあるのでしょうか。「甲賀忍法帖」、「暮しの手帖」などと使われる「帖」も「チョウ」ですね。
[に]「藤棚」の藤はふじと読む
■藤棚は、庭にしつらえた棚に藤をからませたものですね。春になると紫色の花が垂れ下がって咲き、とても美しい。
□森林では、藤にからまれた樹木は光合成が妨げられたり、幹が変形されて商品価値が下がります。藤は刈り取られてしまうらしい。山で藤の花が見られるとしたら、それは手入れのされていない山林なんだそうです*5。
□「藤」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「トウ、ふじ、ふじかずら」という字音・字訓があります。「葛藤(カットウ)」というよく知られた熟語をつくります。葛(くず)も藤と同様に蔓(つる)性の植物です。枝がもつれて絡み合う様子から、葛藤という熟語が生まれたようです。
[ほ]「栃餅」の栃はとちと読む
■栃餅(とちもち)は、「あく抜きしたトチノキの実をまぜてついた餅」だそうです。トチノキは栃木県の県木らしい。Wikipediaによれば、25mにもなる大きな木だそうです。団栗ができます。栗の実に似ていますが、小ぶりであり、頭のとんがりがないそうです。フランスではマロニエと呼ばれるらしい。栗はマロンですから、言葉としても似ていますね。どっちかをどっちかの代用に使っていたという話を聞いたことがあります*6。
□「栃」という漢字は国字です。漢和辞書「字通」によれば、「とち」という字訓しかありません。国字には、「峠」「辻」「腺」「凪(なぎ)」など、部品から意味を類推できる漢字が少なくありません。「栃」にはそうした論理性があるのでしょうか。一説には、「十千(とち)」から旁(つくり)に「万」という部品が入ったというのですが。ホントかな。
◆参考*1:HP「常用漢字表:文部科学省」
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19811001001/k19811001001.html
◇*2新聞「新常用漢字表を国語分科会了承」100519読売新聞東京夕刊10頁
◇*3HP「新常用漢字(常用漢字に追加される196字)の読み方などの一覧:漢字辞典ネット」
http://www.kanjijiten.net/joyo/newjoyo.html
◇*4HP「新常用漢字、12年度導入…入試は15年度から (読売新聞) - Yahoo!ニュース」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100925-00000040-yom-soci
◇*5HP「フジ属 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B8%E5%B1%9E
◇*6HP「秋の味覚に欠かせない栗。昔から栽培されていたの?」
http://blog.q-q.jp/200809/article_11.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
東日本大震災は、110311です。
サルバトール
2011/03/21 22:34
コメントをありがとうございます。

失礼しました。たしかにそのとおりですね。修正しておきました。
m(_ _)m
サルバトール様<素町人
2011/03/21 22:44

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