【18歳未満お断り】動物ギネスの問題。交接の長時間記録は9日間ぶっとおしなの?

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★科学★
問題:人間の場合、交接は早い人でミコスリハンといわれます。数秒かな。
■一般には前後の準備と始末、前後の遊戯も含めて2時間以内かも。多くのラブホテルが御休憩を2時間に設定しているところをみると、その可能性が高いですね。
■人間以外の動物には驚くほど長く交接している種がいます。以前にご紹介したところでは、「何時間でも交尾している亀」という話がありました*1。ガラパゴス諸島に棲むガラパゴスアオウミガメという種類だそうです。
■ところが昆虫の世界には、もっと凄い奴がいるようです。2日や3日は当たり前。なんと9日間もぶっとおしでつながっていたという性豪がいるとのこと。では、その虫はなんの仲間でしょうか?
[い]トンボの仲間
[ろ]セミの仲間
[は]ナナフシの仲間
[に]カメムシの仲間
[ほ]ゴキブリの仲間
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[に]カメムシの仲間
説明:ガラパゴスアオウミガメといい、カメムシといい、「亀」がつく連中は気が長いようです。参考資料*2の記事によると、ハリサシガメというカメムシの一種は3日間に渡って交尾していたという話です。ハリサシガメ君は肉食系らしい。そうでしょうね。草食系ではそんなに頑張り切れません。よく知りませんけど。
■参考資料*3によると、オオツマキヘリカメムシというカメムシの一種は、交尾時間が平均して3日間。最長では9日間に及ぶこともあるとのこと。その間、飲まず食わずなんでしょうね。よほどの好き者とお見受けしました。
■オオツマキヘリカメムシは集団交尾することでも知られた種類だそうです。参考資料*4をはじめ、いくつかのサイトで紹介されています。不思議なことに、尻合わせの体位と後背位と2種類の写真があります*4。
■カメムシたちがなぜ長時間にわたって交尾するのか。考えられる理由のひとつは、他の♂に奪われないためだそうです。試しに交接中の♂♀をむりやり離すと、♀は別の♂とすぐにくっついたりするらしい。自分のDNAを残したいカメムシの♂は、不安にかられ、いつまでも♀とくっついているのかな。後から受精させる♂の精子が生き残りそうですものね。♀の発情期が終わるまで粘るのかも知れません。
■カメムシには、長時間交接できる有利な条件もあるそうです。臭いです。ご存じのとおり、カメムシは刺激を受けると、臭腺という器官からたいへんくさい臭いを出します。そのため、別名を屁こき虫、あるいはクサムシといいます。臭いの成分はアルデヒド類で、毒性もあるそうです。カメムシを瓶に入れて棒で突っつき、臭いを出させたところで蓋を閉めると、自分自身の毒で死んでしまうことがあるらしい*6。
■普通の動物は2日もじっとしていられません。捕食者に襲われます。でもカメムシは臭いを出して撃退できるようです。♂の独占欲と悪臭および毒性により、カメムシの仲間は、長い交接時間の記録を持つことになったようです。
■なお、日本のレッドデータ検索システムというサイトによれば、和歌山県において、ハリサシガメ君は絶滅危惧I類に分類されていました。死に絶える直前のヤバイ種だそうです。茨城県と大分県でもちょっと危ないらしい*5。
■嘘かホントか、♂の種内競争が激しすぎると、種そのものが絶滅することもある…という噂もあります。たとえば、鶏冠(とさか)の大きな♂が♀に選ばれる傾向のある鳥がいたとします。世代を追うごとに♂の鶏冠はどんどん大きくなり、その結果、餌をとるとか、捕食者から逃げるといった行動に支障が出る…こともありうると聞きます。ハリサシガメの危機は、長時間の交接が関係している可能性もあるんじゃないか。短時間しか交接できない♂のヒガミですけどね。
◆参考*1:HP「【18歳未満お断り】ガラパゴス諸島の亀の交尾時間は? 」
http://blog.q-q.jp/200609/article_37.html
◇*2HP「ひむか昆虫記」
http://www.shinkai.info/himuka_blog/2009/09/post-269.html
◇*3書籍「動物おもしろ性態学」文庫初版76~77頁、日本雑学研究会編、ISBN4-620-72099-2、毎日新聞社
◇*4HP「オオツマキヘリカメムシ」
http://www.insects.jp/kon-kameootumakiheri.htm
◇*5HP「日本のレッドデータ検索システム」
http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=07150570812
◇*6HP「カメムシ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A0%E3%82%B7

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2011年02月05日 07:25
中学生時代、学校の行事で鵜飼を見学に行ったとき、近くの草むらでコガネムシが交尾をしているのを見つけて、男子全員で懐中電灯で接合部を照らして見物したことがあります。
女子がなに?なに?と言って近寄ってきたのを向こうに行け!と言って追い払って隠しながら見てましたが、けっこう長くて生々しかったですね。(^^ゞ
一般に図体のでかい動物ほど短いようですね。
ゾウやキリンはあっというまです。(ToT)/~~~
ねこのひげ様<素町人
2011年02月05日 08:18
コメントをありがとうございます。

 おもしろい青春の一場面ですね。懐中電灯で照らされてコガネムシ君も驚いたでしょう。それでも必死に生命を次世代につなごうと努力していたわけでしょうね。

 体の大きな動物ほど短いというのは、なるほどと思いました。クジラの交尾について記されたHPによると1回は数秒~30秒ぐらいで数回おこなわれるとのこと。やはり短いようです。
(^^;)

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