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zoom RSS 新採用される常用漢字・はぐれ者系第6弾。「姻戚」はなんて読むんだっけ?

<<   作成日時 : 2011/02/28 07:10   >>

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★日本語★
問題:相変わらず、常用漢字表の新メンバーのご紹介です。
■文部科学省の案では、改定される最新の常用漢字表で196字が追加されます。5字が削除されます。191字の増加で、2136字になるらしい。平成24年(2012年)度から中学と高校で指導を始め、平成27年(2015年)度から高校・大学の入試に出題を解禁するとのこと*4。
■毎月曜日、草冠(くさかんむり)など、部首ごとに新しい漢字を紹介してきました。また、食欲系とか医療系など、使われる場面がおなじ漢字群を紹介してきました。ネタが尽きたようです。他の漢字と群れを作らない一匹狼・はぐれ者の漢字が残りました。これらもすべて紹介します。
■本日も互いにあまり関係のない5字の漢字をクイズにしました。次の熟語の読みはなんでしょうか?。
[い]「事件現場は凄惨だった」の凄惨
[ろ]「脊髄は大切な器官だ」の脊髄
[は]「姻戚関係にある」の姻戚
[に]「処方箋を薬局に持っていく」の処方箋
[ほ]「法の不遡及」の不遡及
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「事件現場は凄惨だった」の凄惨はセイサンと読む
■「凄惨」は、「目をそむけたくなるほどいたましいこと」だそうです。「凄(すごく)惨(いたましい)」ことです。うわぁひでぇなことですね。
□殺人事件の現場は凄惨な例が少なくないようです。顔は血に染まり、目はカッと見開き、片手は虚空をつかんでいたりすると、ドラマ「相棒」の及川光博(みつひろ)氏ならずとも目をそむけたくなるでしょう。
□「凄」という漢字が追加の新常用漢字だそうです。漢和辞書「字通」によれば、「セイ、さむい、すさまじい」という字音・字訓があります。「すごい(凄い)」という使われかたもあるようです。
□余談です。被害者の顔に布、あるいは遺体に布団がかけられていたりすることがあります。凄惨とはいえません。こんな事例では、顔見知り、それもごく親しい人物が加害者として疑われたりするらしい。
□被害者が執拗に刺されている場合には、怨恨の深い人以外に女性とか年少年配の人など肉体的弱者も疑われるといいます。息の根を止めなければ自分がやられるという思いがあるらしい。この場合は、凄惨ではありますが残虐ではないのかな。
[ろ]「脊髄は大切な器官だ」の脊髄はセキズイと読む
■「脊髄」は、「脊椎動物の中枢神経系のひとつ」だそうです。「延髄に続き、脊椎管内を縦走する」らしい。
□脊髄は脊椎(セキツイ)とよく間違われるらしい。脊椎は背骨そのもの。骨格のことらしい。脊髄は背骨(脊椎)というジョイント式硬質パイプの中をとおっている信号用ケーブルみたいなものだそうです。
□「脊」という漢字が追加の新常用漢字だそうです。漢和辞書「字通」によれば、「セキ、せ、せぼね」という字音・字訓があります。
□「背中(せなか)」などに使われる「背」という漢字とよく似ています。でも別物です。「背」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「ハイ、うしろ、そむく」という字音・字訓があります。意味もわずかに違いますし、字体も異なります。このふたつは異体字ではありません。どちらか一方が他方の簡易慣用字体というわけでもないようです。
□簡易慣用字体というのは、たとえば木曾(きそ)という昔の字体に対して、木曽と書く場合の「曽」だそうです。中国でいうところの簡体字みたいなものかな。昔の漢和辞典には掲載されていない例が多いようです。
[は]「姻戚関係にある」の姻戚はインセキと読む
■「姻戚」は、「婚姻によってできた、血のつながりのない親戚」だそうです。姻族(インゾク)とも呼ばれます。これに対して「親戚」は、「血縁や婚姻によって結びつきのある人」だそうです。大きなくくりが親戚。親戚のうち血縁のないものが姻戚なのかな。
□「戚」という漢字が追加の新常用漢字だそうです。漢和辞書「字通」によれば、「セキ、おの、まさかり、うれえる、したしむ」という字音・字訓があります。姻戚・親戚という熟語以外にはめぼしい熟語はありません。
□余談です。昔の中国には戚夫人(せきふじん)という悲劇の人がいます。劉邦(りゅうほう、前漢の高祖、創業者)に寵愛を受け、男の子を儲けたらしい。戚夫人は皇太子を廃して自分の息子を新しく皇太子にするよう劉邦に強く願います。結局、その願いは叶わなかったのですが、劉邦の死後、皇太子を廃されそうになった新皇太后からひどい復讐を受けます。
□最初は犯罪を犯した女官たちと同様の扱いで、一日中肉体労働をさせたらしい。さらに戚夫人の息子を毒殺します。戚夫人にも毒を飲ませて声を奪います。耳も聞こえなくしたらしい。さらに目をくりぬきます。最後には手足をちょん切り、厠(かわや、便所)に投げ込んだらしい。その厠は2階建てで、個室の下に養豚場が設けられ、人間の排泄物を豚が処理する仕掛けになっていたらしい。戚夫人は「人豚」と呼ばれ、そこでしばらく生きていたようです。凄惨ですね。
□皇太子から前漢の2代目皇帝恵帝(けいてい)となった人物は、人豚を目撃し、自分の母親の残虐さに衝撃を受けたらしい。政務を放棄して酒色にふけり、20代前半で死んだといわれます*5。
[に]「処方箋を薬局に持っていく」の処方箋はショホウセンと読む
■「処方箋」は、「患者に投与する薬について医師が薬剤師に与える指示書」だそうです。最近は医院や病院に薬局のない例が多くなりました。医薬分業とか呼ばれるらしい。患者としては1箇所で用が済まないので、不便になった気もします。
□「箋」という漢字が追加の新常用漢字だそうです。漢和辞書「字通」によれば、「セン、かきつけ、かみ」という字音・字訓があります。「付箋(フセン)」という熟語をつくります。最近では、ほとんどが着脱自在の糊を使っていますね。なかなか便利です。「便箋(ビンセン)」という熟語もよく使われます。「便りをしたため、封筒におさめて送る紙」ですね。「ベンセン」と読んだ場合は、「便を拭き取る紙」の意味になります。失礼。嘘です。
[ほ]「法の不遡及」の不遡及はフソキュウと読む
■「法の不遡及」とは、「実行時に適法であった行為を事後に定めた法令によって遡って違法と(し処罰)することを禁止する考えかた」だそうです。日本国憲法にも39条前段で定められているとのこと。調べてみました。
---第39条 何人も、実行の時に適法であった行為又は既に無罪とされた行為については、刑事上の責任を問われない…。な〜るほど。
□コンピュータやインターネットなどの普及・進歩により、日々世の中が変わるこのごろです。法の不遡及をかたくなに守ると、かえって不都合が出てくるかもしれません。法律は情報化社会の進展に追いつけません。抜け穴がたくさんできます。悪いことをするならいまのうちという連中が跋扈(バッコ)するのは困りますね。
◆参考*1:HP「常用漢字表:文部科学省」
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19811001001/k19811001001.html
◇*2新聞「新常用漢字表を国語分科会了承」100519読売新聞東京夕刊10頁
◇*3HP「新常用漢字(常用漢字に追加される196字)の読み方などの一覧:漢字辞典ネット」
http://www.kanjijiten.net/joyo/newjoyo.html
◇*4HP「新常用漢字、12年度導入…入試は15年度から (読売新聞) - Yahoo!ニュース」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100925-00000040-yom-soci
◇*5HP「戚夫人 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%9A%E5%A4%AB%E4%BA%BA

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