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zoom RSS 少し古めかしい言葉、「てだれ」を漢字で表記すると「手垂れ」なの?

<<   作成日時 : 2011/02/24 10:40   >>

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★日本語★
問題:「てだれ」という言葉をご存じでしょうか。技(わざ)の優れた者という意味があります。時代劇では、「浪人者だが相当のてだれと聞く。おのおのがた、油断めされるな」などと使われたりします。「収入が不安定で可処分所得は低いけれど刀剣を使用する闘争技術において優れた者であり、各員注意してかかるべし」という意味なのかな。
■この「てだれ」を漢字で表記すると次のどれになるでしょうか? (正解は複数かも)
[い]手足れ
[ろ]手垂れ
[は]手練
[に]手誰
[ほ]手多練
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[い]手足れと[は]手練
説明:ネットの「大辞泉」の「てだれ」の項目を見ると、この2つの表記が示されています。「技芸・武芸などに熟達していること」だそうです。
■「手足れ」という漢字表記は、手(手腕、技術)が十分に足りているという意味でしょうか。そもそもは「てだり」という言葉だったという説があります*3。送り仮名を省略して「手足」と表記する例もあるようです*3。つい「てあし」と読んでしまいますね。
■「手練」という漢字表記は、「練習を積んだ手」という意味なのかもしれません。こちらは「手練手管(てれんてくだ)」という四字熟語を連想させます。手練手管は「人をだましてあやつる技巧・方法」です。また、「吉原の廓(くるわ)言葉、客を長く遊ばせるための遊女のいつわりだましなど媚態をいいそのすぐれた遊女を手練者(しゅれんもの)といい…」とのこと*2。現代でいえば水商売や風俗業界でよく使われる言葉なのかな。「手練手管」という言葉への連想からか、手練(てだれ)という表記だと男女の機微に精通した人物を思わせます。
■余談です。参考資料*1によれば、「手練(てれん)は客が遊女を騙すこと」であり、「手管(てくだ)は遊女が客をたらすこと」とのこと。厳密な区別があるわけではないようですが。「手管は楽器の笛で穴から妙音を出すこと」とする説もあります*2。男女が思わず発するなまめかしい声を笛の音に喩(たと)えたのでしょうか。
■さらに余談です。「泣きを入れる」という言葉は、現代では「泣きついてわびをいい、許しを求める」という意味で使われます。江戸時代の風俗業界、吉原などの遊里では、「遊女、芸者の手練手管の一つで、客の性的技巧に同調したように見せかけ、一刻も早く終わらせること」という意味で使われたそうです*2。現代の風俗業界においても、不自然に早く「行く」だの「死ぬ」だのと言い出す女性はおいでになります。ああいう淑女たちは江戸時代からの伝統をしっかりと守っているわけですね。
◆参考*1:書籍「生かしておきたい江戸ことば 450語」文庫初版124頁、澤田一矢著、ISBN978-4-344-40981-1、幻冬舎
◇*2書籍「花柳風俗語辞典」初版97頁、藤井宗哲(そうてつ)編、東京堂出版
◇*3書籍「雑学ことばの日本史」初版140頁、阿部猛(あべ たけし)著、ISBN978-4-88621-469-0、同成社

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