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zoom RSS 新採用される常用漢字・はぐれ者系第2弾。「茶ウス」の「ウス」はどう書くんだっけ?

<<   作成日時 : 2011/01/31 07:42   >>

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★日本語★
問題:相変わらず、常用漢字表の新メンバーのご紹介です。
■文部科学省の案では、改定される最新の常用漢字表で196字が追加されます。5字が削除されます。191字の増加で、2136字になるらしい。平成24年(2012年)度から中学と高校で指導を始め、平成27年(2015年)度から高校・大学の入試に出題を解禁するとのこと*4。
■昨年6月末から人偏(にんべん)や草冠(くさかんむり)など、部首ごとに新しい漢字を紹介してきました。また、食欲系とか医療系など、使われる場面がおなじ漢字群を紹介してきました。どうもネタが尽きたようです。他の漢字と群れを作らない一匹狼・はぐれ者の漢字が残りました。これらもすべて紹介します。
■本日も互いになんの関係もない5字の漢字をクイズにしました。次のカタカナ部分を漢字に直してください。
[い]「料理のケイ古も花嫁修業」
[ろ]「スキを見せたらつけこまれる」
[は]「阿片クツに身を潜める」
[に]「名誉キ損で訴える」
[ほ]「茶ウスは小型で扱いやすい」
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「料理のケイ古も花嫁修業」は稽(古)と書く
■「稽古」は、「芸能・武術・技術などを習うこと」だそうです。パソコンやカラオケの教室に通うのも稽古のうちかな。
□「稽」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「ケイ、いたる、とどまる、かんがえる」という字音・字訓があります。「稽古」は、本来は、「古(いにしえ)を考えること」だそうです。なんだか歴史みたいですね。
□「滑稽(こっけい)」という熟語をつくります。本来は、「弁舌がよどみなく巧み」という意味だったらしい。現在では、「笑いの対象となる、おもしろいこと」を意味します。使われている漢字から推測すると、コントの古典、バナナの皮で滑るのが滑稽の原点なのかな。
[ろ]「スキを見せたらつけこまれる」はと書く
■「隙」には、「隙間」という意味と、「仲違いをする、不和」という意味があるそうです。スキなのに仲違いとは皮肉です。歌謡曲の歌詞にはよくある話ですけど。
□「隙」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「ゲキ、ケキ、すき、ひま」という字音・字訓があります。「間隙(かんげき)」という熟語をつくります。「すきま」のむずかしい表現ですね。「馬群の間隙を縫って先頭に躍り出たシンザンはそのままゴールを駆け抜けた」などと使えるのかな。
[は]「阿片クツに身を潜める」は(阿片)窟と書く
■「窟」は、「岩壁に自然にできた洞穴」、あるいは「横穴を掘って住居としたもの」だそうです。竪穴式住居に対する横穴式住居でしょうか。
□「窟」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「クツ、あな、いわや」という字音・字訓があります。「人の集まるところ、根城」という意味もあるとのこと。「貧民窟」は貧しい人々が身を寄せ合うところですね。「阿片窟」には阿片中毒者がたむろしています。「私娼窟」は非公認の性の天使たちが集うところのようです*6。
□「巌窟王」という小説もありました。別名「モンテ・クリスト伯」。超一流の大衆小説家、アレクサンドル・デュマの作品です*5。巌窟は閉じ込められていた刑務所を指しているのかな。
[に]「名誉キ損で訴える」は(名誉)毀(損)と書く
■「名誉毀損」は、「公然と事実を指摘して人の名誉すなわち社会的評価を傷つけること」だそうです。いままで新聞などでは、「名誉棄損」と表記されていたそうです。苦し紛れの代用表記だったらしい。今後は「名誉毀損」と堂々と書けるわけかな。
□「毀」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「キ、やぶる、そしる」などの字音・字訓があります。漢和辞書「字通」によれば、「脳に縫合部のある幼児を殴って殺す」という意味があるとのこと。実際、古代中国・殷(いん)の時代の殉葬者には、多数の幼児や未成年者の骨が見られるとのこと。わりと不吉な漢字なんですね。
□「毀」という漢字の左側の旁の部分、「殳、ほこづくり(るまた)」を除いた部品は、「兒」という漢字に共通するらしい。「児童」の「児」とは異体字仲間だそうです。「臼」の部分が「脳の縫合部」を示すのかな。「殳」のほうは、「殴」、「殺」などの漢字にも使われ、暴力的な意味もあるようです。
□「毀傷(きしょう)」という熟語をつくります。「損ない傷つけること」だそうです。「身体髪膚(しんたいはっぷ)これを父母に受く。あえて毀傷せざるは孝の始めなり」という言葉は、戦後はすたれてしまったようです。戦前の人はほぼ100%ご存じの文句ですね。肉体を傷つけないことが親孝行の第一歩であるという教訓です。
□彫り物や入れ墨は皮膚を傷つけるわけですから親不孝の可能性があります。耳・鼻・唇・臍(へそ)などにピアスをつけるのは歴然たる親不孝。髪を染めたり脱色したりするのも髪の毛をいためるでしょうから不孝者の一種かな。原始人風の肉体装飾は儒教の倫理からは遠いようです。
[ほ]「茶ウスは小型で扱いやすい」は(茶)臼と書く
■「茶臼」は、穀物を挽く臼に比べると小さいようです。女性でも扱えます。売れない女郎がお茶を挽き、そこから「お茶を挽く」、「おちゃっぴい」という言葉が生まれたともいわれます*7。
□茶臼というそちら方面の言葉もあります。道具の茶臼と関係があるそうです。帆立茶臼とか茶臼のばしとかいろいろな応用編があるようです。そちら方面に好奇心旺盛なかたはネットでお調べください。
□「臼」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「キュウ、うす」という字音・字訓があります。象形文字だそうです。昔は、地面に穴を掘って臼として利用していたらしい。その後、石あるいは木を利用した道具が誕生したとのこと(口絵参照)。
□「臼歯(きゅうし)」という歯があります。虫歯になりやすい歯ですね。「臼」という漢字をじっとみていると、「日」という漢字に虫歯菌が穴をあけたようにも見えてきます。
□「毀」という漢字で触れたように、「兒(児)」という漢字にも「臼」という部品が含まれています。同様に「舅(しゅうと)」という漢字にも含まれています。こちらは「脳の縫合部」はとっくに固まっている年齢の人です。ペコペコしていません。「舅」という漢字には、単に「臼を所有する男性」という意味があった…というのは素人の勝手な憶測です。信じてはいけません。
◆参考*1:HP「常用漢字表:文部科学省」
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19811001001/k19811001001.html
◇*2新聞「新常用漢字表を国語分科会了承」100519読売新聞東京夕刊10頁
◇*3HP「新常用漢字(常用漢字に追加される196字)の読み方などの一覧:漢字辞典ネット」
http://www.kanjijiten.net/joyo/newjoyo.html
◇*4HP「新常用漢字、12年度導入…入試は15年度から (読売新聞) - Yahoo!ニュース」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100925-00000040-yom-soci
◇*5HP「「厳窟王」作者、アレクサンドル・デュマについてのデマはどれ?」
http://blog.q-q.jp/200603/article_60.html
◇*6HP「「いろは茶屋」ってどんな場所なの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/200909/article_34.html
◇*7HP「「茶」にかんする慣用句。「お茶をひく」ってどんな意味なの?」
http://blog.q-q.jp/201003/article_31.html

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