究極のエコを追究するナマケモノ。毎日たった8gの食料で生き延びているの?

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★科学★
問題:ナマケモノという哺乳類をご存じだと思います。南アメリカや中央アメリカの密林に生息しているそうです。体長は41~74cmほど。体重は4~9kgほどらしい。
■長い四肢には長い鍵爪があり、これを木の枝にひっかけると体重を支えられるとのこと。生涯のほとんどの時間は、樹木にぶらさがって過ごしているそうです。毛並がふつうの哺乳類とは逆になっているとのこと。雨にあたっても、腹から背中に向けて水を流すらしい。逆さまの姿で人生の大部分を過ごすという点では、コウモリにやや似ているかな。
■ナマケモノはあまり動かないので、身体に苔が生え、そこに小さな動物が棲んだりするらしい。小さな生態系に手足が生えているような不思議な存在です。一種の保護色のような効果をもたらし、密林の中に完全に溶け込んでしまうようです。ジャガーやヒョウのような大型肉食獣に襲われにくいらしい。
■1日のうち約20時間を睡眠に費やすといわれています。われら人類の中途半端な怠け者たちは、本家ナマケモノを崇拝してやみません。睡眠は神聖な美徳です。ナマケモノは善をこの世で体現する生き仏といえます。で、生き仏様は、日本では上野動物園をはじめとして15箇所前後の動物園で飼育されている、いや降臨されているとのこと*1。次のお正月に参拝し、「本年もすこやかに怠けられるように」と、祈願してこようかな。
■本日は、謎にみちたナマケモノについての雑学クイズです。次のうち正しい記述はどれでしょうか?(正解は複数かも)
[い]哺乳類の仲間なのに変温動物である
[ろ]地上ではノロノロしており、水に入ると溺れてしまう
[は]1日に8gほどしか食料をとらない
[に]排便と生殖行為以外は食事から睡眠まで逆さのままで行なう
[ほ]100万年ぐらい前までは、ウシのように大きなナマケモノが生存していた
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]と[は]が正しい
説明:[い]哺乳類の仲間なのに変温動物である(○)
■哺乳類や鳥類は恒温動物である。昔はそんなふうに習ったと思います。でも、現在ではいくつかの例外が見つかっています。ナマケモノはその例外のひとつだそうです。鳥類ではなぜかカッコウが変温動物だそうです。
□ナマケモノは「外気にあわせて体温を変化させることにより、代謝を抑えている」とのこと。寒いときには無理に一定の体温を保とうとすると、無駄なエネルギーを使ってしまうのかもしれません。流れにまかせて冷たくなってやろうじゃないか。状況には逆らわない。柳に雪折れなし。いいですね。
[ろ]地上ではノロノロしており、水に入ると溺れてしまう(×)
■地上ではまことにノロノロ動くそうです。でも「泳ぎは上手」とWikipediaにはありました(101109現在)。やや異なる説もあります。「所さんの目がテン!」という番組によれば、泳ぐことは泳ぐけれど「活発にとまではいえない」とのこと*2(101109現在)。金槌(かなづち)ではないが、スイスイというほどでもないという意見です。
□アマゾンの密林などでは、雨期に入ると水位が高くなって泳ぐ必要が生じるそうです。ナマケモノは、そんなときでも最低限の暮らしができるらしい。
□ナマケモノは、筋肉量がたいへん少ないといわれます。経験からいえば、水の中でスイスイ泳ぐには筋肉が必要です。う~ん、「目がテン!」の表現のほうが実態に近いのかな。
[は]1日に8gほどしか食料をとらない(○)
■信じられませんね。大匙半分の水が7.5gでしたっけ。それよりちょっと重いぐらいの葉っぱなどを食べて生きているようです*1。16世紀にヨーロッパに紹介されたらしい。あまりに何も食べないので、風から栄養を摂取する動物かと思われていたそうです。
□そもそもナマケモノは超省エネ体形です。前述のように体長が41~74cmぐらいで体重は4~9kgです。体長170cmで体重72kgの生き物としては驚嘆し、羨望するしかありません。ナマケモノはメチャメチャ着太りするタイプなんですね。おそらく体毛を除いてみるとガリガリに痩せているのでしょう。
□基礎代謝を抑えているせいなのか、血圧もひどく低いらしい。参考資料*2によれば、血圧を測定したところ、あまりに低くて測れなかったようです。
[に]排便と生殖・出産以外は食事から睡眠まで逆さのままで行なう(×)
■正しくは、「排便以外はほとんど逆さまの姿勢で行なう」だそうです。排便だけは地面におりておこなうらしい。性行為、出産、育児、夫婦げんか、離婚調停、慰謝料支払いまで、全部逆さまの姿勢で行なうとWikipediaにはありました。失礼、夫婦げんか以降については勝手な憶測です。
□睡眠、食事はもちろん逆さまで行なうらしい。首がよく回るらしく、あまり大きな移動はしないで8gほどの葉っぱを食べることができるようです。
[ほ]100万年ぐらい前までは、ウシのように大きなナマケモノが生存していた(×)
■正しくは、「1万年ぐらい前までは、ゾウに近いぐらい大きなナマケモノが生存していた」だそうです。南アメリカにいたらしい。メガテリウムと呼ばれ、体長5~6mで体重は約3トンだそうです*1。ちなみに、アジアゾウの体重は4~5t(トン)ぐらいらしい。
□もちろんこの体重では地上でしか暮らせません。木の枝が折れてしまいます。縄文文化を持った南アメリカの原住民に簡単に捕獲され、栄養とされ、1万年前に絶滅してしまいました。失礼、捕獲されて滅亡というのは勝手な憶測です。
◆参考*1:HP「ナマケモノ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%9E%E3%82%B1%E3%83%A2%E3%83%8E
◇*2HP「知識の宝庫!目がテン!ライブラリー」
http://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/03/11/1109.html

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