「宮さん宮さんお馬の前に…」で始まるトンヤレ節。作曲したのは誰なの?

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★歴史★
問題:戊辰戦争のとき、官軍側のテーマソングとなったのが「〽宮さん宮さん お馬の前に ヒラヒラするもの なんじゃいな あれは朝敵 征伐せよとの 錦の御旗じゃ 知らないか トコトンヤレトンヤレナ」というトンヤレ節だそうです。作詞したのは品川弥二郎(やじろう)という長州藩士といわれています。吉田松陰(しょういん)の門下生で尊皇攘夷・倒幕に奔走した人だそうです。
■では、作曲はしたのは誰でしょうか? 次の中から選んでください。(正解は複数かも)
[い]品川弥二郎
[ろ]高杉晋作(しんさく)
[は]大村益次郎(ますじろう)
[に]板垣退助(たいすけ)
[ほ]勤王(きんのう)芸者君尾(きみお)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[は]大村益次郎(ますじろう)説と[ほ]勤王芸者君尾(きみお)説がある
説明:参考資料*2では大村益次郎説を採用していました。「萩出身の品川弥二郎が作詞、山口出身の大村益次郎が作曲したこの曲は、幕末、江戸に進軍する薩長両藩の東征軍の鼓笛隊が打ち鳴らしたといわれる」とのこと。
■参考資料*1では、勤王芸者君尾説です。「作曲者は京都の勤王芸者、君尾である。高杉晋作や久坂玄瑞(くさかげんずい、長州藩士)とも浮名をながした彼女は、維新当時弥二郎と深い仲だった」とのこと。「辛苦をともにした二人が、いよいよ明日は別れという晩、弥二郎の示した歌詞に君尾が即興で節づけしたのがトンヤレ節である」とのこと。どちらかといえば、こちらのほうが絵になりますね。
■Wikipediaでは、両方の説があると記されていました*3。なお、Wikipediaによれば、芸者君尾の本名は中西君尾で品川弥二郎の子供を生み、大正時代まで生きたらしい。
■祗園でナンバーワンを張っていた美貌の芸者だそうです。井上馨(かおる)や桂小五郎(こごろう、木戸孝允(こういん))、品川弥二郎などの命を救ったことのある女性らしい。坂本龍馬が伏見寺田屋でお龍に救われたような劇的な場面が何回もあったのでしょうか。
■トンヤレ節の歌詞は次のようなものらしい。
---一天万乗(いってんばんじょう)のみかどに手向いする奴を
---トコトンヤレトンヤレナ
---ねらい外さずドンドンうち出す薩長土(さっちょうど?)
---トコトンヤレトンヤレナ
---宮さん宮さんお馬の前にピラピラするのは何じゃいな
---トコトンヤレトンヤレナ
---あれは朝敵征伐せよとの錦の御旗じゃ知らないか
---トコトンヤレトンヤレナ
■沿道の民衆や官軍の下級兵士はそもそも天皇がどういう人か、どういう立場なのかをよく知らなかったようです。錦の御旗といわれても有難味がわからない。尊皇家の思惑とはことなり、恐れ入ったり畏(かしこ)まったりしてくれないわけですね。広報宣伝活動が必要だったようです。
■トンヤレ節は明治最大のヒット曲になったらしい。おかげで、全国津々浦々まで天皇は偉い人、錦の御旗は水戸黄門の印籠と同様に頭を下げるべきものという考えが浸透したようです。
■なお、品川弥二郎は松方正義(まさよし)内閣の内務相をつとめましたが、明治24年(1891年)の選挙干渉が原因で辞任しています。全国で死者25人を出したという激しい選挙干渉は首相と内務相の指示が原因といわれます*5。
◆参考*1:書籍「幕末明治風俗逸話事典」初版265~269頁、紀田順一郎(きだ じゅんいちろう)著、ISBN4-490-10338-7、東京堂出版
◇*2新聞「「トコトンヤレ節」踊り一新 国道工事完成パレードで披露 萩市で=山口」020630読売新聞西部朝刊32頁
◇*3HP「宮さん宮さん - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E3%81%95%E3%82%93%E5%AE%AE%E3%81%95%E3%82%93
◇*4HP「中西君尾 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%A5%BF%E5%90%9B%E5%B0%BE
◇*5HP「蛮勇演説がなされた日。25人もの死者が出たのはなぜなの?
http://blog.q-q.jp/200812/article_37.html

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