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zoom RSS 新採用常用漢字・動詞系第2弾。「修養のため山寺に籠もる」の「籠もる」はなんと読むの?

<<   作成日時 : 2010/09/13 07:32   >>

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★日本語★
問題:先週に引き続き、常用漢字表の新メンバーのご紹介です。早ければ、平成22年(2010年)の11月から常用漢字表が新しくなるそうです。196字が追加されます。5字が削除されます。191字の増加で、2136字になるらしい。
■この中には、「罵(ののし)る」、「咽(むせ)ぶ」、「羨(うらや)む」、「腫(は)れる」、「呪(のろ)う」など、動詞で使われる漢字もたくさん含まれています。
■本日は、上記の漢字と同様に、動詞に使われる常用漢字の新メンバーをクイズとしました。次の漢字・熟語の読みを示してください。
[い]「恩師に宛てて手紙を書く」の「宛てて」
[ろ]「畏まって座る」の「畏まって」
[は]「修養のため山寺に籠もる」の「籠もる」
[に]「面皰は潰さないほうがいい」の「潰さない」 
[ほ]「強敵に臆することなく」の「臆する」
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)
























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「恩師に宛てて手紙を書く」の「宛てて」はあ(てて)と読む
■「宛」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「エン、ウツ、かがむ、まがる、ふくよか、さながら、あたかも」という字音・字訓があります。
□「宛」、「腕」、「婉」は、どれも、「ふくよかにまがる」という意味があるとのこと。宛転(えんてん)というあまり聞かない熟語は、「緩やかな曲線を描くさま」を表すらしい。眉がゆるい弧を描くさまを「宛転たる眉」などと表現するそうです。腕は肘(ひじ)の関節で曲がっています。婉曲(えんきょく)は「遠回し」であって、最短距離ではありません。
□「宛ら」と書くと、「さながら」です。「さながらアメーバのようなつかみ所のなさ」などと使われます。「宛も」と書くと、「あたかも」ですね。「時宛も食欲の秋である」などと使われます。
[ろ]「畏まって座る」の「畏まって」はかしこ(まって)と読む
■「畏」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「イ、ワイ、おそれる、つつしむ」という字音・字訓があります。
□意外なことに象形文字だそうです。上に乗っている「田」は、鬼頭(おにがしら?)をしたものの形を表しているとのこと。下の形は「人と呪杖」を表すらしい(口絵参照)。鬼頭は、ネットの「大辞泉」によると、「旗ざおの先に飾る、黒毛の牛馬の尾や墨染めの苧(お)を束ねて垂らしたもの」だそうです。う〜ん。「田」という形と「垂らしたもの」の形は違うような気もしますけど。素人考えでは、鬼の格好をした頭と単純に解釈したほうが、物語が見えてくる気がします。秋田地方のなまはげみたいな風習が古い中国にもあって、その鬼の形ですね。人々は鬼の前では畏まるしかない…違うかな。
□なお、説文(せつもん)は「説文解字」という古い漢字字書を意味します。甲骨は漢字の原形となった甲骨文字です。金文(きんぶん)は、鉄器・銅器など金属器に刻まれた文字とのこと。いずれも漢字の古い形を表します。全部がおなじ「畏」という字らしい。これらだけでなく、もっと変化形があったようですけど。
□あまり使われませんが「畏愛(いあい)」という熟語をつくります。おそれつつ愛することらしい。「君主に威儀あるときは、其の臣畏(おそ)れて之を愛す」。人の上に立つ者は畏愛されるほうがよさそうです。最近の日本国の総理大臣はなかなか畏愛されませんね。ひたすら馬鹿にされます。
□よく使われる言葉では「畏敬(いけい)」という熟語をつくります。おそれつつ敬うことらしい。「最近の子供たちは教師に対する畏敬の念が欠けている」などと使います。体罰がないためなのか、多くの生徒は先生をなめているようです。
[は]「修養のため山寺に籠もる」の「籠もる」はこ(もる)と読む
■「籠」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「ロウ、かご、こめる、こもる」という字音・字訓があります。
□「引き籠もり」は、「長期間にわたり自宅や自室にこもり、社会的な活動に参加しない状態が続くこと」だそうです。戦国武将の場合は、部下の兵とともに城に引き籠もったりします。籠城(ろうじょう)と呼ばれる状態ですね。援軍が来ればよし。こなければ兵糧攻めで飢餓地獄におちいったりします。
[に]「面皰は潰さないほうがいい」の「潰さない」はつぶ(さない)と読む
■「面皰」は「にきび」ですね。青春のシンボルと呼ばれます。年配のかたの場合は吹き出物と呼ばれたりします。
□「潰」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「カイ、ついえる」という字音・字訓があります。ATOKに付属する「明解国語事典」によれば、「つぶす」という読みもあるようです。
□「潰瘍(かいよう)」という熟語をつくります。「皮膚・粘膜などの表層がただれて崩れ落ち、欠損を生じた状態」だそうです。中年以降になると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍にかかる人も少なくありません。最近では若者にもストレス性の潰瘍が増えていると聞きますけどね。
[ほ]「強敵に臆することなく」の「臆する」はおく(する)と読む
■「臆」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「オク、おもう」という字音・字訓があります。ATOKに付属する「明解国語事典」によれば、「おく(する)」という読みもあるようです。
□「憶測(おくそく)」という言葉があります。本来は「臆測」が正しいらしい。「憶測」は「臆」が常用漢字になかったので代用表記だそうです。今後は「臆測」と書くマスコミが増えるのでしょうか。それとも検索のために言葉を統一して「憶測」のままにするのかな。
□「臆病」という熟語もつくります。「ちょっとしたことにも怖がったりしりごみしたりすること」だそうです。肝(きも)が小さいことですね。臆病を克服してコクるといえば、断られるのが怖くて告白できなかったけれど勇気を出して「金を貸してくれ」と言うことです…違うかな。
◆参考*1:HP「常用漢字表:文部科学省」
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19811001001/k19811001001.html
◇*2新聞「新常用漢字表を国語分科会了承」100519読売新聞東京夕刊10頁
◇*3HP「新常用漢字表が迫るUnicode移行、「シフトJIS」では対応不可能 - 新常用漢字が引き起こす文字コード問題:ITpro」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20091209/341831/?ST=management&P=1
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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