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zoom RSS 新しく採用される常用漢字・食欲系第2弾。「ゴゼン蕎麦」のゴゼンはどう書くの?

<<   作成日時 : 2010/08/16 08:04   >>

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★日本語★
問題:前回に引き続き、常用漢字表の新メンバーのご紹介です。早ければ、平成22年(2010年)の11月から常用漢字表が新しくなるそうです。196字が追加されます。5字が削除されます。191字の増加で、2136   字になるらしい。
■この中には、食欲を刺激する漢字もいくつか含まれています。「柿」や「梨」。「煎餅」、「蜂蜜」、焼「酎」、素「麺」といった言葉の鍵括弧内の漢字は常用漢字表の新メンバーらしい。
■本日は、食器や調理器具など、食品以外で食欲を刺激する漢字を取り上げました。次の文のカタカナ部分を漢字に直してください。
[い]「鰻重は高いから鰻ドンにしようかな」
[ろ]「ゴゼン蕎麦は正午までの時間限定ですよ」
[は]「峠のカマ飯は多くの人に愛された」
[に]「冬はやはりナベ料理であたたまりたい」
[ほ]「ざる蕎麦は割りバシでたぐらなきゃ」
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)


























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「鰻重は高いから鰻ドンにしようかな」は(鰻)丼と書く
■「丼」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「セイ、ケイ、いど、いげた」という字音・字訓があります。井戸の「井」という漢字の異体字とのこと。形は違うけど、発音と意味がおなじらしい。「どんぶり」という読みや意味は日本に独自のものだそうです。
□「丼」は庶民派のようです。鰻重>鰻丼。天重>天丼。カツ重>カツ丼。価格に関するこれらの不等式はほぼ全国で通用するらしい。「重」は四角くて格式張っています。「丼」は丸くて虚勢を張っていません。とてもなじみやすい。童謡にもあります。「〽どんぶりころころ、どんぶりこ」。これはちょっと違うかな。
□「職人などの腹掛けの前部につけた大きな物入れ」も「丼(どんぶり)」と呼ばれたらしい。「どんぶり勘定」という言葉の語源になったようです。「職人などが、腹掛けのどんぶりから無造作に金を出し入れして使った」ことから、「細かく計算などをしないで、おおまかに金の出し入れをすること」を表現するようになったとのこと。
[ろ]「ゴゼン蕎麦は正午までの時間限定ですよ」は御膳(蕎麦)と書く
■「ゴゼン蕎麦」は、「午前蕎麦」ではありません。「御前蕎麦」と表記している店もあるようですが、ここでは「大辞泉」や「大辞林」に従いました。「上等なそば粉で作ったそば」が御膳蕎麦だそうです。そもそもは天皇や貴人の食事が御膳(ごぜん)だそうです。転じて、「(接頭語のように用い)飲食物を表す語の上に付いて、最上等なものである意を添える」意味が生まれたらしい。御膳蕎麦もその口らしい。御膳汁粉というのも聞きます。
□落語には「蕎麦の殿様」という演目があります。蕎麦の打ちかたを見覚えた殿様が、自ら蕎麦を打ち、家来たちに振る舞うというお話です。御前様(ごぜんさま)が打つ御膳蕎麦。食べなければ手打ちにいたす。
□こね鉢がないので馬盥(ばたらい、馬を洗う大きな盥)で間に合わせます。打ち台(のし台)がないので杉戸で代用する。麺棒も中間部屋から六尺棒を借りてきて使います。手垢だらけの真っ黒になった棒です。そこに殿様の汗や唾液が飛び込みます。その結果、蕎麦を食べた家来がみんな腹を下してしまうというお笑いです。
□殿様のためにひとこと弁護します。どんなに非衛生な作りかたをしても、最後には熱湯の中で数分間茹でるわけですから、そこまでの製造過程で混入した黴菌(ばいきん)やウイルスなどは消毒されるはずです。もし問題があるとすれば、釜から揚げて盛りつける段階にあるはず。その工程も殿様がなさったというのなら殿様の罪ですね。盛りつけに殿様が関与していないのなら冤罪かもしれません。
[は]「峠のカマ飯は多くの人に愛された」は釜(飯)と書く
■「釜飯」は、「魚・貝・鶏肉・野菜などの具を取り合わせて酒・醤油などで味付けして炊いた飯」ですね。一人前用の小釜が必要です。どちらかといえば家庭にはなじみません。外食のメニューです。
□そういえば、別の意味のカマも、家庭の雰囲気はありませんね。夜の巷には似合いますが、洗濯物を干しているカマ、風呂の掃除をしているカマの図はなんとなく安定しません。偏見かな。
□「釜」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「フ、かま」という字音・字訓があります。「釜中の蛸(ふちゅうのたこ)」という言葉があるそうです。釜の中の蛸は煮られるだけ。手も足も出ないという意味らしい。もともとは「釜中の魚」という言葉で、死期が迫っていることをいうようです。
[に]「冬はやはりナベ料理であたたまりたい」は鍋(料理)と書く
■「鍋」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「カ、なべ、かりも、あぶらさし」という字音・字訓があります。旁(つくり)の「咼(カ)」は、「渦状の丸底の形」という意味があるそうです。
□「かりも」というのは車の部品のひとつらしい。車の轂(こしき)の中にはめる鉄管だそうです。轂というのは、車輪の中央にあり、車軸が貫通する部分とのこと。英語でいうところの「hub(ハブ)」だそうです。車軸との摩擦で滅するのを防ぐために入れる部品が「車ス(かりも)」だそうです。
□「あぶらさし」は「油差し」らしい。ひょっとしたら車ス(かりも)に油を差す道具も「鍋」と呼ばれたのかしらん。確かではありません。
[ほ]「ざる蕎麦は割りバシでたぐらなきゃ」は(割り)箸と書く
■「箸」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「チョ、チャク、はし、たる」という字音・字訓があります。竹冠(たけかんむり)の漢字です。昔の箸は竹製が多かったのでしょうね。「たる」というのは、「竹筒」の意味もあるとのこと。
□割り箸は優れた道具だと思います。使い捨てだからエコではないという議論もありますが、間伐(かんばつ)材だから問題なしとする人もいます。使い回しの箸には洗剤による水質汚染を招くという議論もあるらしい。まぁ、エコかどうかはさておき、ざる蕎麦は割り箸でしょう。意固地にマイ箸を使う人を見かけるとガックリきます。
◆参考*1:HP「常用漢字表:文部科学省」
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19811001001/k19811001001.html
◇*2新聞「新常用漢字表を国語分科会了承」100519読売新聞東京夕刊10頁
◇*3HP「新常用漢字表が迫るUnicode移行、「シフトJIS」では対応不可能 - 新常用漢字が引き起こす文字コード問題:ITpro」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20091209/341831/?ST=management&P=1

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