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zoom RSS 「腹」で終わる言葉。「渋り腹(しぶりばら)」ってどんな意味なの?

<<   作成日時 : 2010/08/26 07:33   >>

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★日本語★
問題:「腹」はいろいろな意味のある言葉です。「腹にもたれる」といえば肉体の感覚ですね。「腹が黒い」といえば、「悪い考えかたをする」という意味になり、精神についての表現になります。
■女性の子宮という意味もあります。「妾腹(しょうふく/めかけばら)」といえば嫡出子ではない子供という意味ですね。昔は「腹は借り物」という失礼な考えかたがあったらしい。お天子様やお殿様の遺伝子さえ受け継げば、「更衣腹(こういばら)」でも「国腹(くにばら)」でもよかったのかな。
■「更衣腹」は更衣から産まれた皇子や皇女だそうです。「更衣」とは、「平安時代、女御(にょうご)に次ぐ後宮の女官」だそうです。大奥の奥女中みたいなものかな。そもそもは「天皇の衣替えをつかさどる役」だったらしい。のちに、「寝所に奉仕する」ようになったそうです。着替えなんて手伝っていると、ちょっと触れたりしますよね。で、手がついちゃうのかな。
■「国腹」は江戸時代の大名が地元にいる側室に産ませた子供のことらしい。大名はお家が断絶しないように、あっちこっちで子供を作ったようです。制度上、各大名の正室は江戸に集合していたらしい。カミサンの目のないところで堂々と子作りに励むわけか。大義名分のある浮気みたいなものかな。
■本日は「腹」が末尾につく言葉を集めてクイズにしました。次のうち正しい記述はどれでしょうか?(正解は複数かも)
[い]「扇腹(おうぎばら)」とは、「広げた扇の輪郭のように丸く出っ張っている腹」という意味である
[ろ]「聞けば聞き腹」とは、「見ぬもの清し」とほぼおなじ意味である
[は]「渋り腹」とは、「払うべき金をなかなか支払わない」という意味である
[に]「中っ腹(ちゅうっぱら)」とは、「中途半端に満腹だ」という意味である
[ほ]「娘腹(むすめばら)」とは、「子供のような低年齢の女性から産まれた子」という意味である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[ろ]が正しい
説明:[い]「扇腹」とは、「広げた扇の輪郭のように丸く出っ張っている腹」という意味である(×)
■「扇腹(おうぎばら)」は、武士の死刑の方法をあらわした言葉だそうです。受刑者が短刀のかわりに三方(さんぼう)に載せられた扇を手にとって礼をします。それを合図に介錯する役目の者が刀を振り下ろし、その首をちょん切るらしい。三方というのは、正月にお供えの鏡餅を載せたりする白木の台ですね。
□刑の重さとしては、切腹と斬罪(ざんざい)の中間の重さらしい。切腹の場合は短刀を使います。苦しいでしょうけれど、他に比べれば名誉のある刑らしい。芝居の「仮名手本忠臣蔵」における塩冶判官(えんやはんがん、実在の人としては浅野内匠頭)は、切腹に処せられています。「由良之助(ゆらのすけ、大星由良之助、実在の人としては大石内蔵助)はまだ来ぬか」と待ち焦がれ、これ以上は引き延ばすのは無理と諦めて九寸五分を腹に突き立てます。そこに由良之助が登場し、主君の最期の言葉を聞きます。
□斬罪は、不名誉な処刑方法らしい。受刑者は縛られており何もできません。処刑人が首を打ち落とすだけらしい。新選組の近藤勇も官軍に斬罪に処せられたと聞きます。
[ろ]「聞けば聞き腹」とは、「見ぬもの清し」とほぼおなじ意味である(○)
■「聞けば聞き腹(きけばききばら)」とは、「聞かなければ知らないから平気であるけれど、聞けば腹立たしくなる」という意味らしい。一方、「見ぬもの清し」は、「見なければ、きたない物事も気にならない」という意味だそうです。厳密には違うでしょうけれど、まぁ「知らなければ幸せ」という点では似ていますね。
□食べ物屋の厨房は、「見ぬもの清し」の代表かもしれません。高級料亭のはずの船場吉兆ですら、食べ残した食品を使い回していたそうです。困ったものです。テレビ番組の企画「きたなシュラン」に登場するようなバッチイ感じの店のほうが、むしろ清潔で安全なのかな。少なからぬ店では、すべてが客の視線にさらされています。ごまかしようがありません。
[は]「渋り腹」とは、「払うべき金をなかなか支払わない」という意味である(×)
■「渋り腹(しぶりばら)」は、「便意は催すが、少量出るだけで排便の終わる感じがない状態」だそうです。「酒飲みの渋り腹」という表現を耳にすることがあります。旅行中などは困るんですよね。公衆トイレでしゃがんでいると、交通機関の発着の時間があって焦(あせ)ります。
□四字熟語では、「裏急後重(りきゅうこうじゅう)」と呼ぶらしい。こんな妙な状態を表現する四字熟語があるとは知りませんでした。
[に]「中っ腹」とは、「中途半端に満腹」という意味である(×)
■「中っ腹(ちゅうっぱら)」にはふたつの意味があるようです。「怒りを発散できないで、むかむかしていること」というのがひとつ。もうひとつは、「 気みじかで威勢がよいこと」だそうです。
□落語の枕などで江戸の名物として紹介されるのが「武士鰹(ぶしかつお) 大名小路(だいみょうこうじ) 広小路(ひろこうじ) 茶店紫(ちゃみせむらさき) 火消錦絵(ひけしにしきえ)」という和歌風の言葉です。さらに、「火事に喧嘩に中っ腹」と続けることもあります。この場合の中っ腹は、2番目の意味なんでしょうね。男性社会で威勢の良さがあるぞという意味かな。
□なお、「大名小路」は現在の丸の内あたりにあった場所です。親藩や譜代大名の藩邸が24も軒をつらねていたらしい。町人の住むガサツな場所とは異なり、静かで落ち着いた風情だったのかな。「広小路」は現在の上野あるいは両国あたりにあった通りで江戸時代の繁華街らしい。「紫」は醤油ではなく、色の名前のほうです。江戸紫(えどむらさき)の色合いは江戸以外では出せないと、ほかならぬ江戸の染色業者が言っているようです。
[ほ]「娘腹」とは、「子供のような低年齢の女性から産まれた子」という意味である(×)
■ネットの「大辞泉」などの辞書によると、「娘腹(むすめばら)」の定義は、「母とその娘の両方を妻にしたとき、娘のほうから生まれた子」だそうです。う〜ん。凄いな。俗にいう親子丼かな。
□「娘腹」の反対語として「親腹」があるらしい。昔の権力者は、母親と娘の両方を一緒に奥に置いたりしたようです。この場合の「娘」は、別の男性との間に出来た子供なのかな。そうでないと親子の近親相姦になりますよね。それとも昔の人はおおらかで、そんなことはあまり気にしなかったのかな。
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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