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zoom RSS トイレを「かんこうば」、「かんしょば」、「へんちば」と呼ぶのはどこの地方なの?

<<   作成日時 : 2010/07/29 07:36   >>

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★日本語★
問題:トイレは、昔は雪隠(せっちん)とか厠(かわや)、手水場(ちょうずば)と呼ばれていました。
■「春の日や 雪隠草履(ぞうり)の 新しき」という小林一茶の句があるそうです。勝手な憶測ですが、この「春」は新春なのかもしれません。足袋や下着もすべてが新しいのですが、一茶の心にはトイレのスリッパの新しさがとくに印象的だったのかな。
■「不運なりし 父の一生を ふと思ひ 杉葉散りこむ 厠にて泣く」というのは前川佐美雄(さみお)という明治生まれの歌人の作品です。重い歌です。厠は1人になりますから、考えごとをしたり、ときには独りごとをいったりします。でも、隣のトイレで笑ったり泣いたりしていると、まるで落ち着きません。
■「手水場で 客のごたつく はね芝居」という江戸時代の川柳もあるそうです。その日の興行が全部おわった芝居小屋の風景らしい。多くの観客が、幕がおりるまで我慢していたのかな。トイレは大混雑のようです。現代でも似た光景が見られますね。
■本日は、トイレの呼びかたにかんする方言のクイズです。次のような呼びかたをするのはどの地方でしょうか?
[い]「かんこうば」
[ろ]「かんしょば」
[は]「へんちば」
[に]「しもやしき」
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「かんこうば」は愛知地方の方言
■「かんこうば」は、「勘考場」と表記できるらしい。考えごとをするのに適した場所である点に注目した命名なのでしょう*2。
□「馬上、枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)」の三上(さんじょう)が考えごとに適していると古人も指摘しています。例外的にギリシャの数学者は「湯上」で閃きを得て、ユリイカと叫んだともいわれます。どういうものか、レポート用紙やパソコンに向かっているときには、いい考えは出てきません。素町人だけかな。
□余談です。「かんこうば」の同音異義語で「勧工場」というのがあります。別名を「勧商場」とのこと。「一つの建物の中に多くの店が入り、いろいろな商品を即売した所」だそうです。昔の市場なのかな。デパートの発展に押されて衰退したらしい。
□「ロンドンは世界の勧工場である」というのは20世紀のいちばん初めごろ、夏目漱石が言ったらしい。「倫敦消息」という留学便りみたいな文章に見られます。世界の物産が集散する町だったのでしょうね。「吾輩は猫である」の中でも「勧工場」は使われていました。
[ろ]「かんしょば」は富山地方の方言
■「かんしょば」は、「閑所場」という漢字表記なのでしょうか。
□参考資料*1によれば、「鎌倉時代の武士や役人達の間で使われていた、閑処(かんじょ)という言い方」と関係があるらしい。「静かな場所」という意味なのかもしれません。あるいは、「閑つぶしをする場所」という意味なのかな。「武士や役人が会議の暇つぶしにトイレにこもったから」という説もあるらしい。会議というのは、いつの時代でも退屈なものなんですね。
[は]「へんちば」は愛知地方の方言
■「へんちば」は千葉方面の人を侮辱する言葉ではありません。「辺地場」という表記の可能性があるらしい。辺境にある施設という意味なのかしらん。雪隠が変化して「へんちば」になったという話もあるようです。
[に]「しもやしき」は出所不明 
■「しもやしき」はおそらく「下屋敷」なのでしょう。これは方言ではなく、現代の人が洒落で言っているらしい*2。こんな言葉が好きなので、方言でもないのについ紹介してしまいました。
□建物によっては、なんでこんなに広いのというトイレがあります。京都の東福寺には修行中の坊さん用のトイレがあるそうです。参考資料*4によれば14m×35mもある一重切妻造の建物らしい。通称が百雪隠とのこと。現在では重要文化財に指定されている由。掃除がたいへんそうです。
□禅僧にとっては用便も修行だそうです。百雪隠に籠もるにも厳しい作法が定められていたらしい。頭を下げたり手を合わせたり呪文を唱えたりしたのかな。修行僧たちが給食で集団食中毒を起こしたときも、作法にのっとるのでしょうか。みんな漏らしてしまいそうですね。ますます掃除がたいへんそうです。
□臭い余談をもうひとつ。昔の人は排便後、川の水で洗ったりしていたらしい。天然式ウォシュレットですね。エコです。でも冬は冷たいかな。紙を使うようになったのは平安時代からだそうです。それも貴族だけらしい。戦国時代には大名も紙を使ったとのこと。関ヶ原の戦いで負けた石田三成は落ち延びる途中で排便し、紙で拭いて残していったらしい。追跡していた連中は、野糞の主が身分の高い武将であることを察知し、勇気を得て探索に励んだようです*3。石田三成が捕まり、六条河原で斬首されたのは、紙を無駄に使い、炭酸ガスの排出を増やした報いなのかもしれません。そんなはずないか。
◆参考*1:HP「気になることば」(トイレあれこれ)
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2006/05/0530.html
◇*2HP「気になることば」(トイレの呼び方 あれこれ)
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2006/06/0605.html
◇*3HP「トイレ博士の「うんちのたび」」
http://www11.ocn.ne.jp/~drtoilet/2000.html
◇*4HP「東福寺 境内案内」
http://www.tofukuji.jp/keidai/tosu.html

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