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zoom RSS 新採用の常用漢字・医療系。「ウツ病」のウツはどう書くの?

<<   作成日時 : 2010/07/12 08:24   >>

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★日本語★
問題:先週に引き続き、常用漢字表の新メンバーのご紹介です。早ければ、平成22年(2010年)の11月から常用漢字表が新しくなるそうです。196字が追加されます。5字が削除されます。191字の増加で、2136字になるらしい。
■196字のうちには、お医者さんが使いたい漢字も多く見られるようです。たとえば潰瘍(カイヨウ)。胃潰瘍とか十二指腸潰瘍などで使われます。いままでは「潰」も「瘍」も常用漢字表になかったらしい。今回は2字揃ってめでたく採用されることになりました*3。腫瘍(しゅよう)の「腫」も採用されています。
■その他、身体の部位とか部品その他についての漢字も少なくありません。貌(かお)、咽(のど)、喉(のど)、唾(つば)、顎(あご)、頬(ほほ)、瞳(ひとみ)、眉(まゆ)、尻(しり)、肘(ひじ)、膝(ひざ)、爪(つめ)、扁桃腺の腺(セン)、紫斑の斑(ハン)などなど、たくさんあるようです。
■本日は、常用漢字表に新たに収載される漢字のうち、病気や健康にまつわる熟語を作る漢字の書き取りクイズです。次の熟語のカタカナ部分を漢字に直してください。
[い]「5月病なのか本格のウツ病なのかわからない」のウツ
[ろ]「久しぶりの運動で軽く捻ザした」のザ
[は]「ジン臓結石だけど心配ないといわれた」のジン
[に]「腸閉ソクが完治して退院した」のソク
[ほ]「陰イは最近はEDと呼ばれている」のイ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「5月病なのか本格のウツ病なのかわからない」のウツは鬱(病)と書く
■「鬱病(うつびょう)」は、「気がめいって気力が出ず、劣等感・不安・厭世(えんせい)的気分・絶望感などにとらえられる」という症状があるそうです。
□「鬱」は書けると嬉しい漢字ですね。素町人も昔は書けたのですが、パソコンで簡単に表示できるようになったせいか、忘れてしまいました。上の「缶」が思い出せませんでした。
□「鬱」という漢字は、漢和辞書「字通」によると、「ウツ、しげる、ふさがる、うれえる」という字音・字訓があります。29画もある漢字なんですね。手書きだと時間がかかります。
□多くの熟語を作る漢字です。「鬱鬱(うつうつ)」は「心の中に不安や心配があって思い沈むさま」だそうです。「鬱鬱として給料日の前日を過ごした」なんて使うのかな。「鬱屈(うっくつ)」は「心がふさぐ」ことです。「鬱蒼(うっそう)」は「樹木が茂ってあたりが薄暗いさま」だそうです。「さかのぼると小川は鬱蒼たる森に入り込んでいった」なんて使います。「鬱憤(うっぷん)」は、「積もった怒り」だそうです。「接吻(せっぷん)を断られ続けた鬱憤を晴らす」なんて使います。ちょっと変な例文ですけど。
[ろ]「久しぶりの運動で軽く捻ザした」のザは(捻)挫と書く
■「捻挫(ねんざ)」は、ご存じのとおり、関節を捻(ひね)って挫(くじ)くことです。
□「挫」という漢字は、漢和辞書「字通」によると、「ザ、くじく」という字音・字訓があります。「挫折(ざせつ)」とか「挫傷(ざしょう)」などの熟語を作ります。前者は「気持ちがくじけて折れる」ことかな。後者は「皮膚に傷はないのに内部の組織に傷が生じる」ことらしい。「脳挫傷」などという不吉な熟語もありますね。
□常用漢字表に追加される漢字の中には「臼(キュウ、うす)」という漢字もありました。「関節を脱臼する」などと使われる漢字ですね。日頃運動不足のかたがたは、夏だからといって砂浜や川原や高原で捻挫・脱臼などされぬようご注意あれ。
[は]「ジン臓結石だけど心配ないといわれた」のジンは腎(臓)と書く
■「腎臓結石(じんぞうけっせき)」は、腎臓内にカルシウムなどで石ができる病気だそうです。
□「腎」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「ジン、じんぞう」という字音・字訓があります。1文字でもあの臓器を意味するらしい。
□「肝腎(かんじん)」という熟語をつくります。「肝心」とも表記します。肝臓や腎臓、あるいは心臓は人体にとって必要欠くべからざる重要な器官です。「いちばん重要なこと」という意味があるらしい。
□昔は「腎虚(じんきょ)」という病名がありました。「漢方で、虚弱体質・精力減退に類する症状」だそうです。もうひとつ、よく知られた意味があり、「過度に性交することによる男性のからだの衰弱」だそうです。過度になまめかしい細君を得ると、ときに腎虚になるのかな。
[に]「腸閉ソクが完治して退院した」のソクは(腸閉)塞と書く
■「腸閉塞(ちょうへいそく)」は、「腸管通過が妨げられる病気」だそうです。結果としてガスがたまり、おなかが膨らんだりすることもあるらしい。苦しそうですね。
□「塞」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「サイ、ソク、ふさぐ、とりで」という字音・字訓があります。「人間万事塞翁(さいおう)が馬」という諺にも使われる漢字ですね。この場合は「とりで(の近くに住む老人)」という意味で使われているようです。
□戦争に関連した文書では「要塞(ようさい)」という熟語がよく使われますね。「要所につくった軍事的防備施設」だそうです。第一次世界大戦、フランスのヴェルダン要塞における攻防戦では、独仏あわせて70万人以上の死傷者が出たとのこと。
[ほ]「陰イは最近はEDと呼ばれている」のイは陰萎と書く
■「陰萎(いんい)」は男性の象徴と呼ばれる部位が元気を取り戻せないことですね。元気な場合は勃起(ボッキ)します。この「勃(ボツ、おこる、さかん、あらそう、にわか)」という漢字もまた常用漢字の新メンバーです。「ED」は、「erectile dysfunction」の略だそうです。勃起障害。日本語のほうがわかりやすいですね。
□「萎」という漢字は、漢和辞書「字通」によれば、「イ、かれる、なやむ、なえる」という字音・字訓があります。
□常用漢字表に追加される漢字の中には「淫(イン、みだら、はびこる、ふける)」という漢字もありました。ご存じの、「淫乱」などに使われる漢字です。そっち方面が過剰に元気なことですね。陰萎の夫と淫乱の妻の組み合わせは、早くなんとかしないと、新しい局面へ展開していきそうです。
◆参考*1:HP「常用漢字表:文部科学省」
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19811001001/k19811001001.html
◇*2新聞「新常用漢字表を国語分科会了承」100519読売新聞東京夕刊10頁
◇*3HP「新常用漢字表が迫るUnicode移行、「シフトJIS」では対応不可能 - 新常用漢字が引き起こす文字コード問題:ITpro」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20091209/341831/?ST=management&P=1
◇*4HP「ヴェルダンの戦い - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84

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