カエルが集団で交尾する蛙合戦。競争相手の大きさを知る手がかりは何なの?

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★科学★
問題:蛙合戦(かわずがっせん)というのをご存じでしょうか? 蛙軍(かえるいくさ)とも呼ばれるらしい。「群れ集まった蛙が先を争って交尾するさま」だそうです。人間でいえば集団お見合いや合コンかな。いや生殖という目的まで遂げてしまうわけですから、乱交と呼ぶべきかな。
■参考資料*1は、東京都大田区にある洗足(せんぞく)池近辺で繰り広げられたヒキガエルの蛙合戦の様子を写真と文で説明しています。とても興味深い報告です。冬眠から覚めると、蛙合戦がすぐに始まるらしい。洗足池では3月の初めごろから戦いの火ぶたが切って落とされるようです。
■ヒキガエルは、卵からかえったとき、メスが少ないそうです。多くのオスがメスを奪い合うらしい。当然ではありますが、1匹のメスには1匹のオスが乗ります。包接(ほうせつ)と呼ぶらしい。なんか愛情を感じる言葉ですね。参考資料*1には、大胆にも星空の下で愛を交わしている様子が無修正写真で掲載されています。モザイクはいっさいかかっていません。
■せっかく相手を見つけて愛しあっている場面へ別のオスが来て押しのけようとします。「邪魔だ、どけ!」、「テメェこそ、うせやがれ」なんて汚い言葉が飛び交っているのでしょうか。2匹が喧嘩している間に3匹目が漁夫の利を得たりするのかな。生存競争そのものですね。
■きびしい蛙合戦のなかで、異性を確保するには、まずは身体の大きさが重要になるようです。大きければ強い力で包接できます*2。キック力も強いかな。身体の大きさがさほどでもないオスにしてみれば、競争相手の大きさを知りたいでしょう。勝ち目のない喧嘩に無駄な時間を使えば、それだけ子孫を残す機会が減っていくのかな。
■ところが、合戦は暗闇で行なわれることが多いようです。で、カエルは、同種のオスの大きさは、別の手がかりも含めて判断しているそうです。では蛙合戦の戦場にのぞんだオスのカエルたちが、光の少ない空間でライバルの大きさを判断するもうひとつの手がかりとは、次のうちどれでしょうか?
[い]足の大きさ
[ろ]体温
[は]皮膚の触感
[に]声
[ほ]粘液の匂い
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[に]声
説明:カエルはそのときに声をあげるそうです。人間の耳にはあまりいい美声には聞こえません。ゲコゲコ、ゲロゲロ。あの声は、なるべく声を低く出そうとしているようです。
■人間でもそうですが、身体の大きい人ほど声は低めになるようです。一般には男性のほうが身体が大きい。男性のほうが声は低い。自分よりはるかに低い声は、はるかに大きなオスが発しているかもしれません。で、手出ししないらしい*2。
■そんな事情から、カエルの場合、身体が小さめでも声が低ければより多くの子孫を残すことができるようです。これは生存競争として目的に沿った正しい姿なのかな。素人には疑問ですが、それはともかく、カエルの声は身体の大きさの割りにはどんどん低くなったらしい。低い声の方向へと進化していったそうです*2。
■カエルの場合、メスの意見はあまり通らないのでしょうか。競争に勝ったオスが乗ろうとしても、気に入らなかったら振り落とすとかしてもよさそうなものですが。人間の場合ですと、「私、カエル」とかいって最後に拒絶するメスもときどきいますよね。
◆参考*1:HP「カエル合戦(冬眠の目覚め~這い出し)青い夢都会の自然シリーズ」
http://homepage2.nifty.com/aoiyume/nature/frog/frogbattle1.htm
◇*2書籍「理科系雑学」初版59~60頁、竹内均編、ISBN4-8379-7133-4、三笠書房

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