高い竹馬と低い竹馬。どちらが扱いやすいの?

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★科学★
問題:もう50年も昔の話ですが、竹馬とか缶ぽっくりを作って遊びました。缶ぽっくりというのは空き缶を2つ使った下駄のようなものですね。缶の横腹にそれぞれ穴を開け紐を通します。左右の足を缶に乗せ、紐を引っ張って足裏に缶を密着させながら歩きます。
■缶ぽっくりは初めてでもすぐに歩けました。でも竹馬には少し慣れが必要です。前に倒れそうになったら前に足を出す。後ろに倒れそうになったら後ろに足を出す。単純なことですが、身体で覚えるには2~3日かかったと記憶します。
■では、竹馬にまつわるクイズです。口絵のように、足乗せの位置が「低い、中ぐらい、高い」の3種類の竹馬があったとします。倒れたときの怪我の大きさとか、視線が高くなるから怖いなどといった余計なことを考えなかった場合、どの竹馬が素人にもバランスがとりやすいでしょうか?
[い]足乗せの位置が低い
[ろ]足乗せの位置が中ぐらい
[は]足乗せの位置が高い
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)
























★科学★
正解:[は]足乗せの位置が高い
説明:目には見えないわけですが、乗っている人と竹馬をあわせた重心がどこかにきっとあります。その重心から垂直に下ろした線が、竹馬と地面の接点を通過するとき、竹馬はいちばん安定しているようです。
■でも人間は必ず動いてしまいます。重心から垂直に下ろした線は必ずずれます。ずれた場合、竹馬と地面の接点を中心として竹馬は回転しようとします。乗っている人は平衡神経を働かせて回転しかけていることを知り、筋肉に指令を出して竹馬と地面の接点を変え、バランスをとろうとします。竹馬を一歩前に出す。あるいは後ろに竹馬を踏み出すわけですね。
■重心が高いほど傾くのにもそれだけ時間がかかります。低ければ神経と筋肉を働かせる余裕もなく倒れてしまいます。
■手のひらに棒を立ててバランスをとってみます。この場合も棒が長いほどバランスは保ちやすい。重心が高いとそれだけ倒れるのに時間がかかるからだそうです。たしかに1mの棒なら、反射神経が鈍っている者でもなんとか平衡が保てます。30cmの定規だと、長くはもちません。竹馬の場合とおなじ理屈だそうです。動かす筋肉は異なるようですが。
■まったくの余談です。明治の思想家で自由民権思想の普及につくした中江兆民(ちょうみん)は、幼名が竹馬だったそうです。おなじ土佐藩の英雄に坂本龍馬がいます。男性の名前に「馬」という漢字を含めるのは、江戸末期の高知地方の流行かな。名前負けする場合が多いので、遠慮したいところではありますが。それはともかく、兆民の幼な友達こそ、正真正銘の竹馬の友であります。
◆参考*1:書籍「日常の物理事典」初版156~157頁、近角聡信(ちかずみそうしん)著、ISBN4-490-10372-7、東京堂出版

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