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zoom RSS 歌舞伎の作品に目覚まし時計が登場するのはどの演目なの?

<<   作成日時 : 2010/02/03 07:49   >>

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★日本語★
問題:歌舞伎は江戸時代に入って誕生し、隆盛をみた芸だそうです。出雲の阿国(おくに)という女性がその創始者ともいわれます。
■17世紀の末から18世紀にかけての元禄時代には江戸に初代市川團十郎(団十郎)、上方に坂田藤十郎(とうじゅうろう)が登場し、たいへんな人気を得たそうです。千両役者という言葉もこのころに生まれたらしい*2。
■以後、江戸時代を通じ、また明治・大正・昭和と、舞台の上に花を咲かせてきました。平成の今でも、市川家の跡継ぎの結婚が決まったとなると、マスコミが大騒ぎしています。
■歌舞伎の作品は古くから語り継がれてきたものが多い。当時の暮らしぶりをあらわしていて興味深いものがあるそうです。では、次の歌舞伎の作品中に、機械式の目覚まし時計が登場するのはどれでしょうか?
[い]仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
[ろ]菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
[は]義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
[に]勧進帳(かんじんちょう)
[ほ]心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[い]仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
説明:忠臣蔵に目覚まし時計というのは、少しかわった取り合わせではあります。二段目、桃井館(もものいやかた)の場という場面に登場します。
■桃井若狭之助(わかさのすけ、史実には該当者なし?)は塩冶判官(えんやはんがん、モデルは浅野内匠頭(たくみのかみ))とともに、重要な役目をおおせつかります。高師直(こうのもろのお、モデルは吉良上野介(きら こうずけのすけ))の指導のもと、大任を果たそうとしますが、師直のパワーハラスメントがあまりにひどく、「あしたこそあの野郎、ぶっころしてやる」と決心を固めて自宅の館に戻ります。
■主人の決死の覚悟を悟った若狭之助の家来、加古川本蔵(ほんぞう、モデルは梶川頼照(よりてる))は、主人に内緒で高師直に賄賂を贈り、若狭之助のピンチを救います。かわりに塩冶判官がパワハラの対象となり、三段目でついに高師直に切ってかかるわけですね。
■二段目は主従、若狭之助と加古川本蔵のやりとりがあります。そのなかで、「未だ九ツ(ここのつ、この場合は深夜12時ごろ)。くったりと一休み。枕時計の目覚まし、本蔵が仕掛け置く。早く早く」という本蔵の台詞があります。主人を寝かせてその隙に高師直にこっそり賄賂を持って行き、主人とお家を救おうとするらしい。
■仮名手本忠臣蔵は、赤穂浪士の討ち入りから40年以上過ぎて、寛延(かんえん)元年(1748年)8月14日に初演されたそうです。最初は人形浄瑠璃として、のちに歌舞伎にもとりいれられたとのこと。18世紀の半ばですから、すでに機械式の時計が日本にも入ってきていたらしい。ただし、それはかなり高価なものだったようです。
■桃井若狭之助は高級武士という設定です。身分が高く、可処分所得は多い。時計を持っていても不思議はありません。あるいはその経済状態を示すためもあって時計が使われたのかな。
■当時の時計の日常的な操作は誰にでもできたらしい。ただし、季節によってかわっていく日本の時刻制度は、絶対的な時計の動作とどうしてもズレが出てきます。
■江戸時代は、日の出が明け六つ、日の入りが暮れ六つとなっていたらしい。夏至前後では江戸の明け六つは現在の4時30分より早く、暮れ六つは19時より遅い。逆に冬至前後では明け六が6時50分前後、暮れ六つが16時30分前後だそうです。まぁ、見方によっては、自動的にサマータイムが調整される優れたやりかたですね。
■この柔軟な時刻の決めかたを時計に反映させるため、毎日すこしずつ時計の針をずらしたという話も聞きます。当時の時計は買うのもたいへん。維持管理もたいへんだったようです。
■毎日、自動的にずれる仕掛けも工夫されていたという噂も聞いたことがあります。ただし、フルオートマチックでそれぞれの季節の明け六つ・暮れ六つにあわせられる時計は、あったとしても極端に高価だったでしょうね。
◆参考*1:書籍「名作歌舞伎全集2 忠臣蔵・菅原伝授・義経千本桜」初版30頁、東京創元社
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林
◇*2HP「「千両役者」はホントに千両を稼いでいたの?
http://blog.q-q.jp/200811/article_19.html

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信長の前で懐中時計を見せびらかした武将とは誰なの?
●●●●●★歴史★● 問題:以前、弊クイズでご紹介しましたとおり、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の二段目には目覚まし時計が登場する台本があります*1*3。参考資料*1からそのまま引用しますと、 ---    ト九ツの時計鳴る(ト書き)。 ---    &#12349;人や聞くと、あたりに気をつけ、 ---本蔵 未だ九ッ。くったりと一休み。枕時計の目覚まし、本蔵が仕掛け置く。早く/\。 加古川本蔵(ほんぞう)という家老が「目覚まし時計は自分が仕掛けるので早く寝てください」とお殿様(桃井若... ...続きを見る
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2012/07/14 07:34

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