横井庄一さん帰国。ホントの第一声は「恥ずかしながら帰って参りました」ではなかったの?

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★歴史★
問題:昭和47年(1972年)の今日、2月2日。横井庄一(しょういち)元陸軍伍長が日本に帰国しました。
■横井さんは愛知県海部(あま)郡富田村、現在の名古屋市の出身だそうです。大正4年(1915年)3月31日に生まれ、兵役後仕立屋を営んでいたそうです。昭和17年(1942年)ごろ、満27歳前後で再び召集されたらしい。
■横井さんは第29師団に配属され、食料や弾薬を運搬する部隊にいたそうです。第29師団は昭和16年(1941年)に新設された師団らしい。最初は関東軍に編入されていたそうです。昭和19年(1944年)に南方に移動して島の防衛を担当したらしい。
■なお、関東軍というのは東京や埼玉や栃木の防衛を任務とする軍隊ではありません。最初は中国からの租借地だった遼東半島などの防衛のために創設された軍隊だそうです。その後、広く満州が守備範囲となったらしい。遼東半島は黄海の北東部分から南西に向けて突き出している半島ですね。先端には大連市や旅順港があります。
■横井さんの配属された南の島では、昭和19年(1944年)6月からアメリカ軍との死闘を繰り広げます。同7月28日に師団長の高品彪(たかしな たけし)中将が戦死。8月11日には小畑軍司令官と田村参謀長が自決。組織的な抵抗は終わりました。
■米軍は投降を呼びかけ、残された部隊の指揮官となった佐藤少佐はこれを受け入れたとのこと。不運なことに横井さんの部隊は佐藤少佐の直接の指揮下になかったらしい。投降命令が伝達されませんでした。横井さんは2人の部下と一緒に密林の奥に潜みます。最後は横井さん1人だけとなります。終戦から26年と5ヶ月半ほど経過して、ようやく帰国しました。
■本日のクイズは、横井さんが82年の人生の1/3ほどを過ごした戦場についてです。この南の島は次のどれでしょうか?
[い]ガダルカナル島
[ろ]ルバング島
[は]グアム島
[に]ミンダナオ島
[ほ]サイパン島
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[は]グアム島
説明:現在は観光地として知られるグアム島です。でも昭和19年(1944年)当時には激しい戦いがありました。1万8000人が亡くなり485人が負傷したそうです。アメリカ軍は1万人前後が死傷したとのこと。
■横井さんは戦後26年以上にわたり、密林で自給自足の生活をしながら孤独なゲリラ戦をしてきました。昭和47年(1972年)の1月、横井さんは川で海老をとっているところを現地の人に目撃され、保護されたそうです。
■JAL特別便での帰国第一声は、「恥ずかしながら、生き永らえて帰って参りました」。流行語になりました。なお、この第一声には、微妙に異なるいくつかの説があるそうです。参考資料*1は、実際には「恥ずかしいけれど、帰って参りました」という口語調のものだと主張しています。自由国民社の「現代用語20世紀事典」には、「恥ずかしながら、生きながらえて帰ってきました」と書かれているそうです。謙譲語の有無、文語調か口語調かといった点で差があるらしい。
■横井さんがなぜいつまでも戦っていたか。それは戦いをやめよという命令を受けていなかったからだそうです。命令にとことん忠実なようです。しかも出征したときには「生きて本土には帰らぬ」という決意があったそうです。で、「恥ずかしい」なのかな。横井さんたちの存在は現地ではよく知られていて、投降を呼びかけるビラも何回か撒かれたそうです。でも、直属の上官の言うことならともかく、紙っぺらなど敵の謀略に見えてしまうらしい。
■帰国時は満46歳と10ヶ月とのこと。今浦島の横井さんが高度経済成長後の日本で生きていけるのか。心配されました。でも、意外なほどに1970年代の社会に素早く適応したそうです。すぐに結婚し、耐乏生活評論家として活躍しました。昭和49年(1974年)には参議院の全国区にも無所属で立候補したらしい。残念ながら落選したようです。
◆参考*1:HP「横井庄一 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E4%BA%95%E5%BA%84%E4%B8%80
◇*2HP「横井さん発見(事件史探求)」
http://gonta13.at.infoseek.co.jp/newpage82.htm

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この記事へのコメント

sadakun_d
2016年11月17日 20:54
1915年(大正4年)愛知県海部郡佐織村(現愛西市)にて、父:山田庄七と母:つるの間に長男として生まれる・・・5歳まで愛西(名古屋市の西)

グアム帰還で名古屋市ですね。(横井は名古屋で、英樹もありきで・・・)
sadakun_d様<素町人
2016年11月18日 07:34
コメントをありがとうございます。

 横井姓は名古屋に多いわけですか。横井英樹とは懐かしい名前が登場しましたね。
(^^;)

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