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●●●●★科学★●● 問題:現在、医療現場では、新型のMRI(磁気共鳴画像法)と呼ばれる装置の普及が進んでいるそうです。いままでのMRIは、特大電磁石のコイルの中に患者の乗った台が差し込まれるといった姿でした。トンネル型と呼ばれていたらしい。 ■新型のMRIは少し様子が変わったようです。ではどんな違いがあるのでしょうか? [い]筒がさらに巨大になっており、医師や看護師、介護師も内部につきあえる [ろ]患者が立ったまま、あるいは座ったままで装置を運用できる [は]造影剤の注入がいっさい不要である [に]心臓のペースメーカーや人工内耳を装着していてもいっさい危険がない [ほ]価格が安い (答えはずっと下↓ スクロールして下さい) ●●●●★科学★●● 正解:[ほ]が正しい 説明:[い]筒が巨大になっており、医師や看護師、介護師が付き添える(×) ■普及しつつある新しいMRI装置は開放型MRI(オープンMRI)と呼ばれるそうです。いままでは大きな円筒型の中に患者の台が水平に差し込まれました。新型では、上下に向かい合った円盤形の磁石の間を患者の台が移動するそうです。側面が開放されたようです。 □素人考えではたいした変化ではないようですが、実はなかなか大きな効果があるようです。トンネル型では圧迫感があります。病人には辛いらしい。また、狭い場所が苦手の人もいます。子供やお年寄りでは、とくに孤独感が強くなるらしい。 □患者の心理的な側面だけではありません。手術室に設置することも可能だそうです。いままで手術中は肉眼で確認しながらの作業が多かったらしい。開放型MRIの出現で、ひとつひとつ確認しながら癌(がん)の部位を削除できたりするそうです。術後の患者を1回走査する約束にしておけば、体内にガーゼや手術器具を忘れた、なんて事故もなくなるのかな。 □MRIの日本語訳として「核磁気共鳴画像法」が使われることもあります。「核」という漢字が含まれているのでなんとなく原子力・放射線の悪影響が想像されます。でもMRIでは放射線被爆はいっさいないとのこと。患者への悪影響は考えずに済むらしい。 □オープンMRIが実現できたのはネオジムの強力な永久磁石のおかげらしい。従来は電磁石だったため、形の制約があったらようです。 □なお、ネオジムの磁石を発明したのは、住友特殊金属(現NEOMAX)の佐川眞人(まさと)という人のグループらしい。昭和57年(1982年)のことだったそうです。現在実用化されている磁石の中では最強の永久磁石だそうです。 [ろ]患者が立ったまま、あるいは座ったままで装置を運用できる(×) ■現在のところ、これは無理のようですね。従来型と同様に患者は薄い寝台の上に横になります。垂直方向の磁力線のあいだを少しずつ動かされながら断層の写真撮影が行なわれるらしい。 [は]造影剤の注入がいっさい不要である(×) ■造影剤がまるで不要ということではないらしい。「場合によっては必要」と病院のHPなどには記されています。「血管の状態、臓器の血流状態、病気の部位の血流状態や特徴がわかる」とのこと*3。 [に]心臓のペースメーカーや人工内耳を装着していてもいっさい危険がない(×) ■強い磁気を使用するので金属を使用してる装置が体内にある場合には問題が発生する可能性があるそうです。MRIでは新型・旧型ともに「いっさい危険がない」とは言い切れないらしい。 [ほ]価格が安い(○) ■従来の装置は、超伝導電磁石を使うそうです。ごく低い温度にして運用するらしい。装置も大がかりになります。当然ながらお値段も高かったらしい。 □開放型MRIでは永久磁石を使うため、冷却用の装置が不要になるそうです。その分だけ小型にできます。価格も安めで中小の病院での利用がしやすいそうです*4。 □どのくらい安くなったのかしらんとオープンMRIの価格を調べました。ことごとくオープン価格と表示されている…というのは嘘です。ちゃんと値段の記されたHPもあります。6億とか8億という数字が見られます*5*6。病院の運営というのはなかなか金がかかるようですね。 □ただし、医療装置は高価なほど定価と実売価格には大きな差があるものだそうです。買い取りではなく、リースにする例も多いらしい。6億円とか8億円の売り値でそのまま買う病院はないのかな。石川遼選手の2009年の年間獲得賞金は1億8352万4051円だそうです。この金額で購入できるかどうかは残念ながらわかりませんでした。 ◆参考*1:雑誌「体の断面を撮影するオープンMRI」Newton (ニュートン) 2009年 10月号118〜119頁、ニュートンプレス ◇*2HP「MRIとCTの料金 - Yahoo!知恵袋」 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1026957035 ◇*3HP「http://www.huhp.hokudai.ac.jp/medical/pdf_relation/kensa_mri.pdf#search='mri 造影剤'」 http://www.huhp.hokudai.ac.jp/medical/pdf_relation/kensa_mri.pdf ◇*4HP「核磁気共鳴画像法 - Wikipedia」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E7%A3%81%E6%B0%97%E5%85%B1%E9%B3%B4%E7%94%BB%E5%83%8F%E6%B3%95 ◇*5HP「日立メディコ,永久磁石型オープンMRI装置「APERTO Eterna」を発売」 http://www.innervision.co.jp/041products/2009/p0909_17mri.html ◇*6HP「日立メディコ,永久磁石型オープンMRI装置「AIRIS Vento」発売」 http://www.innervision.co.jp/041products/2009/p0905_10mri.html ぬけられます→科学雑学クイズ一覧 |
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