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zoom RSS 言葉の意味の問題。「役不足」はどんな意味なの?

<<   作成日時 : 2009/10/23 07:43   >>

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★日本語★
問題:「足」という漢字がつく言葉はたくさんあります。「足」が含まれる言葉を「大辞泉」・「大辞林」で調べたら、どちらも600件以上が掲載されているようです。
■末尾に「足」がつく言葉を5つ挙げよ…クイズ番組の設問にありそうですね。「抜き足、差し足、忍び足」。これだけで3つだな。「素足」、「生足(なまあし)」、「裸足」、「土足」、「泥足」、「下足」。割りと簡単に思いつきますね。
■本日は「足」がつく言葉の意味についての問題です。次のうち正しい記述はどれでしょうか?
[い]「馬の足」は「下手な役者」の意味がある
[ろ]「役不足」は「自分には荷が重い」と思うときに使われる言葉である
[は]「眼意足」は「(相手の状態を判断・推測するときに)足の様子に注目し、注意する」という意味がある
[に]「御御足」は「疲れ果ててひきずっている足」の意味がある
[ほ]「円満具足」は「完全無欠」の意味である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[い]と[ほ]が正しい
説明:[い]「馬の足」は「下手な役者」の意味がある(○)
■歌舞伎で舞台上に馬が登場することがあります。張子の馬を2人でかぶって前足と後ろ足を担当します。たとえば、「當世流小栗判官(とうりゅうおぐりはんがん)」という演目で観られるらしい。この劇では、前足の人が跳ね上がり、一瞬馬が後ろ足で立つ演技もあるらしい。馬の足をつとめる2人の息があわないと落馬しそうですね。
□馬の足役にもいろいろ苦労があるのでしょうが、これをつとめるのは市川団十郎や尾上菊五郎ではないらしい。下級の役者の担当だそうです。で、蔑称として「馬の足」という呼びかたがあるらしい。
□なお、妖怪の名前にも「馬の足」というのがあるそうです*1。夜道を歩いていると木の枝から馬の足がぶらさがっていたりするらしい。不用意に近づくと蹴飛ばされるとのこと。福岡県にもときどき出没するようです。県警では、「気をつけよう 暗い夜道と 馬の足」という標語を作って注意を呼びかけているとのこと。嘘です。
□余談です。歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」の五段目「山崎街道」に登場し、早野勘平(かんぺい)に鉄砲で狙われる猪は、1人で演じるそうです。猪の姿の張子の下に後ろ足役の人が入り、前足は作り物で張子からぶら下げるらしい。
[ろ]「役不足」は「自分には荷が重い」と思うときに使われる言葉である(×)
■正しくは、「自分はもっと重要な役ができる」と思うときに使われる言葉だそうです。
□昔の素人芝居では、「馬の足」や「猪の足」では面白くない。俺には役不足である。重要人物であり二枚目である勘平をやらせろ。そういう人が多くて役揉(やくも)めすることがあったらしい。勘平希望者ばかりで収拾がつかない。めんどうだとばかりに希望者全員に猟銃を持たせて勘平とさせる。整列させたらこれがホントのカンペイ式だ…と昔の落語家は言っていました。この洒落がわかるかたは年配のかたでしょうね。「観兵式」は、現在では身近な言葉ではなくなりました。最近のテレビ広告でも舞台の上は桃太郎だらけというのを見たな。
□「君に○○支店の立ち上げをまかせたい」。「社長、辞退いたします。私は役不足です」。「役不足」と「力不足」を勘違いすると、誤解が生じ、昇進の機会がふいになるかもしれません。福岡県警風に標語でいえば、「気をつけよう 力不足と 役不足」かな。
[は]「眼意足」は「(相手の状態を判断・推測するときに)足の様子に注目し、注意する」という意味がある(×)
■正しくは、「眼(め)の注ぎ方、心の配り方、足の踏み方」だそうです。「がんいそく」と読むらしい。剣道の専門用語とのこと。立ち会う際に重んじる3つの点が「眼意足」だそうです。佐々木小次郎は心の配り方を誤って、武蔵に敗れたのでしょうか。伝説では、「小次郎敗れたり」という武蔵の言葉のフェイントで平常心を失ったことになっていますけど。
[に]「御御足」は「疲れ果ててひきずっている足」の意味がある(×)
■正しくは、「相手を敬って、その足をいう語」だそうです。「おみあし」と読みます。「御」が二重に使われています。なかなか丁寧な言いかたらしい。でも、「御御御汁(おみおつけ、御御御付、味噌汁のこと)」の丁寧さにはちょっと負けています。
[ほ]「円満具足」は「完全無欠」の意味である(○)
■「円満具足(えんまんぐそく)」は、「すべて欠けるところなく備わっていること」という意味だそうです。「する」をつなげてサ変の動詞にもなるらしい。とくに人格や性格、容貌など人の属性について使われることが多いようです。「円満具足した人格」、「円満具足のおん顔容(かんばせ、岡本綺堂)」、「円満具足のゲエテ(芥川龍之介、「文芸的な、あまりに文芸的な)」などという使用例があります。
◆参考:HP「Yahoo! J Dictionaries 大辞泉」
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林
◇*1HP「馬の足 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%AC%E3%81%AE%E8%B6%B3

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