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zoom RSS 「へそくり」は内緒の金を臍(へそ)の前で勘定するところから生まれた言葉なの?

<<   作成日時 : 2009/06/05 07:35   >>

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★日本語★
問題:「鼻持ちならない」という言葉があります。よく考えてみると、妙な言葉ではあります。鼻を持つ? どんな意味なのでしょうか。天狗の鼻ならギュッと握れます。人間の鼻ですと、つまむのがせいぜいで、「持つ」という動作の対象にはできそうもありません。
■戦国時代。敵の兵士を殺した証拠として鼻を削ぎ、戦利品として持ち帰り、その数で恩賞を受けた…なんて勝手な想像をしてみます。その鼻が持てないほどの抜群の成績をあげた者に対して、やっかみ半分で「鼻持ちならない男」という陰口をたたいた。なんてね。血なまぐさい妄想です。でも、はずれでしょうね。
■参考資料*1によれば、「鼻持ち」は、「臭いに耐える」という意味だそうです。耐えることもできないほどの悪臭を放っているもの。それが「鼻持ちならないもの」ということらしい。「鼻持ち」の「持ち」は「座持ち」の「持ち」とちょっと似ているのかもしれませんね。
■本日は、慣用表現の由来についての雑学クイズです。次のうち正しい記述はどれでしょうか? 
[い]「火の車」は死者を焼き場(火葬場)に運ぶ車に由来した言葉である
[ろ]「へそくり」はふところに隠してある銭入れに内緒の金を入れて勘定するところから生まれた言葉である
[は]「豹変(ひょうへん)」はそもそもは動物の豹ではなく、瓢箪(ひょうたん)に由来した言葉である
[に]「ひかれ者の小唄」は、女に惹かれた者が求愛の歌を歌うところから来た言葉である
[ほ]「破竹(はちく)」は竹を割るときの勢いから生まれた言葉である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[ほ]が正しい
説明:[い]「火の車(ひのくるま)」は死者を焼き場(火葬場)に運ぶ車に由来した言葉である(×)
■「火の車」は、「経済状態がたいへん苦しいこと」ですね。「うちは年中火の車だよ」などと使います。謙遜の場合もあれば実情の場合もあります。
□火葬場に運ぶ車は、現在では霊柩車(れいきゅうしゃ)と呼ばれます。御霊(みたま)と柩(ひつぎ)をふたつながら運搬する車ですね。「火の車」は関係がありそうですが、きわどいところではずれらしい。外人さんの中には「火の車」と聞くと消防車を連想する人もいるらしい。これもはずれですね。
□「火の車」を辞書で引くと、「火車(かしゃ)を訓読みにした言葉」とも説明されています。生前に悪事を犯した亡者を乗せて地獄に運ぶ火の燃えている車だそうです。地獄に到達する前にすでに罰は始まっているらしい。
□火車に乗せられることがたいへん辛いことなので、「火の車」という言葉が生まれたようです。
[ろ]「へそくり」はふところに隠してある銭入れに内緒の金を入れて勘定するところから生まれた言葉である(×)
■「へそくり」は「臍繰り」とも漢字表記します。臍(へそ)に関係のある言葉かと思ってしまいます。でも残念ながら、臍繰りは当て字だそうです。
□参考資料*1によれば、綜麻(へそ)に関係する言葉らしい。綜麻とは、「紡(つむ)いだ糸を環状に幾重にも巻いたもの」だそうです。巻いてある麻糸のことらしい。苧環(おだまき、おだま)とも呼ばれるそうです。
□昔のカミサンたちは、紡いだ糸をつないで綜麻を巻くのを内職仕事にしたそうです。内職で貯めたお金のことを「へそくりがね」と呼んだらしい。へそくりはそこから生まれた言葉のようです。
□正しい「へそくり」は、労働して少しずつ貯めた金です。ご亭主から生活費として渡された金の一部を隠匿し、自分用に転用するのは、純正の「へそくり」とは呼べないのかな。
[は]「豹変(ひょうへん)」はそもそもは動物の豹ではなく、瓢箪(ひょうたん)に由来した言葉である(×)
■豹の毛は季節によって抜け変わり、斑紋が美しくなるらしい。「君子は豹変する」といいます。「豹の毛が抜け変わり鮮やかな模様が現れるように、君子は自らの過ちをはっきりと改める」という意味らしい。とてもいい意味ですね。
□最近では悪い意味で使われることもあります。「あんなにみんなの前で約束したのに、突然豹変して寝返った」なんてボヤキを聞くことがあります。
[に]「ひかれ者の小唄」は、女に惹かれた者が求愛の歌を歌うところから来た言葉である(×)
■恋をした男が女の窓の下で歌う求愛ソングはセレナーデあるいはセレナードと呼ぶらしい。日本語では小夜曲(さよきょく)だそうです。
□でも、「ひかれものの小唄」はちょっと違うらしい。引かれていく先は処刑場だそうです。市中引き回しのあとで公開処刑される者が、負け惜しみに小唄を口づさんでみせる。虚勢を張っている、強がっているのがミエミエというときに、「引かれ者の小唄」というようです。
[ほ]「破竹(はちく)」は竹を割るときの勢いから生まれた言葉である(○)
■鉈(なた)で竹を割った経験のあるかたならわかりますね。節でちょっと止まりますが、節の間はほとんど無抵抗で割れていきます。勢いよく鉈を振り下ろすとトントントンと割れてしまいます。この様子から、勢いよく続いて物事が進むことを破竹の勢いというそうです。
□連戦連勝の形容には「破竹」はもってこいの言葉ですね。どんな難敵を打ち破ったとしても、1回勝っただけでは破竹の勢いとは呼びません。複数回勝ち続けることが条件のようです。
◆参考*1:書籍「日本語なるほど事典」柴田武著、ISBN4-341-04030-8、ごま書房
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries大辞林

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