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zoom RSS 酒に関する慣用句。「酒は( )を払う玉箒」の虫食い部分に入る言葉は?

<<   作成日時 : 2009/05/20 07:11   >>

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★日本語★
問題:古今東西、酒にまつわる表現には面白いものがあるようです。アルコール中毒の多いフランスでは、節酒を勧めるポスターが公衆トイレなどに貼られていたらしい。「飲酒の習慣は緩慢な自殺です」なんて書いてあるそうです。トイレですから、当然ながら落書きもあります。このポスターの脇には、「結構、結構、僕らはちっとも急がない」と書かれていたりするらしい。
■本日は、わが日本国における酒にまつわる表現についてのクイズです。次の慣用句の虫食い部分にはどんな言葉が入るでしょうか?
[い]「酒は( )を払う玉箒」 (ヒント 漢字1文字に送り仮名1文字 精神状態)
[ろ]「( )の肴荒らし」 (ヒント 漢字2文字 人の属性)
[は]「酒は燗、( )は髱(たぼ)」 (ヒント 漢字1文字 行為)
[に]「酔い覚めの水( )」 (ヒント 漢字2文字 お金の額)
[ほ]「酒は古酒、女は( )」 (ヒント 漢字2文字 人の属性)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:
[い]「酒は( )を払う玉箒」の虫食い部分には憂いが入る
■「玉箒」は「たまぼうき、たまははき、たまばはき」などと読むらしい。「大辞泉」によれば、「玉の飾りをつけたほうき」だそうです。「正月の初子の日(はつねのひ、最初の子の日)に蚕室を掃くのに用いられた」箒のようです。問題の文は、「酒は不幸や不安や不満を一掃してくれる箒のような存在だ」という意味らしい。
□蘇軾(ソショク)という中国人の詩に由来する言葉だそうです。原文を見たかったのですが、調べがつきませんでした。蘇軾氏は宋の時代の詩人・文章家らしい。唐宋八大家の一人だそうです。代表作は「赤壁賦(せきへきのふ)」とのこと。ポエム・オブ・レッドクリフですね。
□余談ですが、蘇軾氏の七言絶句に「春夜」というのがあります。「春宵一刻値千金(しょんしょういっこく あたいせんきん)」という部分がよく知られています。
[ろ]「( )の肴荒らし」の虫食い部分には下戸が入る
■「下戸(げこ)の肴あらし」は、「下戸は酒を飲まないので、よく肴を食い荒らす」という意味ですね。
□酒飲みはときどき自分と反対の嗜好の人たちを悪くいいます。[に]にも登場する「酔い覚めの水下戸知らず」もそうですし、「世の中に下戸の建てたる蔵もなし」もそうでしょうね。「世の中に下戸と化け物は無い」という諺みたいのもあるようです。「下戸は飲もうとしないから酒が飲めない。ホントは誰でも飲めるものだ」という意味らしい。暗に「付き合いが悪いぞ」と非難しているのかな。
□最近の噂では、酒のアルコールは肝臓で分解されるそうです。アルコール→アセトアルデヒド→酢酸と変化していくらしい。有害なアセトアルデヒドから酢酸に変化させるには、アセトアルデヒド分解酵素という酵素が働くとのこと。この酵素の分泌量に個人差・民族差があり、上戸と下戸を分けるようです。噂が正しければ、世の中に下戸は間違いなく存在するようです。
[は]「酒は燗、( )は髱(たぼ)」の虫食い部分にはが入る
■「酒は燗、肴は刺身、酌は髱」と、間に肴についての言及をはさむ場合もあるようです。三代目三遊亭金馬師の落語「居酒屋」では、「肴はきどり」となっていました。
□「酌は髱」の「髱」とは「日本髪で襟足にそって背中の方に張り出した部分」のことだそうです。転じて若い女性のことも指すらしい。問題の文は、「お酒は燗が旨いし、酌をしてもらうなら若い女性がいい」というほどの意味だそうです。
□「肴は刺身」はわかります。でも、「肴はきどり」はなんなのかな。「気取り」かな。 辞書によれば、「気取り」という言葉の意味でそれらしいのは「趣向、工夫」です。酒にあうものが工夫して出て来ると嬉しいという意味なのかな。
[に]「酔い覚めの水( )」の虫食い部分には千両が入る
■「酔い覚めの水千両」というのは、酔いがまわった、あるいは覚めかけたころに喉に乾きを覚え、水を飲んだらやたらと旨いぜというお話ですね。
□1両を10万円で荒っぽく換算すると千両は1億円です。ぼったくりバーでもしないような法外な価格設定です。[い]で見た「春宵一刻値千金」とほぼおなじ価格ですが、誇張する際の相場ということなのかな。
□「酔い醒めの水は甘露の味」、「酔い覚めの水、下戸知らず」ともいうらしい。なぜこんなに美味しい、旨いと宣伝するのでしょうか。あてにならない憶測を申し上げれば、酔い覚めの水は誰かに汲んで貰う場合が少なくありません。仮に配偶者だとしても、赤い顔の酒臭い奴に、ただ「水を持って来い」といわれれば、面白くありません。愛嬌に「酔い覚めの水千両」と付け加えれば、「それほど美味なものなら、持っていってあげようか」。そんな風に思わせるための作戦なのかもしれませんね。
[ほ]「酒は古酒、女は( )」 の虫食い部分には年増が入る
■「酒は新酒より昨年の濃い酒の方がよく、女は娘より爛熟(らんじゅく)した年増女の方がよい」という意味だそうです*3。「女房と畳は新しいほどいい」という主張とは正反対の考えかたですね。
□古酒(コシュ)とはいいますが、日本酒の場合はワインやブランデーなどのような年代物はあまりありませんよね。新酒に対しての古酒は、新米に対しての古米と同様にちょっと古いだけです。10年も貯蔵されていると「秘蔵酒」などと呼ばれる場合があります。
□年増は多くの場合、数十年物です。我が家にも半世紀近くかけてじっくり熟成した年増がいます。この人物の前では「女房と畳は新しいほどいい」などという本音は申し上げにくい。「酒は古酒、女は年増」と言っていれば無難ですね。
◆参考*1:HP「酒 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%92#.E3.80.8C.E9.85.92.E3.80.8D.E3.82.92.E5.90.AB.E3.82.80.E6.85.A3.E7.94.A8.E5.8F.A5.E3.81.AA.E3.81.A9
◇*2:書籍「人生に効く! 話芸のきまり文句」、松井高志著、ISBN4-582-85280-7、平凡社
◇*3HP「喜久水 酒のことわざ 其ノ弐」
http://www.shirakami.or.jp/~kikusui/senryu2.htm
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
奥さんの事を年増呼ばわり…愚息、愚妻のような使い方なのでしょうが……行き過ぎたジョークは不愉快ですね
あはは
2017/08/18 15:46
コメントをありがとうございます。

 不愉快に感じられたのはお気の毒です。
 とはいえ、この程度の表現をいちいち不快と思われるようでは、この先の人生がとても辛いものになってしまいそうです。もう少し耐性をつけられたほうがいいかと、老婆心ながら申し上げておきましょう。
m(_ _)m
あはは様<素町人
2017/08/18 16:22

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