ニンジンを食べ過ぎると手が黄色くなるの?

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★科学★
問題:ニンジンはお好きでしょうか? 素町人は小さいころは苦手でしたね。独特の匂いが好きになれませんでした。でも、大人になったら全然気にならなくなりました。今では、むしろ好きな野菜のひとつになっています。
■ニンジンは、中央アジア、アフガニスタンのヒンズークシ山脈とヒマラヤ山脈の合流する山麓あたりが原産地だといわれているそうです。西に伝わって西洋系ニンジン、東に伝わって東洋系ニンジンの品種ができたようです。日本では、昭和30年ごろまでは匂いが弱く甘みの強い東洋系品種が多く作られていたらしい。京料理に使われる金時ニンジンもその一種だそうです。最近では栽培のしやすい西洋系品種が主流らしい。匂いは西洋系のほうが強かったとのこと。最近は品種改良で匂いの弱いニンジンも出てきているそうです。
■東洋系品種は16世紀末、西洋系品種は19世紀に入ってから長崎に伝えられたそうです。東洋系品種は、赤や黄色、紫、白などさまざまな色の品種があったとのこと。原産地のアフガニスタンでは、いまでも色とりどりのニンジンが生産されているそうです。
■本日は、身体にとてもいい野菜とされるニンジンについての雑学クイズです。次のうち正しい記述はどれでしょうか?
[い]ニンジンが冬に甘いのは、本来の旬である早春にむけて糖分が蓄積されるからだ
[ろ]ニンジンは精のつく野菜、薬用野菜として洋の東西で珍重された
[は]カロチンの名前はニンジンに由来している。中くらいのニンジン半本で一日に必要なカロチン量が摂取できる
[に]ニンジンを食べ過ぎると手が黄色くなる
[ほ]朝鮮人参は野菜のニンジンが突然変異した品種であり、おなじセリ科の植物である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[ろ]と[は]、[に]が正しい
説明:[い]ニンジンが冬に甘いのは、本来の旬である早春にむけて糖分が蓄積されるからだ(×)
■正しくは、「冬の寒さ対策に、凍りにくいように糖分を貯えているから」だそうです。ご承知のとおり、水に砂糖を溶かすと、氷になる温度が下がります。純水の場合ならば0度Cですが、砂糖水はマイナス2度Cで氷になる場合もあります。糖分でなくても、塩分その他でも凍りにくくなりますが、野菜が根に供給しやすい物質として糖分が選ばれ、甘くなるのでしょう。
□ニンジンだけでなく、ホウレンソウもジャガイモも、寒い土地で栽培される野菜は、冬のほうが甘みが増すそうです。凍結対策らしい。
[ろ]ニンジンは精のつく野菜、薬用野菜として洋の東西で珍重された(○)
■朝鮮人参ではない普通のニンジンも日本では薬用に使われてきたらしい。ビタミンの存在が知られていない昔ですが、経験としてニンジンを食べると健康を維持しやすいと思われていたのでしょうか。
□古代ギリシャ人もすでにニンジンを食べていたそうです。古代ギリシャ人は、食べ物と健康との関係に敏感だったらしい。おいしい食事もさることながら、健康にいい食事でもてなしたらしい。客を大切にしていることを示したようです。主婦は客の病気を記録しており、それにあわせた食事を出していたとのこと。古代ギリシャ人の研究によれば、キャベツは二日酔いの特効薬であり、ニンジンは「精子に活力を与え、尿の量を増やすもの」だそうです*4。ひょっとしたら、「精子や尿」に関係する男性の器官にニンジンの姿が似ていることからの単なる連想だったりして。
□日本でもニンジンは精のつく食品と思われていたらしい。上方落語の「煮売屋」、「七度狐」などでは、「ニンジンを食うと人が助平や助平やという」といった台詞が登場します。
[は]カロチンの名前はニンジンに由来している。中くらいのニンジン半本で一日に必要なカロチン量が摂取できる(○)
■ご承知のように、英語ではニンジンのことをキャロット(carot)といいます。カロチンの名前の由来になっているそうです。成人1日の必要量は、中型のニンジン半分ほどでまかなえるとのこと。
□ニンジンに含まれるβカロチンは、老化防止やガン予防の効果も確かめられているそうです。できれば毎日摂取したい野菜ですね。                
[に]ニンジンを食べ過ぎると手が黄色くなる(○)
■よくミカンの食べすぎで手が黄色くなったという話を聞きます。子供は皮膚が薄いので、とくに目立ちます。幼児が全身黄色になったので黄疸かとあわてて病院にかつぎこんだら、単なるミカンの食べすぎだったという話も聞きますね。
□ミカンに含まれているカロチンが原因だそうです。当然、ニンジンやカボチャでもおなじことが起きます。血液に含まれるカロチンの量が増え、皮膚の薄い手のひらなどでは黄色く見えるそうです*3。もちろん、カロチンの摂取を控えれば元に戻ります。
□余談です。小学生のころ、ウサギの目が赤いのはニンジンの食べすぎだという冗談がありました。実際には、白ウサギの目は赤いのですが、他のウサギ、たとえば野生のウサギなどは黒だったり灰色だったり茶色だったりするそうです。白ウサギの目が赤いのは、虹彩と呼ばれる部分に、メラニン色素が少ないせいだといわれます。毛細血管の色が透けて見えるから赤いとのこと。
[ほ]朝鮮人参は野菜のニンジンが突然変異した品種であり、おなじセリ科の植物である(×)
■朝鮮人参、高麗ニンジンは、和名ではオタネニンジンと呼ばれるらしい。ウコギ科に分類され、セリ科のニンジンとは異なる植物だそうです。原産地は中国の遼東半島から朝鮮半島にかけての地域らしい。
□漢字で表記するとオタネニンジンは御種人参だそうです。8代将軍吉宗が対馬藩に試植させ、その後、各地の大名に種を分けたところから、この名前がついたらしい。
◆参考*1:HP「ニンジン Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3
◇*2HP「にんじんツウ!」
http://www.2njin.net/
◇*3HP書籍「頭にやさしい雑学読本1」竹内均(たけうち ひとし)編、ISBN4-8379-0912-4、三笠書房
◇*4HP書籍「頭にやさしい雑学読本3」竹内均(たけうち ひとし)編、ISBN4-8379-0943-4、三笠書房

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