科学ニュースからの問題。世界の心疾患の6割はインド人が占めるってホント?

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★科学★
問題:ちかごろの新聞や雑誌に掲載されていた科学記事からの問題です。下の5つの文章のうち正しいものはどれでしょうか?
[い]平成22(2010)年までにインド人の心疾患は世界の60%になる
[ろ]米国での心不全の発生率は、黒人が白人の約5倍にもなる
[は]今年の太陽はこの100年でいちばん活動が活発である
[に]ミツバチが減り、サクランボやイチゴが授精できなくて困っている
[ほ]男性と女性を比べれば、男性のほうが記憶障害に強い
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)
























★科学★
正解:[い]と[に]が正しい
説明:
[い]平成22(2010)年までにインド人の心疾患は世界の60%になる(○)
■インドの人の中には菜食主義者がたくさんいるのかと思っていました。野菜中心の食事ならば、心疾患になる危険も低そうです。でも、インドにはなぜか心疾患が多いらしい。若い年代での発生も多いようです。50歳以下が約半数を占め、40歳以下が25%とのこと。
□理由は遺伝にあるらしい。平成21(2009)年の1月、「ネイチャー・ジェネティックス」という科学雑誌に、心疾患を引き起こす遺伝子が見つかったという記事が掲載されたそうです。全人類を平均すると、この遺伝子の保有率は1%とのこと。ところがなぜかインド人に限ると4%の人がこの遺伝子を持っているらしい。
□インドではこの遺伝子を保有しているかどうかを判定できる医療機関が少ないとのこと。心疾患を発症した場合、経験ある医師に診てもらえる可能性も低いらしい。そのため、来年までに世界の心疾患患者の半分以上がインド人になってしまうという予測が出ているそうです*1。インド政府は対策を講じる必要がありそうです。
[ろ]米国での心不全の発生率は、黒人が白人の約5倍にもなる(×)
■正しくは、「…約20倍にもなる」だそうです。米国の研究者が米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した研究調査結果によれば、「黒人の心不全発生率は、同世代の白人と比べて20倍の高率になる」とのこと。30~40歳代の黒人が心不全になる率は、50~60歳代の白人とほぼ同じだそうです。黒人100人に1人が50歳を迎えるまでに心不全に陥るとのこと。
□黒人のほうが肥満度を示す数値BMIが高いらしい。善玉コレステロールの値も低いらしい。[い]のお話とは異なり、こちらは遺伝が原因ではありません。運動をして消費カロリーを増やし、善玉コレステロールの値を上げれば、問題は解決するかもしれませんね*2*6。
[は]今年の太陽はこの100年でいちばん活動が活発である(×)
■正しくは、「…不活発である」だそうです。NASAの発表によれば、4月9日までの99日のうち、太陽の表面に黒点が見えない日が87日あったらしい。いまのところ約88%は黒点なしですね。過去100年では大正2(1913)年に85%という記録が残されています。それを上回る数値だったようです。
□太陽は11年周期で活動が増減するそうです。現在は極小期にあたるとのこと。前回の極小期平成8(1996)年と比べても、太陽の可視光の強さは0.02%、紫外線は6%低下しているらしい。いいぞ。ひょっとしたらこれで温暖化に歯止めがかかるのかなと思ったら、「そこまでの活動変化ではない」という意味のことを専門家たちは言っているようです*3。
[に]ミツバチが減り、サクランボやイチゴが授精できなくて困っている(○)
■日本でミツバチが減っているらしい。植物の交配用のミツバチも不足し、イチゴやメロン、スイカ、サクランボその他の作物を栽培する農家が頭を抱えているらしい。
□3つの原因があるそうです。北海道や東北では、ネオニコチノイドという農薬によってミツバチが死滅したらしい。また、ミツバチに寄生するヘギイタダニというダニが大発生したことも原因らしい。3つ目は女王バチの輸入ができなくなったことだそうです。海外で伝染病が確認され、平成20(2008)年11月から輸入できない状況が続いているとのこと。
□ミツバチ不足のため、ミツバチの高騰が伝えられているらしい。たとえば10アールの広さ(31.6m×31.6mよりわずかに広いぐらいの面積)で使う6000匹のミツバチの価格は、昨年は1万6000円ほど。今年は2万6000円ほどだそうです。
□日本のミツバチ不足の原因とは別に、米国では一昨年から昨年にかけて全米のミツバチの3分の1以上が消えたそうです。「蜂群崩壊症候群(CCD)」という現象とのこと。この現象が日本でも起これば、さらに事態は悪化するのではと心配されているようです*4。
[ほ]男性と女性を比べれば、男性のほうが記憶障害に強い(×)
■正しくは、「…女性のほうが記憶障害に強い」だそうです。理化学研究所の研究チームは、マウスを使った実験により、女性ホルモンのエストロゲンが脳血管を拡張し、記憶障害を改善する機能を持つことを明らかにしたらしい。老化や動脈硬化による記憶障害を予防したり、改善したりする薬の開発に役立つことが期待されるそうです。最近、物忘れがひどくなっています。「エストロゲンの投与によりシナプスが増え、記憶障害が改善する」というお話にとても期待しています。副作用として少しオッパイがふくらんでも気にしないことにします。
◆参考*1:HP「インド人の心疾患、2010年までに世界の60%に」CNN
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200904070030.html
◇*2HP「心不全発生率、黒人は白人の20倍の高率と 米研究」CNN
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200903240021.html
◇*3HP「太陽この100年で一番元気なし、黒点見えない日88%」
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090410-OYT1T00882.htm
◇*4HP「ミツバチはどこへ消えた? 受粉進まず農家に大打撃」J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2009/04/05038846.html
◇*5HP「女性は記憶障害に強い?=ホルモンが脳血流改善-理研」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090410-00000033-jij-soci
◇*6HP「何分ジョギングすると善玉コレステロールが増えるの?」
http://blog.q-q.jp/200711/article_30.html

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