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zoom RSS 漢検1級程度の読み。「湯上りの 雪肌はほんのり 桜色」の「雪肌」はなんと読むの?

<<   作成日時 : 2009/04/13 06:48   >>

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★日本語★
問題:漢検1級程度、難易度の高い読みの問題です。次の熟語はなんと読むでしょうか?
[い]「中継ぎで践祚した天皇もいる」の「践祚」
[ろ]「仙台小僧や鼠小僧は磔刑に処せられた」の「磔刑」
[は]「こそ泥は笞刑に処せられた」の「笞刑」
[に]「酒のため雪肌はほんのり桜色をおびた」
[ほ]「日ごろの眷顧に深く感謝する」の「眷顧」
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:
[い]「中継ぎで践祚した天皇もいる」の「践祚」はセンソと読む
■「践祚」は、「皇嗣(こうし)が皇位を継承すること」だそうです。「皇嗣」は、「天皇・天子の世継ぎ」とのこと。践祚したあとで公表し、ひろく万民に知らせることを「即位」と呼ぶらしい。
□践祚は「歴代天皇の数−1」回行なわれてきたはずですね。今上天皇は125代目であらせられます。つまり、かつては124回の践祚があったのかな。南北朝時代はややこしいので無視していますけど。
□かつては10親等も離れた親戚が中継ぎで天皇に践祚した例もあるとのこと。507年〜531年に日本を治めた継体(けいたい)天皇というかたがそうらしい。現代の中小企業ではジュニアが1人前の商売人に育つまで中継ぎで社長をつとめる老番頭がいたりします。野球の投手以外にも中継ぎの例はときどきあるものですね。
[ろ]「仙台小僧や鼠小僧は磔刑に処せられた」の「磔刑」はタッケイと読む
■「磔刑は、いわゆる「はりつけ」ですね。「罪人を板や柱などに縛りつけ、槍などを用いて殺す公開処刑の刑罰」だそうです。キリストは磔刑に処せられたと聞きます。日本でも磔刑はときどき行なわれていたらしい。「走れメロス」に出てくるメロスの友人も磔刑に処せられるところでしたが、危ういところで助かったようです。
□「磔」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞書「字通」によれば、「タク、はりつけ、さく」という字音・字訓があります。磔刑のほかに「車裂き、牛裂き」という意味もあるらしい。昔の刑罰にはなかなか派手な方法があるようです。
□Wikipediaの磔の項には、「磔になっている壮吉」という写真があります。食事前、就眠前は閲覧を避けたい種類の写真です(090409現在)*2。
[は]「こそ泥は笞刑に処せられた」の「笞刑」はチケイと読む
■「笞刑」は、「むちうち」です。日本でも行なわれた刑罰です。10打から50打までの5段階があったようです。笞が自分自身やキャディーに触れたりすると、2罰打余分に打たされたりします。
□「笞」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞書「字通」によれば、「チ、むち、たたく、せめる」という字音・字訓がありました。
□漢和辞書「字通」によれば、昔の中国では笞刑で死ぬものが多かったそうです。本来は、軽い刑罰として設けられたものです。しょうがないのでやり方を変更し、「笞臀(チデン、しりたたき)」と呼ばれる刑罰にかえたらしい。笞を打つ場所は尻に限定し、笞を打つ数を減らしたようです。従来は300打なんて物凄いのがあったとのこと。改正法以降は、笞を打つ執行人は交替を認めないようにしたらしい。
□余談です。昔読んだ「007シリーズ」には、エイの尻尾で愛人を私的笞刑に処すプチ変態おじさんが登場し、最後のほうでジェームズ・ボンド氏にやられていました。エイの尻尾はトゲトゲが出ていてかなり痛そうですね。
[に]「酒のため雪肌はほんのり桜色をおびた」はセッキ/ゆきはだと読む
■「雪肌」は、「雪のように白くきれいな肌」だそうです。「雪膚(セップ)」と同じ意味らしい。「降り積もった雪の表面」を意味する場合は、「ゆきはだ」と訓読み限定らしい。五七五など韻を整える場合には、長さに応じて読み分ければいいのでしょうね。
□「肌」という漢字は、常用漢字表では「はだ」という訓読みだけが記されています。漢和辞書「字通」によれば、「キ、はだ」という字音・字訓があります。身体の内部を構成する筋骨(キンコツ)に対して外部に面している部分が肌膚(キフ)だそうです。
□「肌理(キリ)」という熟語をつくります。「はだのきめ」という意味だそうです。「きめ」という読みで辞書を引くと、「木目」と並んで「肌理」という漢字表記も出てきます。尾崎紅葉(こうよう)の小説「金色夜叉」には「…その鼻の似るものも無くいと好く整ひたる、肌理濃(きめこまやか)に光をさへ帯びたる、色の透(とほ)るばかりに白き…」という貴婦人を描写した表現がありました。
[ほ]「日ごろの眷顧に深く感謝する」の「眷顧」はケンコと読む
■「眷顧」は、「特別に目をかけること」だそうです。「ひいき」と同義らしい。書き言葉でしか使われない言葉ですね。年賀状では、「本年も倍旧の御眷顧を賜りたく伏して御願い申し上げます」などと書くそうです。
□「眷」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞書「字通」によれば、「ケン、かえりみる、おもう、めぐむ」という字音・字訓があるそうです。「巻」という漢字の上側と「目」がくっついた形です。「身をまげてかえりみる」ことを意味するものらしい。「眷顧」の「顧」にも「かえりみる」という意味があります。「眷顧」はつまり「目をかける、注目する」という意味があったようです。
□「眷顧」に濁点をつけると「拳固」になります。「固めたこぶし」ですね。拳固で殴れば、加害者側も痛い思いをします。「目をかけている」からこそ、拳固で殴る場合もあるようです。
◆参考*1:書籍「本試験型 漢字検定1級試験問題集09年版」成美堂出版編集部編、ISBN978-4-415-20421-5、成美堂出版
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林
◇HP「常用漢字表」
http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&id=1000003929&clc=1000000068
◇*2HP「磔 Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A3%94

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