日本にもマンモスはいたの?

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★科学★
問題:平成21(2009)年の2月20日、マンモスのほぼ完全な化石がロスアンゼルスで見つかったらしい*1。地下駐車場の工事で見つかったとのこと。1万年~4万年ほど前の個体だそうです。全長が約3mで体重は4500kgほどだったらしい。
■平成20(2008)年の暮れには、マンモスの赤ん坊が世界で初めて一般公開されたそうです*2。平成19(2007)年の5月に発見されたリューバと呼ばれる雌。体重は50kgで体長は約120cm。零下18度Cのケース内に展示されています。永久凍土に圧迫されて、少し身体が平たくなっているとのこと。でもほぼ全身が残っているそうです。
■こちらは少し東京スポーツ風ですが、「マンモスの眠る永久凍土で発見された前史時代のバイアグラ」という見出しの記事もありました*3。平成21(2009)年2月14日付です。「ロシアの科学者たちがシベリアの永久凍土の中に人間の生殖能力を高め寿命を延ばす可能性のあるバクテリア(真正細菌)を発見した」のだそうな。このバクテリアをマウスに作用させると、「頭脳の働きや身体能力、性的活動を高め、メスは高齢まで子を産むようになった」とのこと。ははは。どこまでホントなのかはわかりませんけど。
■マンモスの全ゲノム配列の70%以上が解読されたというニュースもありました*6。毛のDNAからかつてないほど長いゲノム配列が解明されたらしい。これによれば、マンモスと現生のアフリカゾウとの遺伝情報の相違は、人間とチンパンジーの相違の半分ほどらしい。共通点がとても多いようですね。
■偶然なのでしょうが、平成20(2008)年暮から平成21(2009)年の冬にかけてマンモスという単語がマスコミを賑わせたらしい。本日はこのささやかなブームにあやかり、マンモスにかんする雑学クイズです。次のうち正しい記述はどれでしょうか?
[い]マンモスには何種類かあるが、シベリア産のものが最大といわれている
[ろ]日本にもマンモスはいた
[は]絶滅した原因は人類による狩猟の結果であるという見方がほぼ定説である
[に]帝政ロシアでマンモスの完全な骨格を発見した者に高額の賞金を提示したところ、30体を超える骨格が集まった
[ほ]マンモスを蘇らせる計画が進行しているが、現状ではマンモスの精子を近縁種である現在の象の卵子に授精させ、雑種として復活させる以外には道がないと考えられている
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[ろ]が正しい
説明:[い]マンモスには何種類かあるが、シベリア産のものが最大といわれている(×)
■シベリア産のマンモスはケナガマンモスと呼ばれる種類だそうです。太く長い体毛で覆われているのが特徴とのこと。ケナガマンモスは、他のマンモスに比べてけっして大きいほうではないらしい。Wikipediaでは中型あるいは小型と呼ばれています。
□ステップマンモスという種類がいたらしい。洪積世中期(30~60万年前頃)にヨーロッパに生息していたそうです。こいつの中には、肩の高さが4,5m、体重が20tという巨大な奴がいたらしい。ケナガマンモスの直系の祖先と考えられているとのこと。
□松阪牛の体重は700kg前後らしい。ステップマンモスは、その25頭分ぐらいの重さです。ステップマンモスを一頭狩ることができたら、当分食料には困りません。その集落はお祭り騒ぎになるんでしょうね。村人は口々に「いただきマンモス!」と言ったのかな。
[ろ]日本にもマンモスはいた(○)
■日本には、ムカシマンモスと呼ばれる種類がいたそうです。約120万年前から70万年前にかけて日本各地に生息していた痕跡が残されているらしい。
□ムカシマンモスは、シベリアのケナガマンモスの古い祖先と考えられているそうです。日本では、ナウマウゾウの化石の話は聞いたことがありますが、マンモスの噂はあまり耳にしなかったような気もします。でも、ちゃんといたようですね。まだ大陸と地続きだったのでしょうから、当たり前なのかな。
[は]絶滅した原因は人類による狩猟の結果であるという見方がほぼ定説である(×)
■定説はないようです。氷河期末期の気候変動に伴う植生の変化を原因とする説がけっこう有力らしい。氷河期が終わったころには、場所によっては10度Cほどの気温上昇があったようです。今後100年の地球温暖化予測の倍以上の気温上昇です。マンモスが食べていた草木は減少し、新しい環境に適応できずに絶滅してしまったという説らしい。
□人間の狩猟の結果であるとする説ももちろんあります。また、アメリカ大陸のマンモスの化石からは伝染病説も提示されているとのこと。病変と見られる大腿骨の変形が8割近くの化石から見つかっているそうです。
[に]帝政ロシアでマンモスの完全な骨格を発見した者に高額の賞金を提示したところ、30体を超える骨格が集まった(×)
■正しくは、「ほとんど報告はなかった」だそうです。万延元(1860)年ごろに、ロシア科学アカデミーは、マンモスの完全な骨格を発見した者に100ルーブルを支払うというパンフレットをつくってシベリア地域の住民に配布したそうです。でもマンモスを神聖化していた人たちもいたらしい。マンモスを冒涜すれば呪いを受けるとして、提案を無視します。
□報告すれば、マンモスの運搬にかりだされるのではないか。そんな懸念もあったらしい。面倒に巻き込まれるのがいやという理由で無視した人たちもいたらしい。
[ほ]マンモスを蘇らせる計画が進行しているが、現状ではマンモスの精子を近縁種である現在の象の卵子に授精させ、雑種として復活させる以外には道がないと考えられている(×)
■正しくは、「マンモス自体のクローンを作れる可能性はあると考えられている」だそうです。平成8(1996)年に羊のドリーが世界初のクローン哺乳類として登場しました。その後、凍結された死体からのクローン作成がさまざまに試みられてきましたが、なかなかうまくいかなかったようです。
□最近、日本の理化学研究所の研究者たちは、凍結したマウスの死体から完全なクローンを作ることに成功したとのこと。この技術を発展させることにより、マンモスの完全な複製が登場する可能性もあるようです*5。
◆参考*1:HP「マンモスのほぼ完全な化石 ロサンゼルスで見つかる 写真2枚 国際ニュース AFPBB News」
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2573275/3822462
◇*2HP「凍結赤ちゃんマンモス、世界初の一般公開」
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080102/acd0801021544000-n1.htm
◇*3HP「マンモスの眠る永久凍土で発見された前史時代のバイアグラ」
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090214_mammoth_viagra/
◇*4HP「マンモス Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%82%B9
◇*5:雑誌「凍結マウスの死体からクローン誕生」ニュートン0901月号120頁、編集部、ニュートンプレス
◇*6雑誌「マンモスゲノムを解読!」0903月号5頁、編集部、ニュートンプレス

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