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zoom RSS 漢検1級程度の書き取り。「エンマ大王」のエンマはどう書くの?

<<   作成日時 : 2009/03/02 06:47   >>

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★日本語★
問題:難易度の高い書き取り問題です。漢検1級の問題集を参考にしています。3問以上正解できるのは、かなりの漢字通のかたでしょうか。次の文のカタカナを漢字に直してください。
[い]「エンマ大王は地獄の顔役だ」のエンマ
[ろ]「九仞(キュウジン)の功をイッキに虧(か)く」のイッキ
[は]「タンゲイすべからず」のタンゲイ
[に]「納豆のワラヅト」のワラヅト
[ほ]「世辞で丸めて浮気でコネテ」のコネテ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「エンマ大王は地獄の顔役だ」のエンマは閻魔と書く
■多くのかたは「魔」は書けるでしょう。でも「閻」を記憶している人は少数派かと勝手に推測します。正解だったかたは、かなりのツワモノかな。
□「閻」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞書「字通」によれば、「エン、ちまた」という字音・字訓があるとのこと。「閻魔」は、本来の意味はご存知のとおり「地獄の裁判官」です。でも漢字の意味からすると、「ちまた」にいる「魔」とも考えられます。「渡る世間にいる鬼」が閻魔なのかな。
□「閻妻(エンサイ)」という熟語があるそうです。「閻魔のように恐ろしい妻」かと思えば、「美しい妻」という意味らしい。「閻」という漢字には、「みめよし、美しい」という意味もあると漢和辞書「字通」は主張しています。
[ろ]「九仞(キュウジン)の功をイッキに虧(か)く」のイッキは一簣と書く
■「九仞の功を一簣に虧く」は、「高い山を築くのに、最後のもっこ1杯の土が足りないために完成しない」という意味らしい。転じて、「時間をかけた努力も、最後のわずかな失敗からダメになってしまう」という意味とのこと。「詰めが甘い」ことのたとえかな。「画龍天晴を欠く」にちょっと似ていますね。こちらは、「最後の仕上げを欠いたために全体が生きてこない」ことのたとえだそうです。
□「簣」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞書「字通」によれば、「キ、もっこ」という字音・字訓があるそうです。「もっこ」は、麻縄などで粗く編んだ運搬具ですね。棒にぶら下げ、土砂や農産物などを運ぶのに使います。
□「虧」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞書「字通」によれば、「キ、かける」という字音・字訓があるとのこと。「毀損欠失の意に用いる」そうです。
[は]「タンゲイすべからず」のタンゲイは端倪と書く
■「大辞泉」によれば、「端倪」とは、「ものごとの始まりと終わり」の意味から転じて「事の始終」という意味だそうです。「端」は「はしっこ」で始まりを示すらしい。「倪」は終わりを示すとのこと。
□漢和辞書「字通」は若干意見が異なります。「端」も「倪」もはしっことのこと。「端倪」は、「ことの始末を明らかにする」という意味とのこと。
□いずれにせよ「端倪すべからず」といえば、現代では、「推測がつかない、予想・予見できない」といった意味で使われることが多いようです。「W杯本戦には強豪がひしめき、結果については端倪すべからざるものがある」などと使うのかな。
[に]「納豆のワラヅト」のワラヅトは藁苞と書く
■「藁苞」は、「わらを束ね、中へ物を包むようにしたもの」だそうです。昔の納豆は経木を折って三角形にしたものか、藁苞に入っていました。いずれも環境にやさしい、とても自然な包装ですね。
□「苞」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞書「字通」によれば、「ホウ、むしろぐさ、つと、つつみ、むらがる」という字音・字訓があるようです。「つと」という言葉は「包む」と語源がおなじらしい。漢字の構成もクサカンムリの有無だけが差になっています。
[ほ]「世辞で丸めて浮気でコネテ」のコネテは捏ねてと書く
■「捏ねる」は、「粉状のものに水などを加えて練る」ことだそうです。また、「ねばりけのある固まりなどを練って、ある形にする」ことも「捏ねる」といいます。「蕎麦粉を捏ねる」とか、「紙粘土を捏ねて人形を作る」などと使われます。
□「筋の通らない理屈などを繰り返ししつこく言う」ことも「捏ねる」だそうです。「だだを捏ねる」」、「理屈を捏ねる」などの場合らしい。
□「世辞で丸めて浮気で捏ねて」という文句は、五代目古今亭志ん生の落語「稽古屋」にも登場します。清元の「喜撰(キセン)」という歌らしい。
---世辞で丸めて浮気で捏ねて
---小町桜の眺めに飽かぬ
---彼奴にうっかり眉毛を読まれ
□「世辞で丸めて浮気で捏ねて」は、「おいしい言葉で騙したり、思わせぶりな様子を見せて(人を思い通りにあやつる)」という意味らしい。男女間の手練手管を指しているようです。
□「眉毛を読まれる」は、「心の中を見透かされる」という意味らしい。この歌詞は、惚れたら負けの勝負にあっさり負けてしまった人がこぼしている愚痴なのかな。
◆参考*1:書籍「本試験型 漢字検定1級試験問題集09年版」成美堂出版編集部編、成美堂出版
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林
◇HP「常用漢字表」
http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&id=1000003929&clc=1000000068
◇*2「CD「NHK落語名人選82『稽古屋/後生鰻/らくだ/巌流島』」五代目古今亭志ん生、POCN-1126、NHK

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