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zoom RSS 敬語の問題。「ご持参ください」より一歩上の敬語表現はなに?

<<   作成日時 : 2009/03/11 07:16   >>

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★日本語★
問題:多くの場合、敬意を表する表現はひとつだけではありません。「先生が言った」を敬語で表現すると、「おっしゃった」、「述べられた」、「お話になった」、「仰(おお)せになった」など、いくつもあります。その中で、場面に最適な表現を選んで使うことになります。
■本日は、最適な表現の練習です。以下に掲げた文例は、敬語の表現として間違いではありません。でも、より洗練された言いかた、あるいはより丁重な表現に直せます。では、それぞれどの部分をどのように修正すればいいのでしょうか?
[い]用が足せなかった来客に対して、「来週、もういちど来ていただけますか?」
[ろ]電話での客の問い合わせに対して、「A社にお聞きになったほうが」
[は]打ち合わせに必要なものを告げるとき、「先日お渡しした資料をご持参ください」
[に]お悔やみの言葉をいうとき、「お父上のご死去を心よりお悔やみ申し上げます」
[ほ]教師に感謝の意を伝えるとき、「先生からいただいたアドバイスのおかげで」
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]用が足せなかった来客に対して、「来週、もういちど来ていただけますか?」は「来て頂けますか?」→「ご足労願えますか?」と直す
■「来ていただけますか?」は間違いではないようです。でも、動作の主体が話し手になっているとのこと。その結果、話し手の要求を一方的に押しつけているような印象が生まれるそうです。
□「ご足労願えますか?」だと、動作の主体は相手になります。押しつけの印象は薄まります。「来週、もういちど来てくださいますか?」でも、動作の主体は相手であり、押しつけの印象はほとんどありません。「ご足労…」ほどではありませんが、「…来てくださいますか?」でも、「…来ていただけますか?」よりだいぶマシらしい。
[ろ]電話での客の問い合わせに対して、「A社にお聞きになったほうが」は「お聞きになったほうが」→「おたずねになったほうが」と直す
■「お聞きになる」もけっして間違いではないようです。「お」+「動詞の連用形」+「になる」は敬語の定番らしい。「お食べになる」、「お話になる」、「お喜びになる」、「お帰りになる」等々、よく使われますね。
□でも、洗練された感じは出せません。そこで使われるのが「たずねる」という動詞です。「聞く」や「訪問する」の敬語表現だそうです。この動詞をパターンにはめ込んで「おたずねになる」とすれば、より丁寧な印象を与えられるようです。
[は]打ち合わせに必要なものを告げるとき、「先日お渡しした資料をご持参ください」は「ご持参ください」→「ご用意ください」と直す
■「ご持参」の中には、「参る」という言葉が含まれています。「持って参る」のが「持参する」ことの意味ですね。「参る」は謙譲語です。自分を低める言葉です。本来は自分の行為についてのみ使われます。この例のように相手の行為に対して使うのは、敬語としてはあまり正しくないようです。
□とはいえ、最近は「ご持参ください」がよく使われているのも事実です。多数決の原則にしたがえば、必ずしも間違いとはいえません。でも、中にはうるさい人がいるかもしれません。「間違った言葉遣いだ」と思われる可能性はあります。「ご用意ください」ならば、その心配はありません。
[に]お悔やみの言葉をいうとき、「お父上のご死去を心よりお悔やみ申し上げます」は「ご死去」→「ご逝去」と直す
■「ご」という接頭語により、「ご死去」はかろうじて敬語表現になっているようです。ただし、「死去」はふつうは葬儀の場などでは使われないとのこと。「ご逝去(セイキョ)」を使います。重みがあり、より丁重な表現とのこと。
□多くの場合は敬語の過剰表現は聞き苦しいものです。参考資料*1によれば、葬儀の場だけは例外だそうです。「さぞかしおつらいこともございますでしょうが…」といった表現も、不祝儀の場では問題ないとのこと。
□内容についてもそうですね。「百歳までもお元気で長生きしてくださるものと思っておりました。ほんとうに残念でなりません」といっても、オーバーな奴と思われることはないでしょう。無念な思いを伝えられるようです。
[ほ]教師に感謝の意を伝えるとき、「先生からいただいたアドバイスのおかげで」は「先生からいただいた」→「先生がくださった」と直す
■「先生からいただいたアドバイスのおかげで論文をまとめることができました」。どこに問題があるかわからないぐらいまともな敬語表現だと思われます。でも、「先生がくださった」のほうがいいらしい。
□理由は、[い]の例とおなじで、動作の主体にあるようです。「先生からいただいた」の文では動作の主体が自分です。「自分が先生からいただいたアドバイス」です。でも、「先生がくださった」の文では動作の主体は先生です。「先生が自分にくださったアドバイス」です。相手を主体にした文のほうが敬意の表しかたが高くなるようです。
◆参考*1:書籍「仕事に必要なのは 英語の前に敬語でしょ!」野元菊雄監修、ISBN4-340-02507-0、梧桐書院

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