町人思案橋・クイズ集

アクセスカウンタ

zoom RSS 語源の問題。「かんがみる」という言葉は、「鏡」+「る」から生まれたの?

<<   作成日時 : 2009/02/18 06:48   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
★日本語★
問題:日ごろ何気なく使っている言葉の語源には、意外に面白いものがあります。たとえば、「気さく」という言葉。もともとは「さくい」という形容詞から出た言葉だそうです。「さくい」は、「性質が淡白な様子」を表わすらしい。「もろい、こわれやすい」という意味にもなるようです。関東6県、東北、中部、北陸、関西の一部では今でも使われているとのこと。残念ながら、東京で生まれ育った者としては、あまり聞いたことはありません。
■参考資料*1によれば、「さくい人だ」と言われたとき、九州などの地方の人は、「くさい人だ」と聞き違えて怒り出す可能性があるらしい。「さくい」は「大辞泉」、「大辞林」にも立項されている言葉です。でも、一種の方言かもしれません。
■「気さく」は、「気さくい」からできた形容動詞だそうです。「人柄がさっぱりしていて、こだわらないさま。気取りがなく親しみやすいさま」という意味で使われます。こちらは全国区で使用可能なようです。ということは、ひょっとしたら、方言から生まれた標準語なのかな。
■本日のクイズは、「気さく」とおなじように常日頃よく利用される言葉の語源についてです。次のうち正しい記述はどれでしょうか?
[い]「おぼこ」という言葉は、「御母子(おぼこ)」という言葉に由来している
[ろ]「思うつぼ」という言葉は、「お局(つぼね)」という言葉に由来している
[は]「楽屋」という言葉は、もともとは「準備、待機する部屋」ではなく、「演奏する部屋」という意味だった
[に]「かんがみる」という言葉は、「鏡」+「る」で出来上がっている
[ほ]「牛耳る(ぎゅうじる)」という言葉は、もともとは「牛の耳をつかんで意のままに動かす」という意味だった
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[は]と[に]が正しい
説明:[い]「おぼこ」という言葉は、「御母子(おぼこ)」という言葉に由来している(×)
■「おぼこ」とは、「まだ世慣れていないこと」だそうです。「おぼこな娘」は、「初心(うぶ)な娘」とおなじ意味でしょう。「世慣れていない」のうちには、「性に関する知識・体験の少ない」という意味も含まれます。「処女、生娘(きむすめ)」を意味する場合もあるわけですね。
□語源については、諸説あるようです。参考資料*1では、「産子(うぶこ)、生まれたばかりの子、赤ん坊」に由来するという説と、出世魚である鯔(ぼら)の最初の段階、オボコから来ているとする2つの説を紹介しています。オボコ→イナ→鯔→トドという変遷らしい。
□参考資料*2では、「おぼこ」は「産子」が語源であると断定しています。鯔の幼魚がオボコと呼ばれることについては、逆に「おぼこ」が語源であると主張しています。世間慣れしていない人を「おぼこ」と呼ぶ文化が先にあり、そこから鯔の幼魚を「オボコ」と呼ぶようになったというわけですね。
□どちらにせよ、「御母子」ではないようです。「御母子」はマザーコンプレックスのある人を表わす言葉みたいですが、「母子」の敬称つきに過ぎません。皇室の記事などには、よく「御母子」という言葉が登場します。読みもおそらくは「おんぼし」なんでしょうね。
[ろ]「思うつぼ」という言葉は、「お局(つぼね)」という言葉に由来している(×)
■「思うつぼ」は、「意図した状態。たくらんだとおり」という意味です。落語の「壺算(つぼざん)」では、水壺を安く手に入れる計略がまんまと図にあたります。オチは、「それがこっちの思う壺」という言葉です。
□ただし、「思うつぼ」の「つぼ」は「水壺」ではありません。「大辞泉」や「大辞林」の説明によれば、「博打でサイコロを入れて振るいれもの」だそうです。ヤクザ映画を鑑賞していると、「壺振り」という言葉を耳にすることがあります。「サイコロを入れた壺皿を振って伏せること」という意味らしい。また、その役目の人も「壺振り」と呼ばれます。
□余談です。壺振りは、以前には藤純子(ふじ じゅんこ)嬢、江波杏子(えなみ きょうこ)嬢、近頃では若村真由美(わかむら まゆみ)嬢など、色っぽいお姉さんがたが片肌脱いで演じています。役が変われば彼女たちはお局様も演じるのかもしれませんけどね。
[は]「楽屋」という言葉は、もともとは「準備、待機する部屋」ではなく、「演奏する部屋」という意味だった(○)
■「楽屋」は、ご存知のとおり、「出演者が出演の支度をしたり休息したりする部屋」という意味です。参考資料*1によれば、そもそもは、雅楽で「楽人(がくじん、がくにん)の演奏する場所」のことだそうです。
□雅楽を演奏する人は代々決まっているらしい。楽所別当(がくそべっとう)という役人の管理下にあり、五位あるいは六位に叙されていた家柄の人だそうです。
□雅楽演奏家の東儀秀樹(とうぎ ひでき)氏の家は奈良時代から続く楽家(がくけ)の家系だそうです。東儀氏が雅楽を演奏するときには、「楽屋から出て楽屋で演奏する」ことになるのかな。
[に]「かんがみる」という言葉は、「鏡」+「る」で出来上がっている(○)
■「かんがみる」とは、「過去の例や手本などに照らして考える」という意味です。漢字表記では「鑑みる」と書きます。「鏡」+「る」とは考えにくい。でも、参考資料*1によるとそういうことらしい。「大辞泉」にも「『かがみる』の音変化」と書かれていました。
□「名詞+る」で動詞を作る例では「江川る」というのが有名ですね。最近では、「フルタチる」という言葉があるらしい。「フルタチる」とは、「開き直る」という意味だそうです。古館伊知郎(ふるたち いちろう)というニュース番組の司会者が、伝えた数字が誤っていたことを指摘された際に激しく開き直ったという出来事に由来するらしい*3。
□「鏡+る=鑑みる」という言葉も、できた当初には年配の人たちの顰蹙(ひんしゅく)を買ったのかな。でも、いまではすっかり定着し、年配の人のほうがよく使う言葉になっています。
[ほ]「牛耳る(ぎゅうじる)」という言葉は、もともとは「牛の耳をつかんで意のままに動かす」という意味だった(×)
■「牛耳る」は、「団体や組織を支配し、思いのままに動かす」という意味だそうです。昔の中国、春秋時代といいますから紀元前770年から紀元前403年までの約360年の間の話です。諸国の王様が盟約するとき、盟主となる人が牛の耳をとって裂いたらしい。その血を参加者がすすって誓い合ったそうです。そこから、「牛耳る」という言葉が生まれたそうです。
□そんな人はいないと思いますが、もし真似をしたいならば、生後20ヶ月以前の若い牛でなさるほうが無難です。それより年上の牛だとBSEに感染する恐れがあるかもしれません。
◆参考*1:書籍日本語なるほど事典」柴田武著、ISBN4-341-04030-8、ごま書房
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林
◇*2HP「オボコ 語源由来事典」
http://gogen-allguide.com/o/oboko.html
◇*3HP「フルタチるとは はてなキーワード」
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%EB%A5%BF%A5%C1%A4%EB

ぬけられます→日本語雑学クイズ一覧


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
語源の問題。「かんがみる」という言葉は、「鏡」+「る」から生まれたの? 町人思案橋・クイズ集/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる