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zoom RSS 「神代にも だます工面は ○がいり」の○に入る漢字1文字はなに?

<<   作成日時 : 2009/02/17 06:42   >>

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★日本語★
問題:昔の人は今の人たちよりも神話や歴史について詳しかったようです。神話や歴史を題材として絵画がたくさん生まれます。演劇や音楽の題材にもなりました。川柳や狂歌もできました。なかなかうがった面白い作品もあります。
■本日は、神話時代の出来事をからかった川柳の問題です。作者の気分になってみましょう。次の川柳の○に入る言葉はなんでしょうか? すべて漢字1文字です。
[い]「伊耶那岐(いざなぎ)は 鶺鴒(せきれい)、御用は ○で知り」 (ヒント 身近な動物。伊耶那岐と伊耶那美がそんなことをする場面)
[ろ]「翻(ひるがえ)る 神へ○めの 日が当り」 (ヒント 天照大御神(あまてらすおおみかみ)の岩戸隠れの場面。「神」は天宇受売命(あめのうずめのみこと)のこと)
[は]「神代にも だます工面は ○がいり」 (ヒント 須佐之男命(すさのおのみこと)が八俣大蛇(やまたのおろち)を退治する場面)
[に]「神代にも ○一人に 瓶(かめ)八つ」 (ヒント 前問とおなじ場面、慣用句との駄洒落)
[ほ]「八雲から 次第に○れる 和歌の道」 (ヒント 須佐之男命が日本で最初の和歌を作ったと言われることから 「八雲」の縁語)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「伊耶那岐(いざなぎ)は 鶺鴒(せきれい)、御用は ○で知り」の○にはが入る
■伊耶那岐と伊耶那美(いざなみ)は、日本を作った神様ですね。二人の神様は鶺鴒という鳥が愛し合っている様子を眺め、真似をして愛し合ったと伝えられます。
□「御用」は御用聞きの小僧のことだそうです。神様たちは鶺鴒から教わった。御用聞きの小僧に代表される我々下々は、犬が愛し合っている様子から、そんなことを覚えるという意味らしい。
[ろ]「翻(ひるがえ)る 神へ○めの 日が当り」の○にはが入る
■天照大御神は、弟である須佐之男命(すさのおのこみと)の乱暴ぶりに辟易していました。田の畦を崩したり、せっかく掘った溝を埋めたりしたらしい。いちばんひどいのでは、御殿に糞尿を撒き散らしたりしたそうです。少しござっていたのかもしれません。でもご近所から苦情を持ち込まれると、弟をかばっていたらしい。
□あるとき天照大御神が神様に捧げる衣を織っていると、機屋の屋根に穴を開け、そこから皮をはいだ馬の死骸を投げ込んだそうです。驚いた一人の天の機織り女が、機織りに使う板で陰部を刺して死んでしまったとのこと。天照大御神の忍耐も受忍限度を越えたようです。天岩戸(あまのいわと)に隠れてしまいます。
□太陽が隠れてしまったわけですから暗く、寒くなったのでしょう。ひょっとしたら、先カンブリア紀末期の全球凍結は、天照大御神の岩戸隠れの結果かもしれません。さまざまな災いが世の中に生まれます。困った神々は、相談して計略をたてます。天宇受売命(あめのうずめのみこと)という豊満な女神が、岩戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、ほぼ全裸で踊りだします。それを見ていた八百万(やおよろず)の神々は、大笑いして騒ぎます。
□「なにごとだろう」と天照大御神が天岩戸を少し開けてのぞこうとしたとき、天手力男神(あまのたぢからおのかみ)という怪力の神様が手をかけて思い切り開いてしまいます。太陽は再び輝き、災いは消えてなくなります。
□川柳の「翻える神」というのは、天宇受売命のことらしい。グラマー美女が踊り出したときは、油を燃やして照明にしていたのかな。かなり暗い。そこに天岩戸から一条の光が差し込んだわけですね。「最初はごく幅の薄い光線だったろう」という憶測で生まれた川柳のようです。
[は]「神代にも だます工面は ○がいり」の○にはが入る
■天照大御神の逆鱗に触れて高天原(たかまがはら)を追放された須佐之男命は出雲国の斐伊川(ひいかわ)の上流にある鳥髪(とりかみ)という地に降り立ちます。いまの地名では島根県奥出雲町鳥上だそうです。老夫婦と若い娘が泣いているのに出っくわします。
□話を聞いてみると、夫婦には8人の娘がいましたが、毎年1人ずつ八俣大蛇(やまたのおろち)に食べられてしまい、今年も最後に残った櫛名田比売(くしなだひめ)が食べられるときが近づいているらしい。八俣大蛇は、頭が8つ、尾が8本で目玉は鬼灯(ほおづき)のように赤いという化け物のようです。
□須佐之男命は、櫛名田比売を嫁に貰いうけ、八俣大蛇退治を考えます。垣をつくって8つの門を作り、それぞれに酒を満たした桶を置かせました。櫛名田比売の姿を櫛に変え、自分の髪に挿しました。
□やがてやってきた八俣大蛇は、8つの頭をそれぞれの酒桶に突っ込んで、酒を飲み、酔っ払って寝てしまいます。須佐之男命は、十拳剣(とつかのつるぎ)という刀で油断している八俣大蛇を切り刻んで退治します。
□神話時代においても、川柳が作られた江戸時代においても、21世紀の現代においても、誰かをだますには酒を飲ませるのが定石なのかな。
[に]「神代にも ○一人に 瓶(かめ)八つ」の○にはが入る
■前項とおなじ神話の場面です。「娘一人に婿八人」という言葉があります。引く手あまたの様子を示す言葉ですね。それをもじって「娘一人に瓶八つ」という表現にしています。Wikipediaの解説では、八つの酒を入れた「桶」を準備したという表現になっています。桶ではなく瓶であるという説もあるのでしようね。
□ちなみに、日本の神話は、「古事記」とか「日本書紀」、「出雲国風土記」、その他の資料に掲載されているそうです。大筋では一緒ですが、細部は微妙に異なるらしい。神様の呼び方なども、「古事記」と「日本書紀」のあいだでもわずかな差があります。たとえば、伊耶那岐命(いざなぎのみこと)は、参考資料*7「古事記」の表記です。でも、他の「古事記」関連資料では「伊耶那岐」、「日本書紀」では「伊弉諾神」と表記されるらしい*2。弊クイズでは、なるべく参考資料*7に準拠したつもりですが、他の資料の表記が混入していないという保証はありません。悪しからず。
[ほ]「八雲から 次第に○れる 和歌の道」の○にはが入る
■八俣大蛇を退治するとき、尾を切り刻んでいる途中で刀の刃が欠けたそうです。尾を裂いてみると、太刀が出てきました。須佐之男命はこれを天照大御神に献上します。これが三種の神器のひとつ、「草薙の剣(くさなぎのつるぎ)」だそうです。
□須佐之男命は宮殿を作る場所を探して出雲国の須賀という地にやってきます。「ここにきて私の心はすがすがしい」と言ったらしい。フィトンチッドの関係かな。須賀に宮を作ったとのこと。宮が完成したときに雲が立ちのぼったそうです。そこで、「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」という歌を詠みました。これが日本で最初の和歌だったとのこと。
□参考資料*7によれば、この歌は、次のような意味だそうです。
---雲の叢(むらが)り起(た)つ出雲の国の宮殿
---妻と住むために宮殿をつくるのだ
---その宮殿よ
□川柳はこの故事にちなんでいます。世界史上最初の和歌の最初の言葉「八雲」にかけ、発展するを「晴れる」と表現したようです。
□余談です。高天原(たかまがはら)では、糞尿を撒いたという須佐之男命が、出雲に来ると人(神?)が変わったようです。危険を犯して困っている人を助けようとします。宝物を得ると、自分の物にせず、姉に献上します。なぜ突然いい子に変身したのかな。不思議です。一説には、高天原のお話と出雲の国のお話では系統が違うとのこと。別の珍説としては、太安万侶(おおのやすまろ)が筆記した稗田阿礼(ひえだのあれ)という人の記憶が混乱していたという話もあります。
◆参考*1:書籍「川柳和漢人物史」山本成之助著、牧野出版
◇*2HP「イザナギ Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%8A%E3%82%AE
◇*3HP「アメノウズメ Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%8E%E3%82%A6%E3%82%BA%E3%83%A1
◇*4HP「天照大御神 Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B9
◇*5HP「スサノオ Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B5%E3%83%8E%E3%82%AA
◇*6HP「ヤマタノオロチ Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%83%8E%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%83%81
◇*7書籍「新訂 古事記」武田祐吉(たけだ ゆうきち)訳注、ISBN4-04-400101-4、角川文庫

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2009/03/31 06:43

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