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zoom RSS 表現の間違い探し。「人はすべからく平等である」は正しい表現なの?

<<   作成日時 : 2009/01/27 06:47   >>

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★日本語★
問題:ちょっと大人びた表現は、ちゃんと使えれば格好いい。でも間違えるとかえってみっともない。でも、使わなければいつまでも自分のものにはならない。悩ましいところです。
■次にあげる文章は、ちょっと大人びた表現を使ってみたけれど、どこかが間違っているという例です。それぞれどんな誤りでしょうか?
[い]会社が民事再生法の適用を申請したのはまさに晴天の霹靂だった
[ろ]A君とB君は成績の悪さでは学年でも双璧をなしている
[は]日本国民は法の下ではすべからく平等である
[に]仙人になるための修業はつらく、砂をかむようだった
[ほ]待ちくたびれて帰る瀬戸際に彼女が到着した
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:
[い]「会社が民事再生法の適用を申請したのはまさに晴天の霹靂だった」は「晴天」の漢字表記が誤り
■正しい漢字表記は、「青天の霹靂」だそうです。意味は、「晴れ渡った空に突然起こる雷」だそうです。転じて、「急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃」とのこと。平穏な時間が流れているところに前触れもなく問題が発生したときに使われます。
□間違える人がけっこういるのでしょうか。ネットの「大辞泉」には、「『晴天の霹靂』と書くのは誤り」 とわざわざ記されていました。
□「このたびの受賞は青天の霹靂であり、まことに涙がちょちょぎれるの感を覚えるものであります」という使いかたもあまり正しくないらしい。「晴れた空に突然の雷」ですから、嬉しいこと、めでたいことには使わないようです。
□この場合はむしろ、「干天の慈雨」のほうがふさわしいかもしれません。「日照り続きのときに降る、恵みの雨」のことですね。「待ち望んでいた物事の実現、困っているときにさしのべられる救いの手」のたとえに使えるようです。
□また、「突然だった」、「想定外だった」という点を強調したいのなら、「思いがけない受賞に驚いております」と単純に表現するほうがいいかもしれません。
[ろ]「A君とB君は成績の悪さでは学年でも双璧をなしている」は「双璧」の使いかたが誤り
■「双璧(そうへき)」は「ふたつの壁」ではありません。漢字の姿は似ていますが、「壁(かべ)」ではなく「璧(たま)」です。宝石の意味らしい。ふたつの宝石ですから、いくら突出して目立つことであっても、悪いものごとのたとえにはふさわしくありません。「A君とB君は運動能力の高さにおいては学校でも双璧といえる」という使いかたなら許されそうです。
[は]「日本国民は法の下ではすべからく平等である」は「すべからく」の使いかたが誤り
■「すべからく」は「すべて」という言葉と似ているため、ときどき混同されるそうです。「すべからく」は、「須く(須らく)」という漢字表記になるらしい。「すべからく〜すべし」という使いかたが基本だそうです。「ある事をぜひともしなければならないという気持ちを表す」言葉です。「日本国民は法の下ではすべからく平等に扱われるべき」なら間違いじゃないらしい。混同される理由もなんとなくわかりますね。
□作家や評論家など、言葉を商売の道具に使っている人たちまでが「すべて」の高級な表現として「すべからく」を使っているという指摘があります*2。ちょっと恥ずかしいことです。でも、以後気をつければ済む話ではあります。
□総理大臣からして「踏襲(とうしゅう)」を「ふしゅう」、「未曾有(みぞう)」を「みぞゆう」と読んでいたりします。恥をかいた太郎君も指摘された語については学習したようです。われわれ一般国民も多少の間違いを気にせず、どんどん恥をかきながら覚えていきましょう。
[に]「仙人になるための修業はつらく、砂をかむようだった」は「砂をかむような」の使いかたが誤り
■「砂をかむよう」という表現は、「あじわいやおもしろみが、まったくないたとえ」だそうです。「食事が〜」、「結婚生活が〜」、「映画が〜」という表現はありうるでしょう。でも修業は、もともと「あじわいやおもしろみ」を期待するものではありません。
□余談です。調べてみると、つらいことは「死ぬほどつらい」、「死ぬよりつらい」と表現されることが多いようです。このふたつでは、どちらのほうがよりつらいのかな。やっぱり後者でしょうか。
[ほ]「待ちくたびれて帰る瀬戸際に彼女が到着した」は「瀬戸際」の使いかたが誤り
■「瀬戸際(せとぎわ)」は本来、「狭い海峡と外海の境」のことらしい。転じて、「勝負・成否などの分かれ目」という意味で使われます。「名門ジュビロ磐田は昨シーズンは成績が振るわず、下位リーグに降格する瀬戸際まで追い詰められた」などと使います。
□「間際(まぎわ)」と似ているため、ときどき混同されるらしい。問題の文章は、「…帰る間際に…」とすれば、正しくなるようです。
◆参考*1:書籍「勘違いことばの辞典」西谷裕子編、東京堂出版
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇*2HP「すべからく」
http://members.jcom.home.ne.jp/w3c/kokugo/kotoba/Subekaraku.html

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「少女の純情にほだされて、明るい天地がひらかれる思いをする」。この言葉づかいは正しいの?
●●●★日本語★●●● 問題:ある本の中でこんな文章を見かけました。「孤児意識が身についていて、とかく卑屈になりかけていた川端は、伊豆の旅で同行した、わずか十四歳の少女の野の花のような純情にほだされ、明るい天地がひらかれる思いをする」。ノーベル賞作家川端康成についてのお話のようです。 ■ところで、この文章における言葉づかいは正しいのでしょうか? [い]完璧であり、文句のつけようがない [ろ]間違いが含まれている (答えはずっと下↓ スクロールして下さい) ...続きを見る
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2013/06/27 06:31

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