町人思案橋・クイズ集

アクセスカウンタ

zoom RSS 語源の問題。「乙な味」は「甲乙丙丁」でいえば2番目にいい味のこと?

<<   作成日時 : 2008/11/26 06:51   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 11 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
★日本語★
問題:言葉や慣用句の語源の中には、さまざまな因縁があって興味深い例があります。たとえば、「かまとと」という言葉の語源です。蒲鉾(かまぼこ)と関係があるらしい。蒲鉾は、白身の魚の肉をすりつぶします。砂糖や塩、味醂で味をつけます。片栗粉で粘り気をつけてこねます。最後に板に盛って蒸したものだそうです。細かい作り方はともかく、蒲鉾が白身魚の加工品であることは、ほとんどの人が知っているでしょう。
■でも、中には知らないふりをする人がいます。「蒲鉾は魚からできているの?」と尋ねたりします。「カマぼこはトト(魚)から」で、カマトト。「わかりきったことを知らないふりをして尋ねる行為やその人」を言うようになったそうです。
■では、次の言葉や慣用句の語源についての記述のうち、正しいのはどれでしょうか?
[い]「乙な味」は、元々は、「最優秀ではないが、まずまず良好な味」の意味だった
[ろ]「烏(からす)の濡れ羽色(ぬればいろ)」は、「カラスがどぶに落ちたような色」のことだ
[は]「きいた風なことをぬかす」の「きいた」は、ホントは「利いた」と表記すべきである
[に]「ぎこちない」という言葉は「気骨(きこつ)」と関係した語源である
[ほ]「苦肉の策」は、苦い肉も食べなければならないような状況から生まれた言葉だ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[は]と[に]が正しい
説明:[い]「乙な味」は、元々は、「最優秀ではないが、まずまず良好な味」の意味だった(×)
■「乙な味」の「乙」は順列をあらわす甲乙丙丁とは無関係だそうです。日本の音楽と関係があるらしい。我が国の音階では、甲音(かんおん)と乙音(おつおん)があるとのこと。「甲高(かんだか)い声」という言葉があるぐらいですから、甲音のほうが高い音階なのかな。
□甲音のほうが正統の音であり、乙音はそれと調子が少し違うそうです。参考資料*1によれば、「正統美に対する傾斜美」をあらわすものとして「おつ」という言い方が生まれたとのこと。
□近頃では、「おつ」というと、「お疲れ様」の省略形という場合もあるそうです。マラソンの高橋尚子の引退会見をテレビで放送していました。一緒に観ていた子供たちが、「いやぁ、おつ!」と画面に向かって言ったので驚いた人がいます。「長い間ホントにご苦労様でした」というほどの意味なのでしょう。日本語はどんどん変わっているようです。
[ろ]「烏(からす)の濡れ羽色(ぬればいろ)」は、「カラスがどぶに落ちたような色」のことだ(×)
■正しくは、「水に濡れた烏の羽のように黒くつややかな色合い」のことだそうです。烏の羽は、濡れると黒いなかにも青みを帯びた色になるらしい。「髪は烏の濡れ羽色」というのは、かなりの褒め言葉のようです。
□烏は、あまり人に好かれない鳥のようです。あだ名としていちばん嫌がられる動物の首位を豚と争っているらしい。諺でも、「鵜の真似をする烏」では、けっして名誉ある立場とは言えません。「烏の行水」、「今泣いた烏がもう笑った」に登場する烏もあまり格好よくはありませんね。「烏の濡羽色」の烏は、珍しく褒め言葉に使われています。
[は]「きいた風なことをぬかす」の「きいた」は、ホントは「利いた」と表記すべきである(○)
■「きいた風」は、「知ったかぶり」という意味があります。「どこかで聞きかじったことを別の場所であたかも自分の意見のように言うこと」です。意味で考えると、漢字の表記は「聞いた風」になりそうです。
□でも正しい漢字表記は、「気が利く」とか「利き腕」の「利く(きく)」だそうです。「大辞泉」、「大辞林」などの辞書にも「利いた風」と表記されています。青空文庫にあった夏目漱石の「坊ちゃん」にも、「利いた風な事をぬかす野郎だ」という文がありました。
□「利いた風」には、「よく機能する」、「気が利いている」という肯定的な意味もあるようです。でも「坊ちゃん」では、どうみても否定的な見解の中で使われています。なぜ「聞いた風」でないのかは、よくわかりませんね。
[に]「ぎこちない」という言葉は「気骨(きこつ)」と関係した語源である(○)
■「気骨」がありすぎると、世の中を渡るのが下手になります。あちこちでぶつかり、動きは円滑さを欠きます。それが「ぎこちない」という様子だそうです。参考資料*1によれば、「ぎこちない」の「ない」は「ある/ない」の「ない」ではありません。「せわしない」という場合の「ない」とおなじで、ただ形容詞を作るだけの言葉だそうです。
□ちなみに、「大辞泉」によれば、「せわしない」の「ない」は、意味を強める接尾語だそうです。「せわしい」と「せわしない」は、意味としてはおなじなんですね。そういえば、「ちかごろなにかとせわしい」とも言いますし、「なにかとせわしない」とも言います。
[ほ]「苦肉の策」は、苦い肉も食べなければならないような状況から生まれた言葉だ(×)
■「苦肉」という言葉は、「敵を欺くために自分の身や味方を苦しめること」だそうです。自分の身に自ら傷をつけることも「苦肉」のうちらしい。そんな思いをしてまで敵を欺き、やっつけようとしているわけですね。
◆参考*1:書籍「日本語なるほど事典」柴田武著、ISBN4-341-04030-8、ごま書房
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries大辞林

ぬけられます→日本語雑学クイズ一覧


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 11
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
語源の問題。「乙な味」は「甲乙丙丁」でいえば2番目にいい味のこと? 町人思案橋・クイズ集/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる