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zoom RSS 「芥子(けし)が辛けりゃ唐辛子引っ込む」はどんな場面で使われるの?

<<   作成日時 : 2008/11/25 07:00   >>

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★日本語★
問題:「無駄口」には、「意味のない会話」という意味以外にも、言葉あそびの一種という意味があります。たとえば、食事のあとに「馬勝った牛負けた」なんて言う場合があります。この種の言葉遊びが無駄口と呼ばれるそうです。
■無駄口は一般にはかしこまった席では使われません。仲間同士、親しい間柄でのみ叩かれます。
■語呂を整えます。意外な言葉で連想を広げる作用があります。おしゃべりが楽しくなります。照れくささを隠せることもあります。言いにくいことを滑稽味のオブラートで包んで言うこともできます。
■「ありがとう」と正面切って言われるとちょっと照れくさいことがあります。「どういたしまして」のかわりに、「蟻(あり)が十(とう)なら芋虫(いもむしゃ)二十(はたち)」と返すのも無駄口です。将棋や囲碁、麻雀をしているときには、「その手は桑名(くわな)の焼き蛤(やきはまぐり)」、「そうは烏賊(いか)の金玉(きんたま)」というフレーズを使うかもしれません。「そんな手はくわねぇぞ」とか、「そうはいかないぞ」というよりも場がなごみます。どうにでもしやがれ」という開き直りを、「どうなと信濃の善光寺」という無駄口は、よく落語で聞きますね。
■とはいえ、ほとんどの場合、そんな効用を考えて使われてはいません。だいたいは洒落と勢いで言うものでしょうね。では、次の無駄口は、それぞれどんな場面で使われるのでしょうか?
[い]「どうして九両三分二朱(くりょうさんぶにしゅ)」
[ろ]「どうぞ叶えて暮の鐘」
[は]「草加(そうか)越谷(こしがや)千住(せんじゅ)の先だ」
[に]「囁(ささや)き牛蒡(ごぼう)の泥鰌汁(どじょうじる)」
[ほ]「芥子(けし)が辛けりゃ唐辛子は引っ込む」
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「どうして九両三分二朱(くりょうさんぶにしゅ)」はたとえば、どうやって仕返しをするか、思いをめぐらす場面で使われる
■江戸時代では、十両以上を盗むと死罪になったようです。九両三分二朱は、泥棒の首が飛ばないギリギリの金額らしい。
□一両は四分、一分は四朱です。九両三分二朱よりも、九両三分三朱のほうがさらにギリギリではあります。でも、語呂の関係で二朱が採用されたらしい。
□「どうして九両三分二朱」は、奉行所の役人が、「なぜこんな悪い奴を死刑にできないのか」と、歯噛みしながらこぼす愚痴のようにも聞こえます。その言葉は、「どうしてくれようか」と語呂が似ています。そこで、「あの野郎、どうしてくれようか」という場合に、「どうして九両三分二朱」と洒落たらしい。
[ろ]「どうぞ叶えて暮の鐘」はたとえば、目下の者に何かを依頼されたときに、ふと呟く場面で使われる
■江戸時代は、庶民の家庭には時計がなく、お日様の位置とかお寺の鐘で時刻を知ったようです。「暮の鐘」は、日没時に鳴らされたものでしょうか。暮れ六つ(くれむつ)という時刻のようです。あるいは、大晦日に鳴らす百八つの鐘の意味もこめられているのかな。
□「どうぞ叶えて暮の鐘」は、「どうぞかなえてくれ」の末尾の「くれ」を「暮」にかけただけの単純な無駄口です。でも、一日や一年が終わるときの情趣(じょうしゅ)と人の祈りが織り交ざって、妙に心に残るフレーズになっています。
[は]「草加(そうか)越谷(こしがや)千住(せんじゅ)の先だ」はたとえば、誰かがようやく理解して「なるほど、そうか」と言ったときにまぜっかえす場面で使われる
■草加は、草加煎餅(せんべい)で知られる埼玉県の町です。越谷も埼玉県南部の町です。千住、越谷、草加は、いずれも奥州街道の宿場町として発展したそうです。現在でいえば、東武伊勢崎線にそって、千住、草加、越谷の順に並んでいます。ただし千住駅は昭和62(1987)年に廃止されているとのこと。千住の名前がつく駅では、北千住駅が残されています。
[に]「囁(ささや)き牛蒡(ごぼう)の泥鰌汁(どじょうじる)」はたとえば、いいにくいことを口ごもるように小さな声で言う者に対して使われる
■これは、「笹掻き(ささがき)牛蒡の泥鰌汁」の洒落ですね。「笹掻き」は、「笹の葉のように細く薄くそぎ切ること」だそうです。泥鰌汁には欠かせない具のようです。我が家では薩摩汁(さつまじる)に入れています。
□「失敗しました」という報告など、言いにくいことはついつい小声になります。「ん?、何を言ってるんだ。はっきり言え。囁き牛蒡の泥鰌汁か?」なんていうのも、ひとつの使用例かもしれません。
[ほ]「芥子(けし)が辛けりや唐辛子は引込む」はたとえば、「けしからん」と怒っている人物にまぜっかえす場面で使われる
■「けしからん」と「芥子」が「辛い」をかけた駄洒落ですね。芥子の実は、たとえば、アンパンにぱらぱらとかけられている黒い小さな実です。アンパンのトッピングに限って言えば、辛くはないようですね。
◆参考*1:書籍「新版ことば遊び辞典」鈴木棠三(とうぞう)編、東京堂出版
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉

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