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zoom RSS なぞなぞの問題。「曇り日とかけて貧乏人の嫁入りととく」。その心は?

<<   作成日時 : 2008/11/04 06:50   >>

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★日本語★
問題:日本人は昔からなぞなぞが大好きだったようです。江戸時代にはなぞなぞの本がたくさん出版されているとのこと。たとえば、「謎車氷室桜(なぞぐるまひむろのさくら)」とか「新板なぞづくし」、「浪花みやげ三篇」などという本が出ていたらしい*1。
■また、全国各地には、方言をつかった独特のなぞなぞが多数残されているそうです。たとえば、「気ばやま女とかけて、かんでんの畦(あぜ)塗りととく」というなぞなぞがあるとのこと。羽前地方、現在の山形県あたりの方言で、「気ばやま女」は「気の強い女性」、「かんでん」は「田のわく」を意味するそうです。このなぞなぞの心は、「のりかねる」とのこと*1。「気の強い女性」に乗りかねるのは理解できます。でも、畦塗りが「のりかねる」というのは、どんな意味なのかな。乗るとぐずぐず崩れてしまうということでしょうか。現代の都会の住人には、ちょっと意味がつかみにくいですね。
■では、日本の伝統的な言葉あそびからの問題です。次にあげているのはなぞなぞの古典です。それぞれ心はなんでしょうか?
[い]「蚊帳の中から片足出したとかけて、楠木正成(くすのきまさしげ)ととく」
[ろ]「曇り日とかけて、貧乏人の嫁入りととく」
[は]「葬式とかけて、鶯(うぐいす)ととく」
[に]「酒飲みとかけて、狸の睾丸ととく」
[ほ]「八歳馬とかけて 炬燵(こたつ)の中のふかし屁ととく」 
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「蚊帳の中から片足出したとかけて、楠木正成(くすのきまさしげ)ととく」の心はあしかがせめる
■「あしかが」は、「足利尊氏(あしかがたかうじ)」と「足、蚊が」をかけているようです。明治22(1889)年に出版された「こどものあそび日曜日」という本では、おなじなぞなぞで「新田義貞(にったよしさだ)ととく」というのもあったそうです。こちらも足利尊氏軍と戦った武将ですね。
[ろ]曇り日とかけて、貧乏人の嫁入りととく」の心はふりそでふらない
■「振袖振らない」と「降りそうで降らない」をかけた洒落になっているようです。この洒落はよく耳にします。参考資料*2でも洒落言葉として「乞食の嫁入り」として登場しています。
[は]「葬式とかけて、鶯(うぐいす)ととく」の心はなきなきうめにいく
■これは少し黒いですね。「泣き泣き埋めに行く」のと、「鳴き鳴き梅に行く」をかけているらしい。逆に、「鶯とかけて野辺の送り(またはとむらい)ととく」というのもあるらしい。こころは「うめにきてなく」。同工異曲みたいですね。
[に]「酒飲みとかけて、狸の睾丸ととく」の心はまたいっぱい
■「又、一杯」と「股いっぱい」をかけているようです。狸の睾丸はなぜ八畳敷きなどと言われるようになったのでしょうね。
□よく耳にする説。一匁(もんめ、約3.75g)の金を狸の皮のあいだにはさんで小槌でトントンたたいて金箔をつくります。結果として八畳分ぐらいに広がる。そこから「狸の金玉八畳敷き」という言葉が出てきた。
□でも、人間国宝の落語家桂米朝師がかつて金沢の金箔職人に聞いたところでは、彼らは鹿の皮を使っているそうですし、金箔は四畳半ぐらいにするものらしい。無理にすればもっと広がるけれど、使いにくくなるとのこと。なぜ狸であり、なぜ八畳敷きなのか。相変らずなぞのままです。
□なお、週刊誌のグラビア記事によれば、最新の技術では特殊な紙のあいだに金をはさみ、機械で叩いているそうです。1万分の1mm、100nm(ナノメートル)まで薄くできるらしい。写真では金箔の向う側が透けて見えていました。
[ほ]「八歳馬とかけて 拒燧(こたつ)の中のふかし屁ととく」の心はあけるとくさい
■「明けると九歳」と「開けると臭い」をかけたものらしい。単純だけどなんとなくおかしいですね。
□ほかにもたくさんあります。「卵の木登りとかけて、負け戦ととく」。こころは、「しろ(城・白)が破れてきみ(君・黄味)が出る」。「野馬(のうま)とかけて腰巻の蚤(のみ)ととく」。こころは「草食て(臭くて)はねる」。「盗み酒とかけて『義経干本桜(よしつねせんぼんざくら)』ととく。こころは、「静(しずかに)にただ飲む」。静御前(しずかごぜん)と(狐)忠信(ただのぶ)の洒落ですね。
□まだまだあります。「禿げ頭とかけて、夕立雨ととく」。こころは、「古うなる光」。「降る鳴る光る」にかけているらしい。「火吹竹(ひふきだけ)とかけて、心中のしそこないととく」。こころは、「息(生き)ぬけてフーフー(夫婦)」。火吹竹は薪を燃やすときに空気を送り込むための道具です。心中しそこなって夫婦になれたのなら、生きていて目出度いのと、結ばれて目出度いので、二重におめでたい話ですね。
◆参考*1:書籍「新版ことば遊び辞典」鈴木棠三(とうぞう)編、東京堂出版
◇*HP「「柄(え)のない肥柄杓(こえびしゃく)」ってなにを意味するの? 」
http://blog.q-q.jp/200608/article_72.html

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【18歳未満お断り】整いました。「若後家とかけて『墨田の花景色』ととく」。その心は?
●●●★日本語★●●● 問題:いま、「何々とかけて何と解く」というなぞかけが流行っているそうです。結構な流行ですね。言葉あそびは、我が国の長い伝統です。素町人も少し遊んでみます。 ■整いました。織田信長とかけて「あの世で新生活」ととく。心は、「おわりがスタート」。尾張の国からスタートして天下統一の目前で散ったわけで。いまいちかな。 ■整いました。豊臣秀吉とかけて「復縁」ととく。心は、「さるがかんぱく」。いったんは去ったものの、カンパク、カムバックしてきたというので。ちょっと苦しい。 ... ...続きを見る
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