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zoom RSS 落語で使われる昔の言葉。「お先煙草」ってなんなの?

<<   作成日時 : 2008/11/18 06:46   >>

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★日本語★
問題:落語を聴いていると、あれっ、この言葉はどういう意味だろう、と疑問を覚えることがあります。でも、多くの場合には、すぐに忘れてしまいます。話を追うのに気を取られてしまうからかな。
■本日は、落語に登場する「おや、この言葉は?」という語句にまつわるクイズです。次の言葉の意味がわかりますか?
[い]赤螺屋(あかにしや)
[ろ]お先煙草(おさきたばこ)
[は]折れ口(おれくち)
[に]覚弥(かくや)
[ほ]起請(きしょう)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]赤螺屋(あかにしや)とはけちん坊の意味である
■赤螺(あかにし)とは、浅い海でとれる巻き貝の名前だそうです。殻をとじるとなかなか開かないらしい。栄螺(さざえ)とおなじようにふたがあるのでしょうか。
□殻を閉じて開かない姿が、金を握ってはなさない様子を連想させるようです。また、赤螺の姿が拳(こぶし)を握った形に似ていることもあって、「握った物ははなさない」というけちん坊の意味になったそうです。
□落語「味噌蔵」の舞台は、極端な倹約家の旦那がいる味噌屋さんです。演者によっては屋号を「赤螺屋」にしていることもあるそうです。
[ろ]お先煙草(おさきたばこ)とは接待で供される煙草の意味である
■お先煙草とは、「ご馳走になる煙草」の意味だそうです。図々しい人もいて、わざとお先煙草を吸うことがあるらしい。煙管(きせる)出して吸いかけて、「あっ、煙草入れが空だ」と驚いてみせれば、相手は「うちの安物でよろしければ」と煙草を出さざるを得ないのかな。落語「夢金(ゆめきん)」に出てくる欲張りな船頭は、「…お先煙草なら尻から脂(やに)の出るほどやりますけど、手銭(てせん、自腹)じゃやったことァねえんでがす」なんて証言しています。
[は]折れ口(おれくち)とは不祝儀(ぶしゅうぎ)の意味である
■「折れ口」のそもそもの意味は、「物の折れた所にできる断面。折れ目」だそうです。切断面を「切り口」というのにちょっと似ていますね。(物の)境い目から連想したのでしょうか、人の死・喪を指すようになったそうです。落語「鰻の幇間(たいこ、ホウカン)」では、「…実は折れ口でして、朝早くから寺へ来ているんで」などと使われているそうです。
[に]覚弥(かくや)とは漬け物の食べかたである
■「覚弥」とは、「一種または数種の古漬物を塩出しして細かく刻み、しょうゆをかけたもの」だそうです。「江戸時代の初めに、岩下覚弥(いわしたかくや)という料理人がいたらしい。徳川家康の料理番だったようです。この人の創作によると言われます。別の説では、高野山の隔夜堂の歯の弱い老僧のために作られたともいわれます。刻んであるので、喉を通りやすいのかな。さらに、沢庵和尚(たくあんおしょう)の弟子である覚也(かくや)の創作という説もあるらしい。
□落語の「酢豆腐」では、覚弥に生姜(しょうが)をまぜて固く絞って酒のつまみにしようという提案があります。金欠病の若者たちは、そりゃあいい、安く済むと頷きながら、誰も糠味噌の樽に手を突っ込もうとはしないのですが。
[ほ]起請(きしょう)とは神様を立会人にした誓約書である
■落語に出てくる起請は、客と遊女が愛情を確かめ合う誓約書です。「契約期間を満了したらあなたのところにお嫁に行くわ」なんて書いてあるらしい。他の契約書ならば、約束が守られないときは、お恐れながらと訴え出て、裁判で決着をつけることができます。でも、騙すのが商売の遊女が相手ですから、奉行所でも受け付けてくれないでしょうし、誰も保証人にはなってくれないでしょう。
□しいていえば、熊野三社が保証人なのかもしれません。起請文は、熊野牛王(くまのごおう)という護符(ごふ)に書かれることが多かったそうです。護符というのは、「神仏の加護を願うお守り」とのこと。熊野牛王は、「75羽の烏の絵を図案化して『熊野牛王宝印』と記してあった」そうです。この紙にたとえば次のように書くらしい。「私事(わたくしこと)来年三月年が明け候(そうら)へば貴方様と夫婦になること実証也。江戸町ニ丁目朝日楼内喜瀬川こと本名中山みつ」(落語「三枚起請(さんまいきしょう)」より)
□起請文を一枚書くと、熊野で烏が一羽死ぬと言われます。虚偽の起請文を書くとポイントが3倍ついて三羽死ぬらしい。「三枚起請」では、1人の遊女が3人にあてて「年季が明けたら嫁に貰ってね」という起請文を書いています。いくら騙すのが商売だとはいえやりすぎだろう。いまごろは熊野でたくさんの烏が死んでいるぜとなじられた遊女。烏を殺して朝寝がしたいのよとうそぶきます。江戸の昔は早朝に烏がたくさん町に出てきては口々に鳴き、うるさかったのかな。
◆参考:書籍「生かしておきたい江戸ことば 450語」初版48〜65頁、澤田一矢著、三省堂
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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。、fhん;lkhgmだlvmkがえhtmvksdgねywy;lbkl
小おな
2011/09/28 10:21

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