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zoom RSS 漢検一級程度。難しい四字熟語の読みです。「漱石枕流」はなんと読むの?

<<   作成日時 : 2008/11/17 06:49   >>

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★日本語★
問題:漢検1級の試験問題集に掲載されていた四字熟語の読みです。かなりの難題です。次の言葉の読みはなんでしょうか?
[い]暴虎馮河
[ろ]夜雨対牀
[は]余韻嫋々
[に]斗量帚掃
[ほ]漱石枕流
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「暴虎馮河」はボウコヒョウガと読む
■「暴虎馮河」とは、「トラに素手で立ち向かい、黄河を徒歩で渡ること。血気にはやり無謀なことをすることのたとえ」だそうです。「馮」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞書「字通」によれば、「ヒョウ・フク・はしる・たのむ」という字音・字訓があるらしい。下に「心」という漢字を置くと「憑」という漢字になります。「物の怪が取り憑く」などというときの「憑」です。「馮」という漢字にも「ものに憑かれたように走る」という意味があるらしい。
□「暴虎馮河」は論語に出てくる言葉だそうです。「暴虎馮河、死すともくゆることなきものは、吾(われ)與(くみ)せざるなり」。無謀な奴とはつきあっちゃいられないという意味らしい。
□孔子大先生に御言葉を返すようですが、いつも冷静で理性を持った人間なんて面白くありません。だいたい、大きな仕事をやり遂げる人は、物に取り憑かれたように動くものです。他人からみればおおよそ不可能な、無謀な試みに挑戦していくものです。毎度毎度では身の破滅かもしれませんが、ときには暴虎馮河も必要でしょう。
[ろ]「夜雨対牀」はヤウタイショウと読む
■「夜雨対牀」とは、「夜、雨の音を聞きながら、寝台を並べて仲良く寝る」という意味だそうです。転じて、「兄弟や友人の仲の良さのたとえ」に使われるらしい。
□「牀」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞書「字通」によれば、「ショウ・とこ・ゆか」という字音・字訓がありました。「床」という漢字の異体字だそうです。形は違うけれど、読みも意味もおなじ字のようです。
□「おなじ釜のメシを食う」という言葉があります。食事をともにすると親しくなります。同様におなじ部屋で寝ると親しくなるようです。「夜雨対牀」したいのに世間の目をはばかって別々の部屋に泊まるという道ならぬ恋の方々もおいでになるようですけど。
[は]「余韻嫋々」はヨインジョウジョウと読む
■「余韻嫋々」とは、「音が鳴りやんだあとにも響きが長く残る」という意味です。余韻は残響ですね。転じて、文章や詩の言外の趣き、あるいは事後の風情のたとえにつかわれるとのこと。
□「嫋」という漢字は、常用漢字表には掲載されていませんでした。漢和辞書「字通」によれば、「ジョウ・しなやか」という字音・字訓があります。誰の文章だったか、「たおやか」と読ませる例を見たことがあります。「嫋々」は、「しなやかにうちつづくさま」だそうです。「嫋々たる秋風」などと使われるらしい。
[に]「斗量帚掃」はトリョウソウソウと読む
■「斗量帚掃」とは、「升ではかり、ほうきで掃いて捨てるほど有り余っていること」だそうです。自分を謙遜して使われるらしい。「自分なんか掃いて捨てるような人物です」という意味だそうです。残念ながら、いい使用例は見つかりませんでした。「斗量帚掃の小生ではありますが」などと使うのかな。
[ほ]「漱石枕流」はソウセキチンリュウと読む
■「漱石枕流」は、「負け惜しみの強いこと、強情を張ること」だそうです。晋(しん)の孫楚(そんそ)という人物は、「石を枕とし、流れで口をすすぐような自然志向のアウトドアライフがいいな」と言おうとしたらしい。間違って、「石で口をすすぎ、流れに枕するような」と言ってしまったそうです。でも、「石で口をすすぐのは歯磨きのためだし、流れに枕するのは、俗事で穢れた耳を洗うためだ」と言い張り、誤りを認めなかったらしい。「世説新語(セセツシンゴ)」という逸話集に掲載された故事だそうです。
□ご存じの夏目漱石氏の「漱石」は、この四字熟語に由来すると言われます。
◆参考:書籍「本試験型 漢字検定1級試験問題集08年版」成美堂出版編集部編、成美堂出版
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇辞書「字源」簡野道明、角川書店
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇HP「常用漢字表」
http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&id=1000003929&clc=1000000068

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