町人思案橋・クイズ集

アクセスカウンタ

zoom RSS 語り継がれる名文句。「○を取った山は忘れない」の○に入る漢字はなに?

<<   作成日時 : 2008/10/29 06:53   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

画像
★日本語★
問題:落語や講談、浪曲、歌舞伎などの古典芸能に登場する名文句の問題です。次の文の○に入る漢字はなんでしょうか?
[い]「濡れぬ先こそ○をもいとえ」(漢字1文字、水に関係する言葉)
[ろ]「沈香(じんこ)も焚(た)かず○もひらず」(漢字1文字、生理現象)
[は]「牛は牛づれ、○は○づれ」(同じ漢字1文字)
[に]「○を取った山は忘れない」(漢字1文字、食物の名前)
[ほ]「七つ下がりの雨と○過ぎでの道楽はやまない」(漢数字2文字)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「濡れぬ先こそ○をもいとえ」(漢字1文字、水に関係する言葉)の○にはが入る
■晴れた朝、草の葉についている小さな水滴。1ml(ミリリットル)にも満たないあの僅かな露でも、まるで濡れていないときには嫌なもの。でも、いったん濡れてしまうと、いくら濡れてもかまわなくなる。「一度過ちを犯すと、もっとひどい過ちを平気で犯すようになる」という意味で使われます。講談「赤穂義士伝・忠臣二度目の清書(きよがき)」などの作品に使われているそうです。
□まじめにダイエットしているときには、キュウリの漬け物のたった5キロカロリーの熱量さえ気になります。でもひとたびたががはずれると、250gのステーキを注文し、1メガカロリーも余分に摂取してしまいます。案の定、リバウンドが始まるわけですね。
□露をいとい続けた人のお話です。時は幕末。横浜高島町の遊郭岩亀楼(がんきろう)に亀遊(きゆう)という花魁(おいらん)がいました。来日中のアメリカの豪商に迫られましたが首を縦にふりません。敵は金にあかし、義理にからめ、連日攻めてきたらしい。亀遊はついにうなずきます。助平商人は大宴会を張って待ちます。なかなか現われない。呼びにいったら自害していました。
□「露をだに 厭(いと)う大和の 女郎花(おみなえし) ふるアメリカに 袖は濡らさじ」という歌が残されていたとのこと。了見が狭いと感じる人もいましょう。でも、亀遊は命よりも大切な何かを、目には見えない何かを持っていた。それは間違いがないようです。
[ろ]「沈香(じんこ)も焚(た)かず○もひらず」(漢字1文字、生理現象)の○には屁(へ)が入る
■「沈香」は、「じんこう」と読みます。ここでは語呂の関係から末尾の撥音「ん」を省略しています。「沈香」は同名の木から採れる香料です。沈香の最高級品が「伽羅(きゃら)」だそうです。
□「沈香も焚かず…」は、「特によいところもないが、悪いところもなくて、平々凡々であることのたとえ」だそうです。おおむね否定的な意味で使われます。落語の「百年目」でも使われています。内緒で芸者遊びをしていたのがばれ、恐縮しきっている番頭に対し、心の大きな旦那は、「道楽も結構。世の中には『沈香も焚かず屁もひらず』という人もいるが、そんな人は大きな仕事はできんものじゃ」と語りかけます*2。上方落語の場合には、「…屁もこかず」になっていますね。
[は]「牛は牛づれ、○は○づれ」(同じ漢字1文字)の○にはが入る
■「馬は馬づれ」、あるいは「牛は牛づれ」だけでも独立して使われます。「同類は集まりやすい」という意味だそうです。「同類はいっしょに事を行うのがよい」という意味でも使われます。講談「安政三組盃」などで使われているそうです。
□女子社員に厄介な仕事を頼むとき、男性の上司が直接には頼まず、先輩女子社員から因果を含めさせることがあります。この場合は、「女は女づれ」というらしい。
[に]「○を取った山は忘れない」(漢字1文字、食物の名前)の○にはが入る
■「人間はいい目にあったことは忘れられず、必ずもう一度その再現をもくろむ」というたとえだそうです。犯罪者もその例にもれないらしい。ある手口で成功すると、かならず二度三度と繰り返します。「味を占(し)める」というやつですね。講談「清水の次郎長」などで使われているそうです。
[ほ]「七つ下がりの雨と○過ぎでの道楽はやまない」(漢数字2文字)の○○には四十が入る
■「七つ下がり」とは昔の時刻の表現で午後4時過ぎだそうです。理屈の上では午前4時過ぎも考えられますけど、そんな雨を見ている人はほとんどいませんから、午後なんでしょうね。午後4時過ぎごろから降る雨はなかなか止まないらしい。同様に、中年になってからはまった道楽は深入りするという意味だそうです。三遊亭圓生師の落語「子別れ」の「中」の枕で語られていました*3。
□余談です。七つ下がりの雨と関係があるのかどうか、50代の人が桃色事件でマスコミを賑わすことが多いようです。枯れてきているはずなのに、煩悩はむしろこの年代のほうが人を悩ますのでしょうか。注意しなければ。
◆参考*1:書籍「人生に効く! 話芸の決まり文句」、松井高志著、ISBN4-582-85280-7、平凡社
◇*2CD「特選!!米朝落語全集6『百年目/焼き塩』」三代目桂米朝、TOCZ5070、東芝EMI
◇*3CD「圓生百席17『子別れ』」六代目三遊亭圓生、SRCL3833-4、ソニーレコード
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉

ぬけられます→日本語雑学クイズ一覧

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
大日本帝国憲法の草案は汽車の中に置き忘れられたの?
●●●●●★歴史★● 問題:明治9(1876)年の9月6日、明治天皇は、「元老院議長有栖川宮熾仁親王((ありすがわのみや たるひとしんのう)へ国憲起草を命ずるの勅語」を発したそうです。憲法は不平等条約の改正のためにも必要だと思われていたらしい。原始人の住む王様国家ではなく、近代的な法治国家であると印象付けたかったのかな。 ■余談です。勅語を言い渡された有栖川宮は、皇女和宮(こうじょかずのみや)と一時婚約していた人です。公武合体論のあおりで婚約は破棄され、和宮は不安におびえながら江戸に輿... ...続きを見る
町人思案橋・クイズ集
2009/04/07 06:06

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
語り継がれる名文句。「○を取った山は忘れない」の○に入る漢字はなに? 町人思案橋・クイズ集/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる